「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

和歌山の木造校舎などが重文に 戦前生まれで今も現役

 文化審議会は10月18日、現役で使われている戦前の木造建築「旧高野口尋常高等小学校校舎」(和歌山県橋本市)や、武家の崇敬を集めた古社「那須神社」(栃木県大田原市)など6件の建造物を、重要文化財に新規指定するよう下村博文文部科学相に答申した。また、秋田県横手市の増田地区2地区を、重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう求めた。いずれも近く答申通り告示され、指定される予定。これにより建造物分野の重要文化財は計2412件(うち国宝218件)、保存地区は106地区になる。

福岡県八女市で明治時代のロシア向け紅茶箱見つかる

 お茶の名産地で知られる福岡県八女市で、ロシア語で「第一級の日本の紅茶」と書かれたラベルが貼られた明治時代のものとみられる紅茶箱が見つかった。木製で横約24㌢、縦と高さがそれぞれ約18㌢。浮世絵風のカラフルなラベルには黒髪を結い上げた和装の女性たちによる茶の製造工程が描かれていた。箱はお茶の老舗問屋「このみ園」の蔵から見つかった。輸出先としてロシア市場を開拓しようとしていたことが分かる貴重な史料という。

タイタニック号沈没直前まで演奏のバイオリン1.4億円

 1912年に沈没した英豪華客船「タイタニック号」で沈没直前まで演奏されたバイオリンが10月19日、英国南部ディバイジズで競売に掛けられ、90万ポンド(約1億4000万円)で落札された。沈没後に演奏者の遺体とともに回収された逸話も注目され、予想価格を大幅に上回ったという。タイタニック関連の競売品としては過去最高の落札額を記録。落札主は明らかにされていない。

5億年前の節足動物の化石 CTで脳や神経の撮影に成功

 海洋研究開発機構や英国自然史博物館などの研究チームは、約5億年前のカンブリア紀の節足動物の化石をコンピューター断層撮影装置(CT)で観察し、ほぼ完全な形で残っていた脳や神経を撮影することに成功した。化石に神経が残っていることは極めて珍しいという。この節足動物は、その構造から現存するクモやサソリの近縁種と分かった。生物の進化の解明に役立つ成果とみられる。

初期人類2種は同系統の「ホモ・エレクトス」グルジア

 グルジア国立博物館のチームは10月18日付の米科学誌サイエンスに、約200万年前にアフリカにいたとされる初期人類ホモ・ハビリスとホモ・ルドルフェンシスが、同じホモ・エレクトスという系統に属するという研究結果を発表した。両者に近く、グルジアのドマニシ遺跡で発見された約180万年前の原人の化石と比較し、推定した。グルジアで見つかった頭部化石は5種類。そのうち完全な形で発掘された頭部化石を分析すると、小さな頭蓋容積や突き出たあご、大きな歯など、ハビルスやルドルフェンシスの特徴が混在しており、系統が近いことをうかがわせた。両者の系統が同一か別々かは専門家の間でも分かれており、論争に一石を投じそうだ。

「和食 日本人の伝統的な食文化」世界の文化遺産に?

 政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に提案した「和食 日本人の伝統的な食文化」について、事前審査を担うユネスコの補助機関は11月上旬にも新規登録の可否を勧告する。最終決着は12月上旬だが、仮に登録勧告なら、そのまま正式決定されるのが通例だ。新規登録を決めるユネスコの政府間委員会は12月2~7日、アゼルバイジャンのバクーで開かれる。
 政府は2012年3月、「四季や地理的多様性による新鮮な山海の幸」「自然の美しさを表した盛り付け」「正月や田植えなどとの密接な関係」などとアピールし、「和食 日本人の伝統的な食文化」の登録を提案した。ユネスコ側がこうした日本側の主張をどう評価するかが審査のポイントになる。無形文化遺産は「世界遺産」や「記憶遺産」と並ぶユネスコの遺産事業の一つ。

