京都市南区の世界遺産、東寺で12月21日、1年を締めくくる2021年最後の縁日、「終い弘法」が開かれ、賑わった。主催者によると、新型コロナの影響で21日に出店しのは、例年の6割ほどのおよそ800店にとどまった。だが、境内には大勢の人が訪れ、正月を前に松飾りや漬物、餅などを買い求めていた。また、来年の干支(えと)、寅の置物などを扱う店もあり、縁起物の品定めをする人も含め、境内は師走の賑わいをみせていた。
「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ
ゾウの化石「アケボノゾウ化石多賀標本」国の天然記念物に指定
「赤穂義士祭」2年ぶりに規模縮小し実施 高校生が赤穂城跡で
「忠臣蔵」として知られる兵庫県赤穂市の「赤穂義士祭」が12月14日、2年ぶりに規模を縮小して行われた。2年ぶりの開催となった今年は、市民が街中を練り歩くパレードを取りやめるなど規模を縮小。今回は県立赤穂高校の生徒たちが四十七士に扮して赤穂城跡を練り歩いた。
行列は、大石内蔵助役の生徒が打ち鳴らす太鼓の音に合わせておよそ200mの道のりを30分かけて一歩一歩ゆっくりと練り歩き、大石神社の鳥居の前で「えい、えい、おー」と”勝どき”をあげた。
赤穂義士祭は300年余り前の江戸時代、徳川五代将軍綱吉のころ、播州赤穂藩の四十七士が主君、浅野内匠頭の敵を討つため、吉良邸へ討ち入りしたことに因むもの。その12月14日に毎年行われているが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。
奈良・法隆寺で”お身拭い”新年前に仏像のほこり落とす
奈良明日香村の古代庭園遺跡 新たに見つかった遺構公開
「指月伏見城」の石垣の基礎 新たに発見 規模・構造見直しへ
大阪「鴻池組旧本店」洋館・和館など5件が国の有形文化財に
国の文化審議会はこのほど、大阪府内の建造物5件を国の有形文化財に登録するよう答申した。大阪市此花区の明治43年に建てられた「鴻池組旧本店」の洋館と和館、高槻市で現在、レストランなどに使われている「旧京都大学高槻農場」など合わせて4件の建物と、柏原市にある安田家住宅母屋も新たに登録されることになった。
鴻池組旧本店の洋館の外壁は、白いモルタルに赤いレンガでラインを巡らせたモダンなデザインが特徴。玄関ホールにはクジャクやバラをモチーフにしたステンドグラス、応接室の暖炉や棚には当時流行していたアール・ヌーボーの装飾が施されている。また、和館は屋根が瓦葺きで軒下は漆喰(しっくい)が塗り込められ、重厚な町家のつくりとなっている。
京都・南座の顔見世興行前に「まねき上げ」年末恒例
大阪・道修町 少彦名神社で「神農祭」健康,コロナの終息願う
大阪・堺市 仁徳天皇陵で多数の埴輪の破片など見つかる
宮内庁と堺市が10月から調査を進めている、国内最大の前方後円墳「仁徳天皇陵」として管理されている世界遺産、大山古墳から多数の埴輪の破片などが見つかり、11月19日、報道陣に公開された。古墳の最も内側の第1堤の10カ所で、縦2m、横は最大で13.5mの調査区域を設け、30cmほど掘り起こして行った調査結果が示された。
今回の調査では、堤の内側で円筒埴輪などの破片が見つかった。3年前に初めて行った調査で、堤の外から同様の発見があったことから、宮内庁は堤の内外両側に花輪が並べられていた可能性があるとしている。また、木製の埴輪が立っていたと推測される穴や、こぶし大の石を敷き詰めた石敷きも見つかった。
調査は12月上旬までで、堺市は史料の一部を博物館などで公開することを検討している。