「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

19年にも有人で月往復 トランプ政権が計画前倒し指示

19年にも有人で月往復 トランプ政権が計画前倒し指示

米航空宇宙局(NASA)が開発を進める新型有人宇宙船について、トランプ政権が2021年以降に計画していた月軌道への有人打ち上げの前倒しを検討するよう、指示したことが分かった。
NASA幹部が明らかにした。この宇宙船は2011年に退役したスペースシャトルの後継となる有人宇宙船オリオンと、次世代大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」。
これにより、早ければ2019年にも宇宙飛行士2人を乗せて月を往復する可能性があるという。宇宙飛行士2人を乗せて月周回軌道に到達した後、月面着陸せずに8~9日間で帰還する案が浮上している。

「槻の木の広場」の飛鳥寺西方遺跡で新たな建物跡

「槻の木の広場」の飛鳥寺西方遺跡で新たな建物跡

奈良県明日香村教育委員会は2月23日、同村の石敷き遺構「槻(つき)の木の広場」があったとされる飛鳥寺西方遺跡で、7世紀後半のものとみられる1棟の建物跡が見つかったと発表した。同遺跡で出土した初めての本格的な建物跡とみられ、専門家は「日本書紀」に記録された、辺境の人々をもてなした饗宴施設などの可能性を指摘している。
今回の調査地は寺の西門跡から南西約120㍍の遺跡の南端にあたり、柱の穴(一辺約1.2㍍、深さ約90㌢)9個を確認した。村教委によると、少なくとも東西11㍍、南北6.5㍍の常設の高床式の建物があった可能性があるという。
槻の木の広場は、後の大化改新の立役者・中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足が蹴鞠(けまり)を通じて初めて出会った場所とされている。

古代の巨大ペンギンはティラノサウルスら恐竜と共存

古代の巨大ペンギンはティラノサウルスら恐竜と共存

ドイツ・フランクフルトのゼンケンベルク研究所の鳥類学者、ゲラルト・マイヤー氏らは、ニュージーランドで発見された巨大ペンギンの足の骨の化石から、ペンギンの祖先が恐竜と同じ時代に地球上に存在していたことが分かった-との研究結果を発表した。この論文は科学誌サイエンス・オブ・ネイチャーに掲載された。
約6550万年前に起きた小惑星の衝突で非鳥類型恐竜が絶滅する以前、超大型のペンギンが角竜類のトリケラトプスや肉食のティラノサウルスといった恐竜と同じ空気を吸っていたことになる。
足の化石はニュージーランドのワイパラ川近くでアマチュア化石収集家により発掘された。ただ、この8㌢の骨の年代はティラノサウルス・レックスなどが姿を消してからずっと後の約6100万年前のものだった。しかし、この周辺では過去に別の巨大ペンギンの化石が見つかっており、これが決定的な証拠となり、2羽の共通の祖先がその何百年も前に生きていたことが示された。
ゲラルト・マイヤー氏は「この2羽のペンギンは全く同じ場所から発掘されたが、形態学的にはかなり異なる。これは両者の最後の共通の祖先がずっと昔、恐竜が繁栄していた時代に生息していたことを示している」と説明している。
このペンギンの祖先は子孫である2羽よりも500万~1000万年前に生息していたとみられ、恐竜の繁栄が続いていた白亜紀後期にはすでに存在していたことになるという。

40光年先に地球に似た7つの惑星を確認 国際チーム

40光年先に地球に似た7つの惑星を確認 国際チーム

ベルギー・リエージュ大学など国際チームの研究で、地球から約40光年離れた恒星の周囲を、地球に似た7つの惑星が回っていることが分かった。質量やサイズが地球と同程度で、地表に海が存在する可能性があるものもあるという。成果は2月23日付の英科学誌ネイチャーで発表される。
研究チームは米航空宇宙局NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡などで「TRAPPIST(トラピスト)-1」という恒星を観測。恒星を横切る惑星が少なくとも7つ存在することを突き止めた。これらの惑星の半径は地球の0.8~1.1倍程度。ほとんどの星の質量は0.4~1.4倍で、岩石でできている。
トラピスト-1の温度や距離などから7つのうち3つの惑星には、地表に海があって、生命が存在する可能性があるという。

全国に「歴食」開発の動き 町おこしの起爆剤にも

全国に「歴食」開発の動き 町おこしの起爆剤にも

全国でいま、様々な時代の人々が食べていた食事を、史料や記録に沿って、味付けも含めほぼ忠実に再現した「歴食」が全国各地に生まれている。町おこしの起爆剤にと考える自治体も増え、2月26日には島根県益田市で第2回サミットが開かれるという。
歴食の基本コンセプトは、「歴史的なストーリーを有した、価値ある食」だが、歴史に触発された食も含む。そして現在、東北から九州までの地域に縄文時代から江戸・幕末までをテーマにした12の「認定歴食」がある。
草分けともいえるのが奈良パークホテル(奈良市)の「宮廷料理・天平の宴」。平城京の出土品をもとに、1984年に再現したフルコース(税別1万1500円)で、素材を生かした肉や魚の干物、乳製品の蘇(そ)、油で揚げた唐菓子などだ。
徳川14代将軍・家茂に嫁した皇女和宮にちなんだ和宮御膳、同時代の新選組御膳は、中山道の赤坂宿があった岐阜県大垣市の「和洋会席かなぶ」が再現した。赤坂宿に残る本陣宿帳に残る記載などをもとに、江戸時代の料理本も参考に、当時の味付けを復元したという。
山口市には1500年に室町幕府の10代将軍・足利義稙(よしたね)が、同地を訪れた時の供応記録に残る御膳が生まれた。同地の守護大名・大内氏にちなんだ「平成大内御膳」は古文書通りに復元された32膳の将軍供応御膳を16品、10品など3コース(税別3000~1万5000円)に仕立てたもの。市内の宿泊施設などで食べることができる。

