灘の酒 神戸牛のすし訴求 ミラノで「食祭ひょうご」
イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)の開催に合わせて、兵庫県は7月17日、ミラノ市中心部で「食祭ひょうご」を開いた。灘五郷の日本酒の飲み方紹介や神戸牛のすしの実演などが行われ、来場者らが兵庫の味に舌鼓を打った。
井戸敏三兵庫県知事は、同県が日本海や瀬戸内海、大都会から山まで多彩な食材に恵まれており、最高の食材を持ってきた–と、県産食品の世界への発信に意欲を示した。灘の酒の鏡開きも行われ、イベントを盛り上げた。
全農が15年産もち米価格据え置き 需給は均衡へ
全国農業協同組合連合会(全農)は、2015年産のもち米の契約栽培での販売価格を前年産から、おおむね据え置いた。生産者の減少で需給は均衡に向かっているが、取引の安定を重視し値上げは一部にとどめた。
もち製造会社などに提示した15年産の基準価格は、主産地の北海道産「はくちょうもち」が60㌔1万4300円、佐賀産「ヒヨクモチ」が同1万5300円で、前年産の販売価格の横ばいだった。新潟産「こがねもち」は3000円(1.7%)高の同1万8300円とした。実際の販売価格は秋の収穫期に、基準価格から上下5%の範囲内で調整する。
もち米の国内生産量は約30万㌧で、10万㌧程度を全農が取り扱う。このうち収穫前に販売価格と数量を決める契約栽培が6~7割を占める。
オリックスが長野に野菜新工場「八ヶ岳ブランド」
オリックスは長野県で、ホウレンソウなど葉物野菜の大型栽培工場を新設する。地元の農業生産法人と野菜工場を運営し、周辺農家からも農産物を集めて「八ヶ岳ブランド」として売り込む。本業のリースや店舗開発などで培ったホテルや飲食店、小売りチェーンへの営業網を生かし、他の地域でも農産物のブランド化と販路開拓を目指す。
農業生産法人の本多園芸(長野県原村)と、オリックス八ヶ岳農園(同県富士見町)を今春設立した。資本金9000万円で、この97%を オリックスが出資する。6億円を投じ、大型ビニールハウスを8棟連ねた約1.3㌶の面積で水耕栽培を始める。まず8月までに約0.7㌶分を稼働し、残りを12月に立ち上げる。