「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会

京都で現代語の新作能「世阿弥」の試演会
 能の大成者、世阿弥の生誕650年を記念し、彼を題材にした現代語の新作能「世阿弥」の試演会が1月23日、京都観世会館(京都市)で行われた。同会には作者で哲学者の梅原猛氏、ポスターデザインの美術家、横尾忠則氏らが顔を揃え、観劇した。この作品は、世阿弥と子の元雅の情愛と葛藤、政治と芸術の相克を、古語ではなく、現代人の心情に照らし現代語で分かりやすく描いた異色作。演出は能楽師の梅若玄洋氏。この新作は4月19、20日、国立能楽堂(東京)で上演される予定。

前脚だけ 翼状の羽毛 中国遼寧省 新種の恐竜化石

前脚だけに翼状の羽毛 中国遼寧省で新種の恐竜化石
 欧州や中国の研究チームは1月22日、中国遼寧省のジュラ紀(約1億6000万年前)の地層から、前脚だけに翼状の羽毛を持つ新種の恐竜化石を見つけたと発表した。全長約30㌢の小型の獣脚類で、羽毛恐竜としては最小クラス。後脚の翼や尾羽は発達しておらず、陸上を走るのに適していたとみられる。羽毛恐竜の中では初期の化石で、チームは「エオシノプテリクス」(暁の中国の翼、の意)と名付けた。

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖

12万年前 北極圏グリーンランドは8度も温暖
 国立極地研究所など14カ国の研究機関のまとめによると、12万6000年前ごろの北極圏のグリーンランド北部の気温は、現在よりも8度近く高かったことが分かった。氷床の成分分析の結果、12万8000年前から12万2000年前の間に氷床の厚さが約400㍍減り、表面の高度も現在より130㍍程度低くなっていた。昨年夏にはグリーンランドのほぼ全域で氷床の表面が解けたことが観測されている。今後、地球温暖化が進めば、最終間氷期と同様に大規模な融解の可能性があるという。

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳

副葬品の銅鏡は中国製 新潟県胎内市・城の山古墳
 新潟県胎内市教育委員会は1月15日、同市内の日本海側最北の前期古墳「城の山古墳」(4世紀前半)で昨年見つかった副葬品の銅鏡が、1~3世紀に中国でつくられたとみられる「盤竜鏡」と分かったと発表した。盤竜鏡は近畿以西を中心に出土しており、同古墳は当時の大和政権の日本海側の勢力範囲を改めて裏付けた形。盤竜鏡は直径約10㌢で、表面には竜の文様などがあった。中心のちゅうにひもを通したような跡があり、中国での使用方法と共通する。関係者は盤竜鏡の産地や文様はさらに分析が必要だが、副葬品のグレードが高く、被葬者は大和政権にかなり重視された有力な豪族とみられる-としている。

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる

難波宮跡で瓦葺きの回廊の土壇跡見つかる
 
大阪文化財研究所などは1月16日、大阪市中央区の国史跡、難波宮跡で奈良時代の後期難波宮の中枢「大極殿」の100㍍東で、瓦葺きの回廊の土壇跡を見つけたと発表した。発見された土壇は幅約8.9㍍、高さ約30㌢。約60㌢大の礎石や多数の瓦も出土した。南北約130㍍、東西約85㍍を囲っていたとみられる。同研究所は、「続日本紀」に756年、孝謙天皇が訪れたと記されている宮殿「東南新宮」跡の可能性がある-としている。現地説明会は20日午後1時半から。

生誕100年織田作之助しのび「善哉(ぜんざい)忌」

生誕100年の織田作之助しのび「善哉(ぜんざい)忌」
 「夫婦(めおと)善哉」など大阪を舞台にした小説を数多く執筆した作家・織田作之助の生誕100年の節目の今年、織田にちなんだ催しが目白押しだ。1月12日には菩提寺のりょう厳寺(大阪市)で「善哉忌」が行われ、5月に上演される音楽劇「ザ・オダサク」の出演者らが墓参した。夏には大阪市内で映画祭「織田作之助と仲間たち」が企画され、秋には企画展も予定されている。

