国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)触媒化学融合研究センターと、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)は5月19日、共同でバイオマス由来のポリエステル(PBS)とポリアミド(PA4)を組み合わせた新しいプラスチック素材を開発したと発表した。この新素材は透明なフィルムとして成形することが可能で、フィルムは汎用プラスチック水準の強度があり、引き伸ばすほど強度が増すという特徴があるという。このため、この新素材の複合材料は、既存の汎用プラスチックフィルムや繊維の代替品や、医療プラスチックへの応用が期待される。
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理研・インテル 量子計算機、スパコンを共同研究の覚書
家庭から排出される廃プラスチックを水素へ 官民の検討会発足
岩谷産業、豊田通商、日揮ホールディングスの3社は5月18日、廃プラスチックガス化設備を活用した低炭素水素製造事業の実現に向けて、14の会員自治体と12のオブザーバーとともに、廃プラスチックのケミカルリサイクルによる水素製造検討会を発足し、第1回検討会を実施したと発表した。水素製造開始は2020年中ごろを目標とする。水素製造能力は1.1万トン/年(廃プラ回収量:8万トン/年)。
同検討会では、再商品化手法の一種であるガス化ケミカルリサイクルを用いた各地域の大規模プラスチック資源循環システムの構築と、中部圏での先進的な地産地消低炭素水素供給システムの確立を目的とし、各地域で発生する廃プラスチックの効率的な収集を検討していく、
核融合発電の京大発ベンチャーに17社が105億円を出資, 後押し
中越パルプと丸紅 CNF使用の化粧品用途向け原料の販売開始
京セラ デジタル捺染機開発, 水の消費ほぼゼロで布に印刷
大阪大 世界初オスのマウスのiPS細胞で卵子作製し子ども誕生
大阪大学などの研究グループは5月3日、オスのマウスのiPS細胞から卵子を作製し、別のマウスの精子と受精させて子どもを誕生させることに成功したと発表した。オスのマウスから卵子を作製したのは世界初。グループでは、絶滅が危惧される動物の保全などに役立てたいとしている。
グループは、オスの細胞から作製したiPS細胞を長期間培養し、性染色体(オスはXとY各1本、メスはX2本)のY染色体が消えてXだけになったものを選び出し、特殊な薬剤などを加え、さらに培養したところ、メスと同じようにX染色体が2本ある細胞を作製することに成功した。この細胞から卵子を作製し、別のマウスの精子と受精させたところ、7匹のマウスが生まれたという。