「新技術・新開発」カテゴリーアーカイブ

出光興産 米国で宇宙用太陽電池の研究拠点開設 産学連携で

出光興産は9月8日、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校内の産学連携拠点に、宇宙用太陽電池の研究拠点を開設したと発表した。衛星メーカ-など宇宙関連企業が集積する地域で顧客ニーズを把握する。
同研究拠点では、宇宙での使用を想定し、銅やガリウムの化合物で作る「CIGS太陽電池」について、試作や性能試験を進める。

名古屋市立大 脳腫瘍の増殖抑える神経回路 マウスで発見

名古屋市立大学や東京科学大学などの研究グループは、マウスを使った実験で、脳腫瘍の増殖を抑える働きを持つ神経回路を発見したと明らかにした。
脳の神経活動はこれまで、腫瘍の増殖を促すと考えられてきたが、今回ブレーキ機能が存在することが示された。これにより、新たな治療法の開発が期待される。これらの研究成果は、米科学誌「ニューロン」に掲載された。

東芝, 信越化学 耐久性能1.5倍のペロブスカイト太陽電池

東芝と信越化学工業は新潟大学と連携し、耐久性能で先行既存品の1.5倍に高めた次世代ペロブスカイト太陽電池を開発した。現時点で席最高水準という。2030年代の製品販売を目指す。
東芝が発電部分を担当、信越化学が封止材の製造を担う。新潟大は太陽電池の封止技術を開発し、耐久性を高めた。同分野で量産技術をを蓄積する中国勢に、耐久性能で対抗する。

東大など 常温・常圧で水素輸送の実証実験に成功

東京大学先端科学技術開発センター、蓄電池スタートアップのARMテクノロジーズ(相模原市)、アイシンは常温・常圧で水素を運べる液体の実証実験に成功したと発表した。実験に使った液体は金属に水素を吸着させて貯蔵する「水素吸蔵合金」を粉末にし、液体内に分散させた。
実験では相模原市で、太陽光で水を電気分解することで生成した「グリーン水素」を水素吸蔵合金などの液体に吸着させ、公共交通機関で東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区)まで運んだ。
水素は通常①高圧をかけて輸送する方法②極提案の液体にして運ぶ方法ーーがある。だが、圧縮ガスの容器が破損するリスクがある。

理研 新スパコン公開, 新AIモデルと量子コン連携

理化学研究所は7月24日、科学研究向け人工知能(AI)モデルを開発するためのスーパーコンピューター「理究」と、量子コンピューターとの連携を担うスパコン「ROQUO(ろっこう)」を報道陣に公開した。
理究は、米エヌビディアの最新世代の画像処理半導体(GPU)を1,600基搭載している。10月に本格連携を始める予定。ROQUOもエヌビディア製の最新世代のGPUを540基搭載する。6月から運用を始めた。「富岳」を含めた複数のスパコンと、量子コンピューターを高速ネットワークで繋ぐ、スパン今単体ではできなかった計算の実現を目指す。

日立 インテル, 産総研と量子コンピューター開発

日立製作所は7月22日、米インテルの日本法人や産業技術総合研究所(産総研)と次世代量子コンピューターの実用化に向けた研究開発を始めると発表した。開発するのは半導体を使った「シリコン量子コンピューター」で、実施期間は2029年3月末までの予定。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による支援事業に採択された。

安川電機 フィジカルAIロボ うどんを調理 実演公開

安川電機(本社:北九州市)は7月22日、同社のロボット第5工場の社員向け食堂で、フィジカルAI(人工知能)を搭載したロボット「MOTOMAN NEXT(モートマン・ネクスト)」が、うどんとそばを調理する様子を報道陣に公開した。
注文内容に応じてAIが自律的にロボットを動かす。冷蔵庫から麺を取り出し、袋を破り温めた後に丼によそう。揚げ玉をトッピングし、出汁かけ顧客に提供するーーといった具合だ。

慶応大 脊髄損傷患者に移植したiPS細胞 副作用なし

慶應義塾大学は7月21日、iPS細胞から作製した細胞を脊髄損傷の患者に移植した臨床研究で、長期間にわたって重篤な副作用がみられなかったとする結果を発表した。最長4年の追跡研究で、長期的な安全性が一定程度、確認できたとしている。これらの成果は、国際科学誌「ネイチャー・メディシン」に論文が掲載された。
脊髄損傷患者に対する、Ips細胞から作製した神経のもととなる前駆細胞の移植は2021年12月に日本で初めて行われ、同大研究チームが追跡研究してきた。