西陣織で再現した若冲の作品展、けいはんなプラザ

西陣織で再現した若冲の作品展、けいはんなプラザ

江戸時代の絵師、伊藤若冲(1716~1800年)の生誕300年を記念して、代表作を西陣織の掛け軸や額に仕立てた作品の展示会が2月17~20日まで、京都府精華町光台のけいはんなプラザ2階ギャラリーで開かれた。
今回、西陣織で再現されたのは代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」はじめ、「梅花群鶴図(ばいかぐんかくず)」「諸魚図(しょぎょず)」など23点。帯幅に合わせ掛け軸は実物の3分の1、額は4分の1ほどの大きさで表現している。
金や銀など12色の経糸(たていと)2700本、緯糸(よこいと)2万本を使い、西陣織職人が伝統技法を駆使して若冲の色鮮やかな作品世界を再現している。
西陣美術織工房(京都市上京区)が企画した。

福呼ぶ「宝木」奪い合う 岡山・西大寺で奇祭はだか祭

福呼ぶ「宝木」奪い合う 岡山・西大寺で奇祭はだか祭

岡山市東区の西大寺観音院で2月18日夜、真っ白のまわし姿の男たちが福を呼ぶという木の棒「宝木(しんぎ)」を奪い合う「西大寺会陽(さいだいじえよう)」(通称はだか祭)があった。この奇祭は室町時代に始まったとされ、今年で508回目。
午後10時ごろに境内の明かりが消され、住職が高さ約4㍍の本堂の御福窓(ごふくまど)から2本の宝木(長さ約20㌢)を投げ込むと、冷水で身を清めた約1万人の男たちが激しい争奪戦を繰り広げる。厳しい寒さの中にもかかわらず、体と体のぶつかり合いで湯気が立ち上るほど。
そんな争奪戦を経て宝木を手に境内を出た男性が今年の「福男」になった。

「東アジア文化都市2017京都」合同イベント開幕

「東アジア文化都市2017京都」合同イベント開幕

日本、中国、韓国の3都市で交流を行い、1年を通じて文化芸術イベントを開催する「東アジア文化都市2017京都」の開幕式典が2月18日、京都・ロームシアター京都(京都市左京区)で開かれた。
会場には、今回(2017年)の開催都市に選ばれている京都市や長沙市(中国)、大邱(テグ)広域市(韓国)の関係者はじめ、一般の来場者を含め約2000人が詰め掛けた。
門川大作・京都市長の開幕式典のあいさつの後、日中韓文化交流公演や湖南省の少数民族トン族の民族舞踊、大邱広域市のミュージカルガラやオペラガラの上演、そしてメンバー全員が京都出身のロックバンド「くるり」による開幕コンサートも開かれた。
今年は11月の閉幕まで、世界遺産・二条城を舞台にした現代アートの展覧会が、長沙市、大邱広域市との共同開催として実施される予定。2018年は金沢市が日本の開催地に内定している。
このイベントは、日中韓3カ国の文化大臣会合での合意に基づき2014年から開催されており、今回で4回目。東アジア域内の相互理解を促し、多様な文化の国際発信力を強化することが目的で、文化芸術による発展を目指す都市を3カ国からそれぞれ選定してイベントを催している。国内ではこれまで横浜、新潟、奈良の各市が文化都市に選ばれている。

「白虎隊」の講演録など山川健次郎の遺稿の新資料発見

「白虎隊」の講演録など山川健次郎の遺稿の新資料発見

会津藩出身で東京帝国大総長を務めた山川健次郎(1854~1931年)の死後に近親者らがまとめた遺稿の新資料がこのほど、古書店で発見された。戦前に刊行されたものなど種類の違う3点の遺稿資料がこれまで確認されており、今回が4点目になる。
これまでの遺稿資料では未確認の記事や講演録が5編収録されていた。このうち「白虎隊」について、1928(將和3)年、兵庫県の赤穂中(現・赤穂高校)で行った講演録が収録されていた。遺稿に白虎隊に関する講演録が収録されるのは、今回の新資料が唯一という。
このほか、「山川博士遺稿」と題が付けられた上・下巻の2冊に合わせて約500㌻の資料が見つかったが、内容は講演録や新聞への寄稿などで多くがすでに確認されている遺稿資料3点と重複していた。
山川は晩年、戊辰戦争を」会津藩側の立場からみた「会津戊辰戦史」(山川の死後の1933年出版)の編纂を進めていた。

法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

東京芸術大と富山県、高岡市、南砺市などでつくる協議会は、飛鳥仏の代表として知られる奈良・斑鳩町の法隆寺の「釈迦三尊像」(国宝、7世紀)を3Dプリンターや伝統技術で複製し2月16日、報道陣に公開した。
この複製は3月10~20日、高岡市のウイング・ウイング高岡で、再現された同寺金堂壁画とともに一般公開される。
東京芸術大が3次元計測した高精細なデータを基に3Dプリンターで樹脂製の原型を制作。それを元に銅器製造で知られる高岡市の伝統工芸高岡銅器振興協同組合が金銅の像を鋳造、井波彫刻協同組合が木製の台座を手掛け、東京芸術大のスタッフが仕上げと着色を行った。その結果、本物と同じ材料を使い、本物そっくりの質感と優美な微笑をたたえた釈迦三尊像を再現した。