京都・北野天満宮の額の下書きを発見 後西天皇の筆

 京都の北野天満宮(京都市上京区)で、中門(重要文化財)に掛かっている額に記されている文字「天満宮」の下書きとみられる江戸時代の掛け軸が見つかり10月15日、報道陣に公開された。中門は別名三光門とも呼ばれる。掛け軸は縦110.6㌢、横52.4㌢。天満宮の字を第111代・後西(ごさい)天皇(在位1654~63年)が書いたことは分かっていたが、下書きは知られていなかった。

「新古今和歌集」に”幻”の一首 一旦収録、後に削除

 鶴見大学(横浜市鶴見区)が収蔵する「断簡」と呼ばれる写本の切れ端を集めた「古筆手鑑(こひつてかがみ)」から、三大和歌集の一つで鎌倉時代初期に編纂された「新古今和歌集」にいったん収録されながら、後に削除されたとみられる一首がこのほど見つかった。見つかったのは「さのみやはつれなかるべき春風に山田の氷うちとけねかし」という一首。早春に解ける氷のように打ち解けてほしいと相手に呼び掛ける恋の歌で、紫式部の夫の孫にあたる藤原隆方(1014~78年)の作品。
 古筆手鑑は同大が京都の古書業者から購入し、久保木秀夫准教授が発見した。800年以上も埋没していた一首とみられ、10月4~27日まで同大図書館で展示される。「新古今和歌集」は後鳥羽上皇の勅命で編集され、約2000首を収録。1205年に一度完成したが、その後も切り継ぎが行われ、30首前後が削除されたとされる。

7世紀の飛鳥の宮殿「飛鳥浄御原宮」復元を 明日香村

7世紀の飛鳥の宮殿「飛鳥浄御原宮」復元を 明日香村
 奈良県明日香村で、天武天皇、持統天皇の二代が営んだ7世紀のドラマチックな歴史の舞台となった飛鳥の宮殿「飛鳥浄御原宮(あすかきよみがはらのみや)」を復元しようという計画が進んでいる。同村には数多くの歴史遺産が、土の下に眠っている。そこで、宮殿の復元を端緒に「遺跡の可視化」を進め、観光振興や世界遺産登録に弾みをつけたい考えだ。ただ、計画の実現には学術的な検討や財源、景観問題など課題も多い。
 宮殿復元の背景にあるのは、ユネスコの世界遺産登録を目指す動きだ。同村などにある遺跡群は「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として2007年、暫定リスト入りした。ただ今年1月、ユネスコの諮問機関ICOMOS(イコモス)の担当者らが来村した際、もっと分かりやすく遺産の意義を説明できないか-と指摘されたためだ。
 だが、現状では復元へのハードルは高い。飛鳥時代の建物は残っておらず、宮殿がどのような建物だったのか、高さや装飾など不明な点が多いからだ。また、同村には景観保全のため、全域に厳しい規制が敷かれ、建物は高さ10㍍以下に制限されている。復元する宮殿の高さが10㍍を超す場合、規制の見直しが必要になる。莫大な費用の負担方法もメドがついていない。3年前に国が復元した平城宮大極殿(奈良市)は、当時の工法を再現する一方、土台の下に免震構造を組み込むなどし、総事業費は約180億円以上に上っている。

スイス北部でダビンチ作の肖像画?発見 伊紙が報道

スイス北部でダビンチ作の肖像画?発見 伊紙が報道
 イタリアメディア数紙は4日付で、同国の巨匠レオナルド・ダビンチが描いた新たな肖像画がスイス北部で見つかったと報じた。確認はされていないが、弟子が加筆しているものの、ダビンチの作品だということに疑問の余地はない-との鑑定した専門家のコメントを掲載している。新たな作品とされるのは、イタリア北部のマントバ侯妃イザベラ・デステを描いた油絵だ。