「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

3年ぶり「さっぽろ雪まつり」に向け準備開始

札幌市で1月7日、2月に開催される「第73回さっぽろ雪まつり」に向け、雪像制作に使う雪を郊外から中心部の会場に運び込む作業が始まった。同市中央区の大通公園で式典が開かれた。開催は3年ぶりで、使用される雪は10トントラック約1,600台分。雪まつりは2月4〜11日まで。

競技かるたクイーン3連覇 名人は2連覇 近江神宮

小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期名人位と第67期クイーン位の決勝戦が1月7日、滋賀県大津市の近江神宮で開かれた。クイーン戦は京都市の教員、山添百合さん(31)が3連覇、名人戦は静岡県の会社員、川瀬将義さん(28)が2連覇した。いずれも接戦で、会場は静かな中に緊張感が漂い、別室で見守るかるたファンの人たちも思わず息を呑むシーンが続いていた。

京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」に歓声

京都の世界遺産、下鴨神社(所在地:京都市左京区)で1月4日、蹴まりを奉納して新年を祝う新春恒例の「蹴鞠初め」が行われた。これは朱赤、紫、青など色鮮やかな平安貴族の衣装を身に着けた保存会のメンバーが、サッカーのリフティングさながら、輪になってまりを蹴り合う。境内に設けられた”鞠庭”でメンバー8人が輪になって、「アリ」とか「ヤァ」といった独特の掛け声とともに、鹿の皮でつくられた直径およそ20cm、重さ120gほどのまりを蹴り合い、歓声が挙がっていた。

平安装束で新春恒例「かるた始め」京都・八坂神社

京都市東山区の八坂神社で1月3日、雅な平安装束・髪型に身を包んだ女性らが百人一首の手合わせを披露する新春恒例の「かるた始め式」が行われた。2021年と2022年は新型コロナウイルスの影響で中止されており、開催されるのは3年ぶり。
全日本かるた協会近畿支部の18〜29歳の女性8人が、平安装束・髪型・化粧を含め平安期の子女さながらの”かるた姫”に扮し、和歌が読みあげられると作法通り、ゆったりとした仕草で札を押さえていた。
この行事は祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が日本最古の和歌を詠んだとの伝承にちなんで始まったもの。

フィリピンに新たなキリシタン大名・高山右近像

戦国時代のキリシタン大名で、篤い信仰のために国外追放された高山右近の像が、その生涯を終えたフィリピンの首都マニラ市で新たに建てられ12月21日、披露された。
高山右近は戦国時代、高槻城主も務め、織田信長や豊臣秀吉にも仕えたが、キリスト教の信仰を、ほぼすべてのキリシタン大名が改宗した中、棄てなかったため、徳川幕府から国外追放され殉教、1615年フィリピン・マニラで亡くなった。
今回地元の団体が製作した右近像が、400年以上前から続くサンミゲル教会に建てられた。高さ1mのこの像、正面に大きな十字架を両手で抱え、力強い姿が表現されている。
マニラにはこの像の他に、横浜市と大阪・高槻市によって建てられた、敬虔なキリスト教殉教者・右近像もあり、日本とフィリピンの歴史をつなぐ架け橋として市民に親しまれている。

DMV運行1周年 12/24,25 四国南岸で記念イベント

四国南岸、徳島県海陽町と高知県の東洋町、室戸市を結んで運行する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が2021年12月25日、世界初の営業運転を始めて1年となる。DMVはマイクロバスを改造して道路と線路の両方を走る珍しい乗り物。運営する第三セクター、阿佐海岸鉄道が本社を置く徳島県海陽町を舞台に24、25の両日、運行開始1周年を記念したイベントを開く。
24日の前夜祭は宍喰(ししくい)駅周辺でマジックショーや駅舎のライトアップ、打ち上げ花火などが予定されている。25日は始発・終着駅の阿佐海南文化村で、同地域の観光大使を務める俳優、赤井英和夫妻によるトークショーや海南太鼓の演奏会などが企画されている。

高野山・金剛峯寺で「空海の世界展」写真・絵画・書

弘法大師・空海が拓いた高野山をテーマにした写真、絵画、書などのおよそ50点を集めた展示会「空海の世界展」が和歌山県の高野山・金剛峯寺で開かれている。17日まで。
写真家の永坂嘉光さんが撮影した「初冬の御影堂」、「樹間を行く僧列」などに足を止め見入る人や、絵画の前で足を止める人が少なくない。初冬の御影堂は、建物の周辺にうっすらと雪が降り積もった幻想的な風景を収めたもの。樹間を行く僧列は、杉木立の中を進む修行僧たちの姿を切り取ったショット。

民間初月面着陸目指す 宇宙船打ち上げ成功

宇宙ベンチャー、ispece(マイスペース、所在地:東京都)は12月11日、独自開発した月面着陸船を搭載した米スペースXのファルコン9ロケットが、米フロリダ州ケープカナベラル宇宙基地から打ち上げられたと発表した。ロケットから切り離された月面着陸船は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。月面への到着は約5カ月先で、成功すれば民間企業として世界初の快挙となる。

山形大 ドローン,AI活用し「ナスカの地上絵」168点

山形大学は12月8日、坂井正人教授の研究グループが世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米のペルーのナスカ大地とナスカ市街地付近で、人間や鳥などの新たな地上絵168点を見つけたと発表した。
調査にはドローンや人工知能(AI)を活用した。現地の考古学者らとの共同調査で2019〜2020年に発見した。168点のうち約3割は人の形をした絵で、ネコ科動物やヘビも見つかった。グループはこれまでも新たな地上絵を見つけており、今回で計358点になったという。

坂口安吾 幻の「探偵小説」発見 全集未収録 短編

『堕落論』『白痴』などで知られる作家、坂口安吾(1906〜1955年)が、デビュー間もない20代半ばに執筆した「探偵小説」が見つかった。この小説は『盗まれた一萬圓(まんえん)』と題した、400字詰めの原稿用紙30枚ほどの短編。
『坂口安吾大事典』編集者の一人で、千葉大学教授(日本文学)の大原祐治さんが、都内の古書店で購入した『東京週報』の合冊本の中から発見された。戦前のタブロイド紙に発表していたが、全集などには未収録で、長らくその存在は知られていなかった。