塩野義製薬」(本社:大阪市中央区)は3月1日、大阪大学(本部所在地:大阪府吹田市)と共同で新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」が後遺症を抑制する効果について、臨床研究を始めたと発表した。3月1日から阪大に設置する共同研究講座で2,000人を対象に進める。
同社は、ゾコーバが過去の臨床研究(治験)で副次的に新型コロナの後遺症を抑制することを確認済み。今回後遺症を主な対象とした研究を改めて実施することで、発症の抑制効果と安全性など詳しく調べる。
「新技術・新開発」カテゴリーアーカイブ
参天製薬 近視抑制点眼薬を承認申請 国内初 子ども想定
ホンダ 充電できる燃料電池車 今夏から日本で発売
ニデック AIR VEV社が2人乗りeVTOL機用モータ共同開発
ニデックは2月22日、グループ会社のニデックモータと個人向けeVTOL(電動垂直離着陸機)を製造するAIR VEV社(以下、AIR社)が開発中の2人乗りのeVTOL機(空飛ぶクルマ)「AIR ONE(エアワン)」の生産モデル開発向けモーターの共同開発で合意したと発表した。
AIR社は2018年にイスラエルで設立されたeVTOL開発・製造企業。開発中のAIR ONEはすでに1,000台以上の予約を獲得しており、機体認証取得後、初期受注分を納入する予定。今後AIR社およびニデックの子会社、ニデック・エアロスペースの両社は中型eVTOL専用のモータを設計・開発し、現在急成長中の次世代モビリティ業界で、まだどの企業も参入していない分野の開拓を目指す。
筑波大 難治性の脳のがんに世界初の独自治療法 治験開始
ルネサス AIアクセラレータと組み込みプロセッサ技術開発
日本電気硝子 全固体ナトリウムイオン二次電池を出荷
レンゴー 子会社が第二世代バイオエタノールの生産実証
レンゴーは2月20日、連結子会社の大興製紙がBiomaterial in Tokyoと提携し、持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Avuation Fuel)の原料になる第二世代バイオエタノールの生産実証事業を開始すると発表した。同実証事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成および委託を受け実施する。
大興製紙は建築廃材などの未利用バイオマス資源から生成するクラフトパルプを原料として産業用微生物による自製酵素を用いたバイオエタノール生産技術の開発・実証を行い、2027年までに年間2万klのバイオエタノール生産を目指す。このバイオエタノールは販売先の燃料事業者でSAFに転換され、航空燃料として使用される予定。