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オーストリアで発見された「豊臣期大坂図屏風」万博で蘇る

およそ400年前に色鮮やかに描かれた「豊臣期大坂図屏風」が、4月13日開幕する万博で最新の技術を使って蘇ることになった。この屏風には栄華を誇った太閤・豊臣秀吉の時代に栄えた大阪の城下町が精細かつ色鮮やかに描かれている。
屏風は2006年、どのような経緯があったのか不明だが、オーストリアで発見されたもので、保管状態が極めて良く、恐らく描かれた当時に近い、ほとんど劣化していないと思われるという。

百条委報告書 兵庫県知事に「説明責任」では追及不足

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、県議会の百条委員会は3月4日、県の対応について「大きな問題があった」と総括する調査報告書を公表した。
報告書では「総括」として、告発文書で示された7項目の疑惑のうち、パワハラや一部贈答品の受領などの疑惑に関して「一定の事実が確認された」とした。県の内部告発への対応は「客観性、公平性を欠いており、行政機関の対応としては大きな問題があった」と指摘している。
ここまで結論付けながら、知事に対してはさらっと「説明責任を果たしてもらいたい」と流してしまうのか?百条委の報告書に法的な拘束力がないことは百も承知だが、死者まで出した問題の根源に照らして言えば、知事に対するペナルティや、本来知事が取るべき県民に対しての責任の取り方を例示すべきであった。
報告書には、明らかに事の重大性に鑑みた厳しさ、追及姿勢が足りなかったといえよう。踏み込み不足のこの内容では、認識の違いで、「当時の私の思いや事実認定では、私の判断には間違いはなかった」と、頑としてルール破りの事の重大性を認めなかった知事だけに、軽い釈明・謝罪で幕引きとなりそうだ。兵庫県民は果たしてそれで納得するのか。

東京 品川区「トイレトラック」導入, 23区初 災害時の備え

東京・品川区は3月3日、移動式の水洗トイレを備えた「トイレトラック」1台を導入し、同区役所で式典を開きお披露目した。首都直下地震など大規模災害に備え、断水時でも使用できる。チレトラックを導入するのは東京23区で初めて。
トイレトラックは多目的トイレを含む5つの洋式トイレがあり、1回の給水で最大でおよそ1,300回分の利用が可能、太陽光発電設備を備えており、停電の際も室内を明るくして利用できるようになっている。購入費用はおよそ2,600万円で、このうち1,400万円を地元企業や区民の寄付で賄った。

北欧5カ国共同出展のパビリオン完成セレモニー

大阪・関西万博に共同出展するアイスランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランドの北欧5カ国のパビリオンの建物が完成し、3月3日に関係者らがセレモニーを行った。パビリオンは北欧の伝統的な納屋をイメージした高さ17mの3階建て。各国の担当者らが集まり、建設関係者にデンマーク発祥のブロック玩具でできた花束を贈り、労をねぎらった。
パビリオンでは廃棄する米からつくった紙のスクリーンに、北欧の暮らしや自然を映し出す展示を行うほか、持続可能なビジネスなどについて情報発信するとしている。

トランプ氏 ウクライナへの武器供与に一時停止を指示

トランプ米大統領は3月3日、ロシアの侵略に抗戦するウクライナへの武器供与の一時停止を指示した。2月28日のトランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領の両首脳会談決裂を受けた措置。現在進行中の米国・ロシア主導の停戦交渉に、前提条件をつけずに応じるよう圧力をかける狙いがあるとみられる。

27年大河『逆賊の幕臣』幕末体制派 小栗上野介が主人公

NHKは3月3日、2027年に放送予定の大河ドラマが『逆賊の幕臣』に決まったと発表した。開明派の幕臣、勝海舟のライバルと呼ばれた小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)が主人公。主演は俳優の松坂桃李が務める。脚本は安達奈緒子氏が担当する。
第66作となる今作は幕末、日本初の遣米使節団のメンバーとして新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした天才・幕臣、小栗上野介がヒーロー。明治新政府に”逆賊”のレッテルを貼られ、これまで倒幕派の視点でつくられるドラマとは一線を画し、幕府体制派の動きにフォーカスする。幕末史の裏側に迫るスリリングなドラマになる。

AIによる虐待判定導入見送り「ミス62%」こども家庭庁

虐待から子どもを守るため、虐待が疑われる子どもの一時保護を巡り、国が2021年度から約10億円をかけて開発を進めてきた人工知能(AI)にその必要性を判定させるシステムについて、こども家庭庁が導入見送りを決めたことが分かった。最終的な判断を下す児童相談所の職員を補助する役割が期待されていたが、テスト段階で判定ミスが6割に上り、実用化は困難と結論付けた。
同システムは人手不足に悩む全国の児相の利用を想定し、搭載したAIに約5,000件の虐待記録を学習させた。試作モデルが完成し、今年度に計10自治体の児相に協力してもらい、過去の虐待事例100件のリスクを判定させる検証を行った。AIの判定精度を各児相にの幹部が確認したところ、100件中62件で「著しく低い」などの疑義が生じたという。このため、今の段階で「児相に提供するのは時期尚早」として、開発を保留して見送りを決定した。

ニプロ スウェーデンに新たな透析装置の研究開発拠点

ニプロ(本社:大阪府摂津市)は2月27日、スウェーデン・マルメ市に透析装置の研究開発拠点(Medical Instrument Center Sweden)を開設したと発表した。
同社は2019年に海外初の研究開発拠点として、ベルギー・メッヘレン市にMedicai Instrument Center Europeを開設。透析装置の開発・上市やメンテナンス業務を通じて医療従事者の負担軽減と患者のQOL向上に尽力してきた。
この傘下となる今回のスウェーデン拠点とともに、研究開発ネットワークをグローバルに拡大。商品上市に向けた研究開発におけるリードタイム短縮に取り組んでいく。

慶応大G 鎌倉の土壌から難分解性PPの分解菌を発見

慶応大学理工学部、同大先端科学技術研究センターなどの研究グループは2月28日、鎌倉市の土壌から添加剤を含まないポリプロピレン(以下、PP)を分解する微生物の取得に成功したと発表した。さらにこの微生物がPPと全く異なるポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックも分解する能力を持つことを突き止めた。これは画期的な発見で、近年、廃プラスチックが地球規模の環境汚染問題となる中、課題解決の足掛かりになると期待される。

ドコモ・バイクシェア 万博会場にサイクルポートを設置

ドコモ・バイクシェア(本社:東京都港区)は2月28日、HUBchari・大阪バイクシェア連合体として、2025年大阪・関西万博の会場へのシェアサイクルポート設置事業者候補に決定したと発表した。
これにより、ドコモ・バイクシェアは万博会場に併設される自転車駐輪場内で、ポート設置および運営を行うことで、安全かつ円滑な来場者輸送を実現し、万博における自転車利用促進をめざす。提供期間は4月13日〜10月13日。利用料金は1回30分・165円、延長料金は30分・165円。1日パスは1,529円(いずれも税込み)。
会場だけでなく、大阪市内に点在する600カ所以上のシェアサイクルポートの活用を促すことで、市内の観光・周遊の活性化を図る。