「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

太宰治の中3の日記に未公表の創作メモ見つかる

太宰治の中3の日記に未公表の創作メモ見つかる
 日本近代文学館(東京都目黒区)は3月19日、同館が所蔵する太宰治(1909~48年)の旧制青森中学時代の日記に、全集に収録されていない計18㌻にわたる未公表の記述があることが分かったと発表した。中には創作メモとみられる記載もあるという。未公表の記述は、太宰が旧制青森中学3年だった1926年の正月から1カ月だけ書いた日記に残されていた。
 書かれていたのは、子供ができた「二十七八才」の男が父親と交わす「親の慈愛」についての短い会話や、「或るイゴな人があつた」という書き出しで始まる「イゴイスト」と題された数行の創作など。

瀬戸内海国立公園指定から80周年で記念式典

瀬戸内海国立公園指定から80周年で記念式典
 瀬戸内海国立公園の指定から80周年を迎えた80周年を迎えた3月16日、高松市の屋島や岡山県倉敷市の鷲羽山などで記念式典が開かれ、関係者らが瀬戸内海の魅力をアピールした。同公園は1934年に九州の雲仙や霧島とともに、国内で初の国立公園指定を受けた。式典後、応募者らがこれら景勝地をウォーキングし、様々な場所からの眺望を改めて楽しんだ。

福井で世界最古の鳥の卵殻化石 1億2000万年前

福井で世界最古の鳥の卵殻化石 1億2000万年前
 福井県立大恐竜学研究所は3月18日までに、同県勝山市の恐竜化石発掘現場で見つかった卵殻化石が、鳥類として世界最古となる約1億2000万年前(白亜紀前期)のものだと確認した。鳥類の卵殻化石は欧州やカナダで見つかった約8000万年前のものが世界最古とされていたが、今回見つかったのが約1億2000万年前の地層だったため最古と分かったという。化石は長さ、幅とも最大約3㍉、厚さ約0.4㍉。一部しか見つかっていないため、卵全体の大きさは分からず、鳥の種類なども不明という。

土偶「仮面の女神」を国宝に 文化審議会が答申

土偶「仮面の女神」を国宝に 文化審議会が答申
 文化審議会は3月18日、長野県茅野市で出土し、逆三角形のお面を被ったような姿と丸みを帯びた下半身から「仮面の女神」と呼ばれている縄文時代の土偶を、国宝に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。また、浄土宗総本山、知恩院(京都市)にある徳川家康、秀忠の木像など美術工芸品50件を重要文化財にすることも求めた。近く答申通り指定され、美術工芸品の重要文化財は1万573件(うち国宝872件)となる。国宝指定を求めた土偶は高さ34㌢で、2000年に縄文時代のものとしては珍しくほぼ完全な形で出土した。

山車祭りを無形文化遺産に ユネスコに一括提案へ

山車祭りを無形文化遺産に ユネスコに一括提案へ
 文化庁は3月13日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の候補として、山車や屋台が街を巡る全国18府県32件の祭りを一括提案すると発表した。2015年の政府間委員会で登録を目指す。「京都祇園祭の山鉾行事」(京都)などすでに無形文化遺産に登録されている2件と、「博多祇園山笠行事」(福岡)など30件で構成。近く政府として正式決定し、3月末までにユネスコに申請する。提案名は「山・鉾・屋台行事」。 

関東大震災の地震計の記録紙をウィーンで発見

関東大震災の地震計の記録紙をウィーンで発見
 1923年に発生した関東大震災を、世界にいち早く知らせたとされるウィーンのオーストリア気象庁に、当時の地震計の記録紙が残っていることが3月10日、分かった。内閣府の資料によると、関東大震災は23年9月1日午前11時58分に発生。地震の規模はマグニチュード(M)7.9と推定され、約10万5000人が死亡した。
 オーストリア気象庁には、地震発生から約12分後(オーストリア時間同日午前4時10分すぎ)に地震の初期微動(P波)が到達して地震計の針が揺れ始め、その後主要動のS波も記録されるなど、振幅の大きな波形が続いている。同気象庁は2011年3月11日の東日本大震災でも、地震発生から約12分後に地震波を観測している。

