「新システム」カテゴリーアーカイブ

JR東日本,KDDI 配送ロボでフードデリバリサービス実証

JR東日本(本社:東京都渋谷区)とKDDI(本社:東京都千代田区)は1月10日、JR目黒MARCビルで1月11日から、防犯カメラの映像データをAI分析し、配送ロボットが自動で混雑回避や回遊販売を行うフードデリバリーサービスの実証実験を開始すると発表した。
この実証は「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりをコアとして両社が取り組む、場所や時間にとらわれない働き方・暮らし方を創出する「空間自在プロジェクト」の一環。これまでロボット単独ではできなかった高度なサービスの実現や、利用者の需要に柔軟に対応できる環境の構築を目指す。

グローリー AIで見守る転倒検知システム発売

グローリー(本社:兵庫県姫路市)は1月10日、赤外線3次元センサーを活用し、人の骨格から姿勢を正確に認識できるAI画像認識技術を開発し、その技術を応用した高齢者施設などの居室を見守る転倒検知システム「mirAI-EYE(以下、ミライアイ)」を同日より発売すると発表した。
ミライアイはエコナビスタ(本社:東京都千代田区)と共同開発したもので、エコナビスタが提供する高齢者見守りシステム「ライフリズムナビ(R)+Dr」と連携し、高齢者の安全・安心と介護スタッフの負担軽減を実現する。

配送は自動ロボで 4月に本格導入へ 各地で実証中

改正道路交通法の施行に伴い、今年4月から人が遠隔監視する自動運転の配送ロボットが公道を走れるようになる。住宅街やオフィス街では、ロボットが食品や日用品を運ぶ実証実験が行われている。
経済産業省によると、自動配送ロボットの実証は、これまでに5都県で実施されており、同省では「人口減少地域では、将来的にロボット活用が物流の人手不足解消の手段に成り得る」としている。

外国人旅行者向け”免税品自販機”設置の動き広がる

ウィズコロナに向けて各国が移動制限を緩和・撤廃し、外国人旅行者が増加しインバウンド需要の回復が期待される中、主要なインバウンド消費の一画をなす「免税品」にフォーカスした動きが注目されている。これはネットで予約した免税品を自動で受け取ることができる、ロッカータイプの自動販売機だ。この自動販売機を空港や駅に設置する動きが広がっている。
免税手続きを効率化することで、外国人旅行者の免税商品を求める際の利便性を大幅に高めるとともに、商品を販売する側にとっても、スタッフの人手不足に対応できるメリットがある。この自動販売機を開発したのは、外国人旅行者向けのビジネスを手掛けるWAmazing(所在地:東京都台東区)とパナソニックコネクト(本社:東京都中央区)。
現在、羽田空港の最寄り駅など全国5カ所に設置しており、今年中にさらに5カ所増やす計画。
これを利用する時は、旅行者は専用サイトで食品や化粧品など免税対象の商品を予約し、QRコードを取得する。帰国の際、自動販売機の端末にQRコードや、本人であることを証明するパスポートの情報をかざす。これだけの操作で決済や免税手続きが完了し、ロッカーから商品を受け取ることができるという。

大阪・阪南市がデマンド交通試験運行,乗合タクシー

大阪府阪南市は1月6日、乗り合い型タクシーで送迎サービスを行う、デマンド交通の試験運行を始めると発表した。デマンド交通のシステムを手掛けるアイシンと連携協定を締結している池田泉州ホールディングスも住民周知などで協力する。試験運行は1月6日から2月28日まで。
赤字の地域のコミュニティバス事業に代わるものとして想定されているデマンド交通では、利用者は事前予約で乗降したい停留所を指定。一つの車両に乗り合って、それぞれの目的地へ向かう。デマンド交通で新会社の設立を目指す池田泉州HDは、停留所になり得る地域のスーパーや病院などの事業者から得る協賛金で収益化したい考え。

商船三井・関電 CCSバリューチェーン構築で覚書

商船三井(本社:東京都港区)と関西電力(本社:大阪市北区)は12月23日、CCS(CO2の回収貯留)バリューチェーン構築に向けた海上輸送等に関する調査の覚書を締結したと発表した。CCSは低・脱炭素社会を実現する有効な手段の一つとして個体されている。
この覚書に基づき両社は、関西電力が運営する火力発電所から排出されるCO2を対象に構築する「分離・回収、輸送、圧入・貯留からなるCCSバリューチェーン」について協業し、両社で液化CO2の貯留候補地への海上輸送等の調査・検討をしていく。

関電 原発電力活用の水素製造を公開 敦賀市と連携

関西電力(本社:大阪市北区)は12月22日、福井県敦賀市と連携して原子力発電で発電した電力を使い水素を製造する実証実験を報道陣に公開した。実証実験は敦賀市公設地方卸売市場の敷地内に設置している「水素ステーション敦賀」で進める。
原発を活用し、二酸化炭素(CO2)を排出せず、水素を製造する手法の実用化を目指す。同実験は2023年2月まで実施する。

シスメックス 微量の血液で認知症の兆候診断 承認取得

血液検査装置大手のシスメックス(本社:神戸市)は12月22日、アルツハイマー病の特徴の一つ、血液中のアミロイドベータ(Aβ)を測定する検査試薬の製造販売承認を、厚生労働省から取得したと発表した。エーザイ(本社:東京都文京区)と共同開発したこの試薬は、Aβの蓄積量を17分で簡便かつ安価に測定できるため、患者にかかる負担が小さい。2023年5月に国内での発売を目指す。

昭和電工・日本製鐵 6国立大と低濃度CO2技術で連携

昭和電工と日本製鐵は12月22日、6つの国立大学と連携し、工場排出ガスに含まれる低濃度CO2の分離回収技術開発を本格始動すると発表した。両社は大分大学、大阪大学、京都大学、千葉大学、名古屋大学、北海道大学の6つの国立大学と共同で進める事業が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」に採択され、10月より技術開発を本格始動。
この事業は両社と6大学が持つ技術を使って低圧・低濃度の排出ガスから効率的にCO2を分離・回収するもの。1トンあたり2,000円台という画期的な低コスト実現をターゲットに、2030年代後半の社会実装を目標にする。

藤田医科大など サービスロボットによる院内実証実験

藤田医科大、川崎重工、SEQAENSE(シークセンス)、TISの4者は12月20日、藤田医科大で、サービスロボットを使った実証実験を開始したと発表した。医療従事者の負担軽減・業務効率化を目指す取り組みの一環。
4者は2021年10月以降、ロボットの種類や試験内容が異なる実証実験を続けている。最終段階のフェーズ3(2回目)の今回は12月16〜23日の日程で、TISが提供するマルチロボットプラットフォーム「RoboticBase(R)」を用い、ロボットとエレベータの連携を含む配送業務自動化を検証する。