「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

灘の酒 神戸牛のすし訴求 ミラノで「食祭ひょうご」

灘の酒 神戸牛のすし訴求 ミラノで「食祭ひょうご」

イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)の開催に合わせて、兵庫県は7月17日、ミラノ市中心部で「食祭ひょうご」を開いた。灘五郷の日本酒の飲み方紹介や神戸牛のすしの実演などが行われ、来場者らが兵庫の味に舌鼓を打った。
井戸敏三兵庫県知事は、同県が日本海や瀬戸内海、大都会から山まで多彩な食材に恵まれており、最高の食材を持ってきた–と、県産食品の世界への発信に意欲を示した。灘の酒の鏡開きも行われ、イベントを盛り上げた。

日本など5カ国がサンマ初の国際管理

日本など5カ国がサンマ初の国際管理

日本、カナダ、ロシア、中国、韓国の5カ国は7月19日、減少傾向にある北太平洋のサンマを管理・保護する国際委員会を設立する。サンマを国際管理の対象にするのは初めて。
世界最大のサンマ消費国である日本が委員会を主導し、国内市場への安定供給につなげる。名称は「北太平洋漁業委員会」。米国・台湾も近く参加する見通し田。東京に本部事務局を置き、9月上旬に初会合を開く。

「和牛」輸出 飼料・子牛価格上昇も売値転嫁できず

「和牛」輸出 飼料・子牛価格上昇も売値転嫁できず

国産牛肉の輸出が拡大する中、飼料や子牛の価格上昇で国産牛を育成するコストは上昇しているにもかかわらず、「和牛」の輸出価格への転嫁は一向に進んでいない。
国産牛肉の2015年1~5月の輸出量(冷凍と冷蔵の合計)は前年同期比29%増の565㌧となっているが、単価は1㌔6661円でわずか1%高にとどまっている。
コスト上昇分を輸出価格に転嫁し利益率を維持するには、海外で「和牛」ブランドの認知度を引き上げる必要があるという。

フジオフードシステム 農業に参入 鳥取県と協定

フジオフードシステム 農業に参入 鳥取県と協定

定食店「まいどおおきに食堂」、手作り居酒屋「かっぽうぎ」などを運営するフジオフードシステム(大阪市北区)は地方自治体と組んで農業に参入する。7月下旬にも鳥取県と協定を結び、同県が所有する農地で無農薬野菜の栽培を始める。
自社店舗で使用する食材の独自調達に加え、農作業を通じて障害者雇用の拡大にもつなげる。鳥取県に子会社を設立し、障害者30~50人を正社員として採用する。同県はまず3~5㌶の農地を貸し出す方針。早ければ今秋からタマネギやジャガイモの栽培を始める。

全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ

全国農業協同組合連合会(全農)は、2015年産のもち米の契約栽培での販売価格を前年産から、おおむね据え置いた。生産者の減少で需給は均衡に向かっているが、取引の安定を重視し値上げは一部にとどめた。
もち製造会社などに提示した15年産の基準価格は、主産地の北海道産「はくちょうもち」が60㌔1万4300円、佐賀産「ヒヨクモチ」が同1万5300円で、前年産の販売価格の横ばいだった。新潟産「こがねもち」は3000円(1.7%)高の同1万8300円とした。実際の販売価格は秋の収穫期に、基準価格から上下5%の範囲内で調整する。
もち米の国内生産量は約30万㌧で、10万㌧程度を全農が取り扱う。このうち収穫前に販売価格と数量を決める契約栽培が6~7割を占める。

サントリーが11年ぶりウイスキー新銘柄「知多」

サントリーが11年ぶりウイスキー新銘柄「知多」

サントリースピリッツは7月16日、トウモロコシを原料としたグレーンウイスキー「知多」を9月1日に発売すると発表した。サントリーがウイスキーの新銘柄を出すのは11年ぶり。700㍉㍑入りで、希望小売価格は税抜き3800円。
ウイスキー人気の高まりを背景に、品揃えを増やし市場拡大を目指す。知多は、大麦を原料としたモルトウイスキーの「山崎」や「白州」と比べ、まろやかな軽い風味が特徴。製造するサントリーグループの「知多蒸留所」(愛知県知多市)の名前を冠した。販売目標を年間5万㌜(1㌜は700㍉㍑入り12本換算)とした。

レタス、ネギなど天候不順で野菜の卸価格高い

レタス、ネギなど天候不順で野菜の卸価格高い

長雨後の急な気温上昇で、葉物を中心に野菜の卸価格が高い。東京・大田市場では長野産レタス(相対取引・中値)が10㌔1600円と、前年同時期より5割高い。野菜が水分を含んだまま気温が上昇したため、葉が溶けたような状態になるなど品質が安定せず、出荷が減っていることが要因だ。ネギも茨城産が5㌔約2200円と、前年の同時期に比べ2割高い。

オリックスが長野に野菜新工場「八ヶ岳ブランド」

オリックスが長野に野菜新工場「八ヶ岳ブランド」

オリックスは長野県で、ホウレンソウなど葉物野菜の大型栽培工場を新設する。地元の農業生産法人と野菜工場を運営し、周辺農家からも農産物を集めて「八ヶ岳ブランド」として売り込む。本業のリースや店舗開発などで培ったホテルや飲食店、小売りチェーンへの営業網を生かし、他の地域でも農産物のブランド化と販路開拓を目指す。
農業生産法人の本多園芸(長野県原村)と、オリックス八ヶ岳農園(同県富士見町)を今春設立した。資本金9000万円で、この97%を オリックスが出資する。6億円を投じ、大型ビニールハウスを8棟連ねた約1.3㌶の面積で水耕栽培を始める。まず8月までに約0.7㌶分を稼働し、残りを12月に立ち上げる。

スシローが子供向けに新メニュー「クレープすし」

スシローが子供向けに新メニュー「クレープすし」

回転すし最大手のスシロー(大阪府吹田市)は7月13日、子供向けの新メニューを発表した。子供に人気のタマゴで甘エビなどのグ材をつつみ、クレープに見立てた「クレープすし」や、オムライスのような味付けの「オムライすし」など10種類で、7月17日から全国の店舗で提供する。主要顧客の家族客を取り込む。

近畿大 富山でクロマグロ養殖開始 日本海側で初

近畿大  富山でクロマグロ養殖開始  日本海側で初

近畿大学はこのほど、同大学の水産研究所の富山実験場(富山県射水市)で、人工ふ化したクロマグロの養殖を7月18日から始めると発表した。近畿大が所有する従来の養殖施設は鹿児島県と和歌山県の2カ所で、日本海側での養殖は今回が初めて。陸上の水槽で卵から稚魚まで育て、養殖業者向けに出荷する。
富山実験場にある容量200㌧の大型水槽を使う。18日に鹿児島県の奄美実験場からクロマグロの約150万粒の受精卵を運び込む予定。海のいけすには入れず、陸上水槽で約40日かけて体長5~10㌢程度の稚魚まで育てて、養殖業者向けに出荷する。