「介護」カテゴリーアーカイブ

認知症行方不明者 2年前から”未発見”171人

警察庁によると、認知症の行方不明者は、2024年には全国で1万8,121人分の届け出があった。このうち2024年中に無事に見つかった人は1万6,877人、亡くなった状態で見つかった人は491人だった。そして、273人は同年中には発見に至らなかった。そこで同庁が追跡調査を実施したところ、2025年末時点でも171人が行方がわからず”未発見”の状態になっていることが分かった。
これらの人のほとんどは、行方不明届が出されてから1年以上経過していることになり、認知症の行方不明者は長期間にわたって発見されないケースが少なくない実態が浮き彫りになった。
警察庁が家族などから届け出のあった認知症の行方不明者の数を正式に取り始めたのは2012年から。2012年の行方不明者は9,607人で、2024年は1万8,121人に上り、この13年間で1.9倍に増えている。

ベネッセキャリオスとタイミー 介護人材で提携

ベネッセキャリオス(本社:東京都千代田区)と、すきま時間に働くスポットワークのタイミーは4月20日、業務提携したと発表した。ベネッセキャリオスが介護事業運営のノウハウを生かし、事業節に対し業務の切り出しや業務マニュアルの作成を支援。タイミーを通じたスポットワークの利用を促す。
タイミーを経由した介護関連のスポットワーク募集人数は2025年10月、前年同月に比べ2.3倍に伸びている。他の業種・業態に比べて圧倒的な成長速度で増えているという。

25年度看護専門学校 定員充足 初の80%割れ

厚生労働省のまとめによると、全国の看護専門学校の2025年度の定員に対する充足率が79.5%にとどまり、初めて8割を下回った。
看護専門学校(3年制)の入学者は2017年度の2万8,434人をピークに減少傾向が続いている。2025年度の入学者は2万868人で、定員に対する充足率が79.5%で、5年連続で低下している。
一方で、看護教育を行う大学の入学者は増え、2025年度は2万6,871人。定員に対する充足率は99.7%だった。ただ、専門学校と大学を合わせても入学者は5年連続で減少している。

大和ハウス 介護事業撤退 ALSOK系へ売却

大和ハウス工業は4月7日、介護事業を担う子会社2社の全株式を、ALSOKの連結子会社、ALSOK介護に売却すると発表した。この子会社2社は、有料老人ホームを運営する大和ハウスライフサポートと、施設・在宅介護などを手掛ける大和リビングケア。いずれも大和ハウスの介護事業の中核を担ってきた。
6月1日に実施する予定で、これにより大和ハウスは介護事業から撤退する。売却額は非公表。同社は持続的な成長を見据え、事業の選択と集中を進める。

ケアプランに1割負担導入 , 介護法改正案閣議決定

政府は4月3日、一部の公的介護サービスの利用者に、ケアマネジャーが作成する計画書「ケアプラン」の作成費用の1割負担を求める介護保険法などの改正案を閣議決定した。1割負担は「住宅型有料老人ホーム」に入居する重度の要介護者を対象とする。現役世代の保険料負担の抑制につなげ、制度の持続性を高める。今国会での法成立をめざす。

成年後見「終身制」廃止へ, デジタル遺言創設

政府は4月3日、認知症の人たちをサポートする成年後見制度を見直し、一度始めると亡くなるまで後見人が付く「終身制」を廃止する民法改正案を閣議決定した。ニーズに合わせた「オーダーメード型」の仕組みとする。
また、高齢化の進展に対応するため、パソコンやスマートフォンで作成する「デジタル遺言」の創設も盛り込んだ。
改正法では、本人の判断能力に応じて分けられる現行の「後見」「保佐」「補助」の3類型のうち、症状が軽い人向けの「補助」に一本化。①判断能力が不十分②本人の同意③制度利用の必要性ーーの条件を満たせば、家裁が支援対象行為や担当者を決定する。担当者には年1回の状況報告を義務付け、補助の必要がなくなれば家裁が職権で終了させる。家族から終了を申し立てることもできる。

認知症・予備軍の人 8割が被害認識できず

消費者庁の研究プロジェクトによる調査によると、認知症や、その前段階とされる軽度認知障害(MCI)の人が、「消費者被害に遭ったり遭いそうになったりした事例のうち、約8割で本人は被害に遭ったことを認識していないことが分かった。
調査はプロジェクトの一環として、京都府立大の研究班が2024年度に実施。日本認知症学会など5学会を通してアンケートへの回答を依頼。所属する医師、看護師、社会福祉士など計500人が回答した。回答者の約4割が消費者被害に遭ったり、遭いそうになったりした認知症者やMCIの人に対応したことがあった。
実際の対応事例が208件で、詳細を尋ねると80.3%で当事者本人は被害について認識していなかった。当事者の年代は80代が59.1%を占め、次いで70代が24.5%。重症度では認知症の中等度39.9%、軽度が26.4%、MCIが20.7%。認知機能障害の内訳は判断力の低下((76.4%)、記憶障害(68.3%)、実行機能障害(47.6%)などが多かった。

認知症で行方不明 全国で1日約50人, 注視を

全国で認知症の行方不明者が後を絶たない。警察庁の最新のまとめによると、2024年に届けが受理された行方不明者は約8万2,500人。そのうち認知症やその疑いが原因とされるのは全体の2割以上の1万8,121人に上る。
これを1日あたりで計算すると、約50人もの行方が分からなくなっている。繰り返される徘徊や、わずかな前兆を見逃すと、即50人の中に入ってしまう。行方不明後、1週間以内に手掛かりが掴めないと、生還できる、あるいは見つけられる確率が大幅に低下する。認知症者を抱える家族はこのことを常に念頭に置いておきたい。

厚労省 介護福祉士の国家試験猶予 5年延長

厚生労働省は3月11日、自民党、日本維新の与党の厚労部会に、社会福祉法など関連法の改正案を示し、了承された。この要点は介護福祉士の養成施設を卒業した人が、国家試験に不合格でも有資格者として働ける経過措置を5年延長する。2031年度の卒業者までを対象とする。国家試験の合格が難しい外国人留学生に配慮し、慢性的に人手不足の介護福祉分野の人材確保につなげる。