「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

唐十郎さん死去, 84歳 アングラ演劇で絶大な人気誇る

アンダーグラウンド演劇の騎手として絶大な人気を誇り、数多くの独創的な舞台をつくり上げた劇作家で演出家、俳優の唐十郎さんが5月4日、東京都内の病院で急性硬膜下血腫のため亡くなった。84歳だった。
2003年に長崎・諫早湾の干拓問題から着想した「泥人魚」で多数の戯曲賞や演劇賞を受賞。小説家としては1983年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞している。また、2021年には文化功労者に選ばれている。

ミャンマー軍政の労働省が男性の海外就労手続き一部停止

ミャンマー軍事政権が男性国民の海外就労のための手続きを一部停止したことが分かった。複数の送り出し機関によると、軍政の労働省が地元の送り出し機関などを通じた求人票の処理を5月1日から凍結した。同省は一時的な措置とし、理由は明らかにしていない。
ただ、この停止が長引くと、日本との間で増えている旧「技能実習」や「特定技能」の資格に基づく渡航に影響が出る。同国では国軍が徴兵制を発効し、若者の国外流出が広がる中だけに、今回の措置、今後の見通しが不透明だ。

西田凌佑 初の世界挑戦でIBFバンタム級新チャンピオンに

国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級のタイトルマッチが5月4日、大阪市内の会場で行われた。世界ランキング1位で挑戦者の西田凌佑選手が、チャンピオンでプエルトリコのエマヌエル・ロドリゲス選手に3−0で判定勝ちし、新チャンピオンとなった。
27歳の西田選手はフットワークを生かしたボクシングが持ち味だが、戦前は圧倒的に西田選手に不利な予想が多く、苦戦するとみられていた。

カブスの今永昇太 月間最優秀新人賞受賞 4勝, 防御率0.98

米大リーグの3.4月月間表彰選手が5月3日発表された。今季メジャー移籍したカブスの今永昇太投手がナ・リーグの最優秀新人賞を受賞した。5試合に登板して負けなしの4勝を挙げ、防御率0.98の好成績を挙げた。日本選手の同賞受賞は、チームメートの鈴木誠也外野手が2022年4月に受賞して以来。

子どもの数1,401万人, 43年連続減少 総人口比最低の11.3%

総務省の人口推計によると、15歳未満の子ども(男女)の数は4月1日時点で前年より33万人少ない1,401万人となった。減少は43年連続で、比較可能な1950年以降の減少記録を更新した。また、総人口に占める比率は0.2ポイント低下し、11.3%と過去最低となった。
子ども数を3歳ごとの区分でみると、年齢が低いほど少なくなっている。12〜14歳は317万人で、0〜2歳は235万人となっている。
総人口が減少をたどる中、生涯未婚者が増加し婚姻率が減り続けることを考え合わせると、出生率が低下し子どもの数は今後とも減少傾向が続くとみられる。
子どもの数は、1950年には総人口の3分の1を超えていた。その割合は1975年から50年連続で低下し、過去最低となった。一方、65歳以上の高齢者数の割合は29.2%に達し、最も高くなった。1950年の高齢者の割合はわずか4.9%だった。

サッカーU-23 日本アジア杯優勝 ウズベキスタンに1−0

サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23(23歳以下)アジア・カップは5月3日、カタール・ドーハで決勝戦が行われた。日本、ウズベキスタンとも譲らず大接戦となり、アディショナルタイムに決勝点を奪い1−0で、2016年大会以来4大会ぶりの優勝に輝いた。
この結果、7月24日に始まるパリ五輪のサッカーで、日本はパラグアイ、マリ、イスラエルと同じD組に入ることが決まった。

世界初「歯生え薬」9月に治験開始 京大, 大阪のグループ

京都大学発のベンチャー企業や大阪市の医学研究所北野病院などの研究グループは、世界初の歯が新たに生える再生医療の薬の開発のため、医師が主導する治験を始めると発表した。対象となる病気は、遺伝的な要因で歯が6本以上少ない「先天性無歯症」と呼ばれるもので、国内には患者が全人口の0.1%ほどいるという。
治験は京都大学附属病院で今年9月に開始し、第1段階として歯が数本程度欠損している人を対象に薬を投与して安全性などを確認し、その後、実際の患者に投与して効果を調べ、6年後に実用化を目指したいとしている。
研究グループはこれまで、ヒトの歯の成長を抑制しているたんぱく質があることを見つけ、この働きを止めることで新たな葉が生えることを動物実験で確認し、薬として応用するための研究を続けていた。

タイ 1〜3月外資規制業種への投資 日本が過半数占め首位

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、タイ商務省(MOC)はこのほど、2024年1〜3月の外資規制業種の認可状況を公表した。1〜3月累計の認可件数は前年同期比2.3%増の178件となり、内訳は外国人事業ライセンス53件、外国人事業証明書125件だった。投資総額は同8.6%増の約359億200万バーツ(約1,508億円)となり、849人の新規雇用に寄与した。
国別にみると、日本が約190億600万バーツ(構成比52.9%)、40件で金額、件数ともに首位だった。次いでシンガポールが約32億9,400万バーツで32件、中国が約28億8,600万バーツで20件、米国が約10億4,800万バーツで29件だった。
1〜3月に認可された案件のうち、東部経済回廊(EEC)への投資案件は56件で投資金額は約116億2,900万バーツで認可総額の32.4%を占めた。

京都・宇治市で八十八夜の新茶摘み 新茶シーズン到来

立春から起算して88日目の5月1日、全国有数の茶産地として知られる京都府宇治市で、府茶業会議所などが主催した、新茶シーズンの到来を告げる「八十八夜 茶摘みの集い」が開かれた。同会議所によると、今年の新芽は平年より少し早い生育で、霜の害もなく品質や数量ともに期待できるという。参加者らはあいにく小雨の降る中だったが、傘を差したりかっぱを着て新芽を摘み取っていた。

大阪万博ボランティア 目標の2.7倍の5.5万人が応募

2025年大阪・関西万博の運営を担う博覧会協会は5月1日、万博のボランティアに5万5,222人(速報値)の応募があったと発表した。目標に掲げていた2万人の2.7倍に達した。
応募人数は4月上旬時点では約1万5,000人にとどまっていたが、4月30日の締め切りを前に最後の3週間余りの期間に約4万人の応募があった。ボランティアは夢洲の会場内で来場者の案内などに携わるほか、主要駅・空港で交通や万博情報の案内も担う。