厚生労働省の専門部会は2月19日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った2つの再生医療製品について、条件や期限を設けたうえで製造販売を早期承認することを了承した。
承認されたのは①重症心不全を対象とした心筋シート「リハート」と、②パーキンソン病を対象とした「アムシェプリ」の2製品。近く厚労相が承認し、世界初のiPS細胞製品となる見込み。
リハートは大阪大発ベンチャー、クオリプス(本社:東京都)が開発した。心臓の表面にiPS細胞からつくった心筋シートを貼り付け、移植する。アムシェプリは住友ファーマ(本社:大阪市)が申請したパーキンソン病患者の脳に、iPS細胞からつくった神経のもとになる細胞を移植する。
iPS細胞を開発した山中伸弥氏は、「社会実装へ向け、大きな第一歩を踏み出したことをたいへん嬉しく思います」とコメントしている。
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千葉大など 慢性炎症の原因物質を発見
千葉大などの研究チームは、アレルギーや自己免疫疾患でみられる慢性炎症の原因となるたんぱく質を見つけたと発表した。論文が12月12日、米科学誌サイエンスに掲載された。ぜんそくや花粉症、関節リウマチなど幅広い病気の治療に繋がる可能性がある。
チームは、慢性炎症の患部にとどまっている免疫細胞を詳細に解析。遺伝子の発現を調節する「HLF」というたんぱく質の働きが強いという特徴があることを発見。HLFが働かないようにしたマウスでは、患部にとどまり続ける免疫細胞が減って炎症を抑制できた。このほか、肺などの臓器が硬くなって機能が低下する「線維化」も抑えられることが分かった。HLFは別の遺伝子を介して、免疫細胞の定着などを制御しているという。