幕末につくられた「武者すごろく」の版木見つかる

幕末につくられた「武者すごろく」の版木見つかる
 江戸時代末期に仙台でつくられたとみられるすごろくの版木が見つかった。武者22人が並ぶ「武者すごろく」と、東海道を旅する「道中名所すごろく」を1枚の版木の表と裏に彫っている。保存状態は良く、鮮明に紙を刷り出すことができるという。版木は山桜でつくられ、縦29㌢、横46㌢、厚さ2.5㌢。「仙台国分寺十九軒 菅原屋安兵衛」と幕末の出版業者の名が刻まれている。

隕石衝突で硫酸の海 白亜紀末の生物絶滅に新説

隕石衝突で硫酸の海 白亜紀末の生物絶滅に新説
 千葉工業大学の大野宗祐上席研究員らは、白亜紀末の6500万年前に恐竜など生物の約6割が絶滅したのは巨大隕石の衝突で硫酸の海が生じたためとする新説をまとめた。衝突後の地球岩石を使って再現した実験で突き止めた。地球規模で起きた大絶滅をうまく説明できるという。英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス(電子版)に3月10日発表する。
 白亜紀末、恐竜や空を飛ぶ翼竜など陸上の多くの生物だけでなく、海の大型爬虫類やアンモナイト、プランクトンの多くが死に絶えた。直径約10㌔㍍の隕石が今のメキシコのユカタン半島に衝突し、巻き上がった土やほこりが地球を襲って太陽光を遮り、寒冷化したためとする説が有力視されている。
 研究チームは大阪大学の施設を使い、隕石に見立てた金属片をレーザーで秒速20㌔㍍に加速してユカタン半島と同じ硫黄の多い成分でできた岩板にぶつけた。衝突の衝撃で高温になった岩板から多くの成分が蒸発。そのガスを調べたところ、大部分が硫酸だった。硫酸ガスは地球を覆い、酸性雨となってあらゆる場所に降り注いだ。衝突後1~3年は海の浅い部分が硫酸まみれになってプランクトンが死滅。食物連鎖が崩れたことが大型生物の絶滅につながったとみている。

「磐余池」の堤はL字形に屈曲 日本書紀ゆかりの遺跡

「磐余池」の堤はL字形に屈曲 日本書紀ゆかりの遺跡
 奈良県橿原市教育委員会は3月7日、日本書紀などに登場する「磐余池(いわれいけ)」との見方が強い同市のダム式ため池跡、東池尻・池之内遺跡(6世紀)で、水をためるために築いた堤の一部が、L字形に曲がっていたと発表した。同市教委は「堤の外に何かの施設があり、それをよけて堤を曲げた可能性もある」とみている。磐余池については、日本書紀などに聖徳太子の父、用明天皇らが近辺に宮殿を置いたなどの記録がある。

古墳時代の機織り姿 栃木で埴輪2体出土 全国初

古墳時代の機織り姿 栃木で埴輪2体出土 全国初
 栃木県下野市教育委員会は3月5日、同市国分寺の6世紀後半の甲塚(かぶとづか)古墳で、機(はた)織りをしている女性の埴輪2体が見つかったと発表した。機織り姿の埴輪の出土は全国初。埴輪は弥生-古墳時代後期に一般的だった古いタイプの原始機(げんしばた)と、結城紬の機織り機の原型とされる台を使うタイプの地機(じばた)の2種類。
 原始機の埴輪は全長約45㌢、幅約30㌢、高さ約54㌢で、女性の両腕の一部が残っていた。地機は布を織る女性の姿も復元され、合わせると高さ約69㌢。2体とも赤、白、灰、黒の4色に彩色されていた。同市教委は、古墳時代の機織り機の構造が分かり、当時の技術水準や織物の歴史を知る手掛かりになるとしている。甲塚古墳は全長約80㍍で、前方部が短い帆立て貝形前方後円墳。