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プラスチック初の国際規制 対立し再び合意先送り

プラスチックの環境汚染防止に向け、8月5日からスイス・ジュネーブで行われていた、初の国際規制を協議する国連環境計画(UNEP)の政府間交渉委員会(INC)は15日、条約案の合意に至らず閉会した。韓国・釜山で行われた前回のINCに続き、2度目の先送りとなった。産油国が挙(こぞ)って反対するプラスチックの生産規制など、主要争点を巡る対立が解消しなかった。

茶道 裏千家の前15代家元 千玄室さん死去 102歳

茶道裏千家の前家元で茶の湯文化の発展に尽力し、文化勲章を受章した千玄室さんが8月14日、呼吸不全のため亡くなった。102歳だった。
千玄室さんは、茶の湯の三千家の一つ、裏千家の14代家元の長男として京都市に生まれ、昭和39(1964)年から平成14(2002)年まで38年間にわたって裏千家の15代家元を務めた。

GDP5四半期連続プラス成長 トランプ関税の影響緩和

内閣府が8月15日発表した2025年4〜6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比0.3%増となり、この状態が1年続いた場合の年率換算は1.0%増だった。この結果、5四半期連続のプラス成長となった。
GDPの過半を占める個人消費は、前期比0.2%増だった。景況への打撃が懸念されたトランプ米政権による関税措置が本格発動した4月以降も、企業が関税分を値引きするなどの対応を見せたことで、影響を緩和した。その結果、輸出は2.0%増となり、プラス成長に寄与した。

ペルセウス座流星群「流星クラスター現象」観測

「三大流星群」の一つ、ペルセウス座流星群の活動が8月13日ピークを迎え、いくつもの流れ星がほぼ同時に見られる「流星クラスター現象」という世界でも観測例の少ない現象が、青森県弘前市の天文台などで観測された。
国立天文台によると、この現象は宇宙のチリが地球の地殻で分裂し、大気に飛び込んだ際に見られた考えられ、北海道や秋田県などで観測された。

厚労省 生活保護「違法」減額 対応取りまとめへ

厚生労働省による生活保護の支給額の段階的引き下げを「違法」とした最高裁判所の判決を受けて、同省は8月13日、法律、福祉、経済の専門家などからなる委員会が初めての会議を開いた。生活保護の「違法」減額をどのような論拠で正すのか?
厚労省は2013年から3年にわたり生活保護の支給額を段階的に平均6.5%、最大10%引き下げた。この点について、最高裁は違憲の判決を下した。
原告から減額された分の支給などを求める声があがる中、今後複数回、会議を開き、国としての対応を取りまとめる方針だ。

大麻1トン52億円相当押収 過去最大 麻薬取締部

関東信越厚生局麻薬取締部は8月13日、海上コンテナに隠して密輸された乾燥大麻1.046トン(末端価格52億円相当)を押収したと発表した。同部によると、違法薬物の1度の押収量として過去最大。
コンテナはベトナム・ダナン港から大阪市の事業者宛てに発送され6月5日、東京港に到着。栃木県の資材置き場に移送された後、同部が押収した。大麻は「備長炭」と書かれた段ボール箱に小分けされていた。

プラスチック環境汚染防止 国際条約目指す協議難航

プラスチックによる環境汚染を防ぐため、初めての国際条約の取りまとめを目指して、スイス・ジュネーブで8月5日から再開された会議が、予定された14日の最終日を迎えても協議が難航している。同会議にはおよそ180の国と地域が参加している。
難航しているのは、プラスチックの生産量の規制を盛り込むかどうかを巡り、各国の間で意見の隔たりがあるためだ。EU(欧州連合)や太平洋の島しょ国などがプラスチックの生産量に規制を設ける必要性を主張しているのに対し、サウジアラビアなどプラスチックの原料となる石油産出国が反発しているからだ。

大阪万博会場に足止め 地下鉄一時運転見合わせ

大阪・関西万博の会場にアクセスできる大阪メトロ中央線が8月13日夜、何らかの原因で停電が発生。この影響で午後9時半ごろから一時運転を見合わせた。このため、万博会場の最寄りの「夢洲駅」の入り口が閉鎖されたことで、会場内におよそ3万人(万博協会)が足止めされた。
消防によると、地下鉄の運転見合わせ以降14日午後1時半までに足にけがをした1人と、気分が悪くなったなどと訴えた33人が病院に搬送された。また、帰宅できなくなった人たちが、臨時に開放されたパビリオンで夜を明かすなど混乱が続いた。

メンタル不調で年7.6兆円経済損失か 未診断者含め

横浜市立大や産業医大などの研究チームは、うち病や統合失調症など精神疾患と診断されていない人も含め、メンタルに不調を抱えながら働いている人たちによる、日本全体の経済損失が年間約7.6兆円に登ると専門誌に発表した。これはGDPの1%強に相当する。
この数値は研究チームが、出勤していても心身の不調で、本来のパフォーマンスを発揮できない「プレゼンティーズム」を推計したもの。
研究チームは2022年、20〜74歳の働く2万7,507人を対象にネット調査を実施。これを基に、症状の頻度、症状があるときの仕事の「量」と「質」を国際的な指標に基づき評価した。

中国恒大集団が8/25 香港証券取引所上場廃止

経営再建中の中国不動産企業大手、恒大集団は8月12日、香港証券取引所の上場を25日に廃止になると発表した。同取引所は2024年1月、香港の裁判所から清算命令を受けて以降、適切な業務運営ができていないことから、恒大の株式を売買停止とし以後、取引は行われていなかった。
同取引所は8日、恒大が株式取引の再開の条件を満たしていないため、上場資格の取り消しを決定したと恒大側に通知していた。