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「関西将棋会館」が大阪・高槻市に完成 「西の拠点」に

大阪府高槻市のJR高槻駅西口前に完成した、新しい「関西将棋会館」の開館記念式典が11月17日に行われた。日本将棋連盟の羽生善治会長や谷川浩司十七世名人、藤井聡太竜王ら関係者が顔を揃えた。大阪市福島区にあった従来の関西将棋会館が老朽化したため移転したもの。
新会館は地上5階建てで延床面積2,000㎡。低層部は地域に開かれた場として、1階に将棋道場や物販のスペース、2階に多目的ホールや椅子対局室などを目置けている。3階には事務所などが入り、棋士ら関係者向けの4、5階には和室の対局室がある。
式典ではテープカットの後、羽生会長と谷川十七世名人が、特別対局室で”こけら落とし記念対局”を行った。12月3日から一般公開される。

江戸時代の江戸ー東京結ぶ東海道「五十七次」完成400年

大阪府枚方市・淀川河川公園で11月17日、江戸時代に幕府が、江戸と大坂を結ぶ東海道に57の宿場「五十七次」が完成させ、今年で400年になるのを記念したイベントが開かれた。東海道五十七次は江戸・日本橋から京都・三条大橋に向かわず、その手前で分かれ伏見、淀、枚方、守口の4つを合わせた「57」の宿場。江戸時代後期に各宿場の規模などを記した「東海道宿村大概帳」に記載されている。
会場には沿道の自治体や企業、団体などが特産品の販売や五十七次に関するクイズのブース、キッチンカーなどが並び、来場者らは買い物や地元グルメを楽しんだ。また、京都と大坂をつないだ淀川の水上交通への関心を高めようと、約60人が参加し大阪市中央区・八軒家浜船着場から船に乗り、同公園まで約3時間かけて淀川を上るツアーも行われた。
東海道の宿場の数については、浮世絵師、歌川広重が描いた「東海道五十三次」を取り上げたことで、「53」と広く知られるようになったもの。

京都・清水寺 11/18から夜間特別拝観 闇夜に紅・黄葉

京都・清水寺(所在地:京都市東山区)で11月17日、秋の夜間特別拝観が始まるのを前にライトアップの試験点灯があった。小雨の中だったが、朱赤や黄に色づき始めた木々”清水の舞台”が闇夜に浮かび上がった。特別点灯は18〜30日、午後5時半に点灯し、午後9時に拝観受付を終了する。

GDP 2四半期連続プラス 7〜9月期年0.9%増 買いだめ消費増

内閣府がまとめた2024年7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%増、年率換算で0.9%増と、2四半期連続のプラス成長となった。プラスの要因は①前期に認証不正による落ち込みの反動で自動車販売が増えた②8月にあった南海トラフ地震臨時情報などで、パックご飯など食品や飲料の買いだめが起きたーーことなどが個人消費を押し上げた。ただ、企業の設備投資は伸び悩み0.2%減と2四半期ぶりにマイナスだった。

APEC首脳会議 自由な国際貿易体制維持へ多国間協力を

南米ペルーの首都リマで11月16日、日米や中露など21カ国・地域によるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が開催された。同会議には石破首相、米国のバイデン大統領、中国の習近平国家主席らが参加した。
会議では、トランプ次期米政権の発足を見据え、保護主義を警戒し、自由で開かれた貿易、投資環境の実現に向けた協調を確認する首脳宣言を採択した。自由で多角的かつ国際的な貿易体制維持の観点から、とりわけ多国間協力の重要性が明記された。安全で持続可能なサプライチェーン(供給網)の確立を目指す考えも盛り込まれた。

大学生内定率 微減の72.9% ”売り手市場”継続 文科・厚労省

文部科学、厚生労働両省のまとめによると、2025年春に卒業する大学生の就職内定率(10月1日現在)が72.9%で、前年同期より1.9ポイント下回ったと発表した。前年を下回るのは4年ぶり。ただ、「学生優位の”売り手市場”は続いており、複数の内定の中から就職先を決めかねている学生がいる影響ーとみている。
マイナビの調査では、10月中旬の内定保有率は前年同期比4.5ポイント増の90.5%に上った。内定保有数は平均2.7社だった。両省調査による10月1日現在の就職内定率は男子は71.5%、女子は74.5%。文理別では文系が72.8%、理系が73.1%だった。

侍J キューバ破り4連勝で2次ラウンド進出 プレミア12

野球の国際大会「プレミア12」は11月17日、台湾で1次ラウンドB組の2試合が行われた。日本代表「侍ジャパン」はキューバの猛追を受け、7回に同点に追いつかれたが、犠牲フライで決勝点をもぎ取りで7−6で破って4連勝を飾った。ただ、この試合で投手陣は最多失点を喫した。
この結果、日本は1次ラウンド1位となり、21日から東京ドームで行われる2次ラウンドへの進出を決めた。台湾も豪州に11−3で大勝し3勝1敗とし、1次ラウンドを突破した。

旭化成 樹脂原料ANのタイ生産から撤退 全社の能力2割減

旭化成(本社:東京都千代田区)は11月15日、樹脂原料アクリロニトリル(AN)のタイでの生産から撤退すると発表した。これにより旭化成全社のAN生産能力は2割減となる。タイでのAN生産はすでに10月末に停止しており、12月末で販売も終える。
今回停止するのは旭化成の持分法適用会社で国営タイ石油公社(PTT)グループと折半出資する「PTT旭ケミカル」。同社は家電に使われるABS樹脂などの原料となるANのほか、アクリル樹脂原料MMAなどを生産している。
旭化成はANの生産能力で世界3位で、日本、韓国にも生産拠点を保有、これらを合わせた年間生産能力は93万トン。タイ拠点(年間20万トン)の停止により2割減る。

兵庫県知事に斎藤氏再選, SNS通じ支持広げる 前県政「評価」

斎藤元彦・前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選は11月17日投開票され、斎藤氏が同県尼崎市の前市町稲村和美氏(52)ら新人6人を破り、再選された。斎藤氏はパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で県議会から全会一致で不信任決議を受け、まさに”四面楚歌”の状態で、孤軍奮闘の戦いだった。
だが、SNSを通じて「改革の継続」を訴え、支持を広げた。また、メディアが行った調査によると、斎藤県政の実績を評価するとの声が追い風になった。この結果、全会一致で不信任を突きつけた兵庫県議会と、有権者の「民意」は相対するものとなり、百条委員会はじめ、今後県議会のあり方や県職員を含めた双方の向き合い方や姿勢が問われる。

日中首脳が意思疎通強化で一致 石破首相, 習主席と初会談

石破首相は11月15日(日本時間16日)、南米ペルーの首都リマで中国の習近平国家主席と約35分間会談した。両国間の懸案を管理しつつ、共通利益拡大へ協力する「戦略的互恵関係」を推進し、首脳や閣僚らハイレベルでの意思疎通を強化する方針で一致した。また、日本産水産物の輸入再開に向けた9月の日中合意の着実な実施も確認したが、再開時期は示されなかった。石破首相が習主席と会談するのは就任後初めて。