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IOC 女性会長で新時代 大胆な改革は望まず バッハ氏の影 

国際オリンピック委員会(IOC)の会長選が3月20日、ギリシャ・コスタナバリノで行われ、第10代会長にIOC理事のカースティ・コベントリー氏(41)(ジンバブエ)が当選した。131年の歴史で、これまで欧米出身の男性のみが就いてきたIOCの会長に初めて女性が就任する。それもアフリカのジンバブエ出身だ。
コベントリー氏の登場で、多様性を重視していく「新時代」を演出しようとの狙いだが、要はIOCは大胆な改革は望まないということがはっきりした。それは、現バッハ体制の継承こそが狙いだからだ。現実にバッハ氏が委員らにコベントリー氏を推したとささやかれている。コベントリー氏の、バッハ氏の意向とは決別した形での手腕に期待するが、コベントリー氏の訴えに現状変更への具体性は乏しい。
この会長選に渡辺守成氏(国際体操連盟会長)が日本人として初めて挑んだ。渡辺氏は、「五輪を5大陸5都市で同時開催する」といった斬新かつ大胆な改革を公約に掲げ、積極的なコミュニケーションに力を注いだが、バッハ氏の意向が働いたか、他候補と同様、大々的なアピールの機会を与えられないままの選挙となった。渡辺氏は、10票は獲得できるのではないかーーとみていたが、支持は広がらず、結果はわずか「4票」にとどまり落選した。
過去最多の7人がこの会長選に臨み、票が割れ、複数回の投票は必至ととみられていたが、結果は1回の投票であっけなく決着した。

OKI 「WatchOverSmart」介護・生活支援ロボット認証取得

OKIは3月19日、高齢者見守りソリューション「WatchOverSmart」が公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の「介護・生活支援ロボット認証」を取得したと発表した。同認証は、介護施設での活用を前提とした「安心・安全・信頼のメルクマール」で、同社では今回の認証取得により、「WatchOverSmart」がユーザーサポートを含めた現場サポートまでを行う機器であることが証明されたとしている。これを機に同社は同ソリューションの展開を加速する。

ウエルシア薬局 介護タクシー専門会社設立しサービス開始

ウエルシア薬局(本社:東京都千代田区)は3月19日、介護タクシーの専門会社「ウエルシアケアトランスサポート」(本社:東京都千代田区)を設立し、サービスを開始したと発表した。サービス提供地域は埼玉県内。
同事業は2023年より開始した社内ベンチャー制度「ウエルシア・ベンチャー・チャレンジ・プログラム」で、事業化が採択され、設立した会社の第一号になる。

三菱電機 中国に競争力強化へFAシステム事業統括会社

三菱電機は3月19日、中国市場におけるFAシステム事業の競争力を強化するため、中国江蘇省蘇州市に100%出資による同事業の統括会社「三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司」を設立すると発表した。新会社の販売拠点を上海、製造拠点を大連と常熟にそれぞれ置く。操業開始は4月1日。

IOC新会長にコベントリー氏 女性で初 渡辺守成氏は落選

国際オリンピック委員会(IOC)の新しい会長を決める選挙が3月20日、ギリシャで行われ、アフリカのジンバブエ出身のIOC理事、カースティ・コベントリー氏(41)が選出された。大胆な五輪改革案を掲げ、日本人として初めて立候補していた国際体操連盟会長の渡辺守成氏(66)への支持は広がらず、落選した。
今回、会長選挙に立候補していたのはコベントリー氏、渡辺氏など7人で、”混戦”が予想されていた。ところが予想に反して、およそ100人のIOC委員にによる無記名の電子投票が行われた結果、コベントリー氏が1回目の投票で過半数を獲得、第10代の会長として発表された。
IOC会長はこれまでの9人全員が欧米出身の男性だったが、コベントリー氏はアフリカ出身として、また女性としても初めてIOCのトップに就任することになった。コベントリー氏は今年6月に会長に就任する予定。任期は8年。

日本 サッカーW杯世界最速切符 8大会連続出場決める

米国、カナダ、メキシコの北中米3カ国共催による2026年サッカーW杯アジア最終予選が3月20日、埼玉スタジアムで行われ、C組で首位に立つ日本(世界ランキング15位)は2−0でバーレーン(同81位)を破り、8大会連続8度目の本大会出場を決めた。
予選はまだ3試合を残しており、開催国を除き、世界でも一番乗りで出場権を手にした。日本は6勝1分けで勝ち点を19に伸ばし、独走状態で出場を決めた。

「マイiPS細胞」培養・作製施設公開 中之島クロス内に開設

京都大iPS細胞研究財団(山中伸弥理事長)は3月18日、大阪市北区の最先端医療の国際拠点「中之島クロス」内に開設した患者本人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を全自動培養装置で作製する施設を報道陣に公開した。同施設で細胞作製に関する国の許可を近く取得する見込みで、高品質の医療用iPS細胞の作製を始める。
延床面積約1,400㎡の同施設は、総工費約15億円を投じて整備された。ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長からの寄付を基に整備され、「Yanai my iPS製作所」と命名された。

2月訪日外客数16.9%増の325万人 2月として初の300万人超

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2月の訪日外国人観光客数は前年同月比16.9%増の325万8,100人で、2月として初めて300万人を超えた。国・地域別では、韓国が3.5%増の84万7,300人と最も多かった。中国は春節(旧正月)休暇に伴い、57.3%増の72万2,700人と大きく伸びた。日本でスキーを楽しむオーストラリアや米国からの訪日客も増えた。

参天製薬 近視の進行抑える目薬「リジュセア」4/21発売

参天製薬(本社:大阪市北区)は3月18日、主に子どもの近親の進行を抑制する点眼薬「リジュセア」を4月21日に発売すると発表した。対象として主に軽度から中等度の近視の子どもを想定している。近視の進行を抑える目薬は国内初。公的医療保険の対象外で、全額自己負担となる。参考価格は1カ月分で税込み4,380円。
同社によると、国内で実施した治験では、投与後24カ月で5〜15歳の近視の進行を有意に抑える効果が確認された。厚生労働省は2024年12月、この点眼薬の製造販売を承認している。

2月貿易収支5,845億円の黒字 2カ月ぶりプラス, 輸入減少

財務省の2月の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5,845億円の黒字となった。黒字は2カ月ぶり。全体の輸出額は9兆1,911億円で前年同月比11.4%増加した。増加は5カ月連続。全体の輸入額は8兆6,066億円で同0.7%減だった。減少は3カ月ぶり。
地域別では、春節の影響で中国向け輸出が1兆5,382億円で14.1%増となり、中国からの輸入が1兆7,250億円で3.5%減少した。米国向けも輸出は自動車が13.9%増と伸びた。