盛岡の研究家が友人から見た啄木論を刊行

盛岡の研究家が友人から見た啄木論を刊行
 岩手県盛岡市出身の歌人、石川啄木(1886~1912年)が、歌集「一握の砂」に収められた短歌で名前を詠んだ友人、小林茂雄氏(1886~1952年)の生涯をたどった「啄木の友人 小林茂雄」が刊行された。まとめたのは、国際啄木学会理事で近代文学研究家の盛岡市在住の森義真さん(59)。小林さんは啄木の1学年下で、啄木が盛岡中学校(現在の盛岡一高)時代に主宰した短歌グループ「白羊会」で一緒に活動した。作品では、小林氏の生涯をたどりながら、啄木が小林氏に宛てた手紙の解説を盛り込み、友人の視点から見た啄木論を展開している。

与謝野晶子 直筆短歌103首 原稿岡山で発見

与謝野晶子の直筆短歌103首収めた原稿岡山で発見
 岡山県倉敷市に寄贈された薄田泣菫の書簡類の中から、歌人・与謝野晶子直筆の短歌103首が収められた原稿用紙が見つかった。親交が深かった同市出身の詩人、泣菫に新聞掲載用に送った作品で、うち16首は未発表とみられる。短歌はB4サイズの原稿用紙12枚に黒インクのペンで記されていた。
 「街行けば涙ぐまるるおもひでの必ずわきぬまづしきがため」「砂踏むを焼けむとそしり網小屋の蔭をあゆめり物思ふ人」「物思ふ萱の葉などと並ぶ時今こし方のわれもうらめし」「髪よりも静かなるなし夕ぐれの山の色よりみづうみよりも」など16首は新聞紙面や晶子の全集に掲載が確認できず、未発表という。また、計15首を綴った2枚の原稿用紙には「紫影抄」と題名が付けられ、欄外に「一度にお載せ下さい」と朱筆で書き添えられていた。

中国の「書聖」王義之の書の写し見つかる

中国の「書聖」王義之の書の写し見つかる
 東京国立博物館(東京都台東区)は、4世紀の中国・東晋時代の「書聖」と呼ばれる書家、王義之(おうぎし、303~361年、諸説あり)の書の写しが見つかったと発表した。この貴重な写しは、縦25.7㌢、横10.1㌢の紙に3行にわたり24文字で書かれ、手紙の一部とみられる。同館の富田淳・列品管理課長が鑑定した。王義之の写しと判断した根拠は①写した文字の輪郭の内側を墨でうめる「双鉤填墨(そうこうてんぼく)」という高度な手法で書かれている②王義之の息子「期」らの名前や、よく用いた表現「日弊」がある③「妹至帖(まいしじょう)」などに字姿がよく似ている-など。
 筆使いや文面などから、7~8世紀の唐代に宮中で制作されたものの一部とみられる。王義之は楷書、行書、草書を芸術的な書体へと完成させ、古今第一の書家。優雅で力強い書風は、唐の太宗皇帝など歴代皇帝が愛好した。

現代語の新作能「世阿弥」4月 上演 生誕650年記念

現代語の新作能「世阿弥」4月に上演 生誕650年記念
 能の大成者・世阿弥の生誕650年を記念し、4月に新作能「世阿弥」が上演される。これは現代語による上演で、哲学者の梅原猛の作品を、能楽師の梅若玄祥が演出・主演する。世阿弥と子・元雅の情愛と葛藤、政治と芸術の相克を、現代人の心情に照らして、分かりやすく現代の言葉で描く異色の新作能となる。上演は4月19、20日に国立能楽堂。共演者は能楽師の大槻文蔵、狂言師の野村万作ら。