月別アーカイブ: 2017年2月

JICA ネパールの生活用水水質・給水改善に資金贈与

JICA ネパールの生活用水水質・給水改善に資金贈与

国際協力機構(JICA)は2月15日、ネパール政府との間で「ポカラ上水道改善計画」を対象として48億1300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。これにより、ポカラ市および周辺の浄水施設、配水池、導・送・排水管、給水メーターを整備する。
ポカラ市はネパール第2の都市として人口約25万人(2011年)を抱え、年間23万人(2010年)の観光客が訪れる同国最大の観光都市だ。しかし、現在同市には浄水場がなく、また敷設されている排水管の老朽化や不適切な配置により、水道水の水質管理や給水頻度等の面で多くの深刻な課題を抱えている。

自衛隊機のスクランブル10カ月で最多の1000回超え

自衛隊機のスクランブル 10カ月で最多の1000回超え

防衛省関係者によると、領空侵犯の恐れがある国籍不明機に対する、自衛隊機のスクランブル=緊急発進が、今年度は1月下旬までの10カ月間で1000回を超え、東西冷戦時代の年間スクランブル数を上回り、すでに過去最多になっていることが分かった。
スクランブルは冷戦時代の昭和59年度に確認された944回が過去最多だった。しかし、今年度は2カ月を残す中、すでにこれを上回った。
国や地域別では、中国機に対するスクランブルが急増しており、2016年12月までの9カ月間で全体の73%を占めている。次いで26%のロシア機が続いている。中国機を巡っては、1度に飛来してくる機体の数も増加傾向にあり、自衛隊の戦闘機が1度に10機以上、緊急発進したケースもあったという。

法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

法隆寺「釈迦三尊像」3Dプリンターで複製 質感再現

東京芸術大と富山県、高岡市、南砺市などでつくる協議会は、飛鳥仏の代表として知られる奈良・斑鳩町の法隆寺の「釈迦三尊像」(国宝、7世紀)を3Dプリンターや伝統技術で複製し2月16日、報道陣に公開した。
この複製は3月10~20日、高岡市のウイング・ウイング高岡で、再現された同寺金堂壁画とともに一般公開される。
東京芸術大が3次元計測した高精細なデータを基に3Dプリンターで樹脂製の原型を制作。それを元に銅器製造で知られる高岡市の伝統工芸高岡銅器振興協同組合が金銅の像を鋳造、井波彫刻協同組合が木製の台座を手掛け、東京芸術大のスタッフが仕上げと着色を行った。その結果、本物と同じ材料を使い、本物そっくりの質感と優美な微笑をたたえた釈迦三尊像を再現した。

MHPS 香港電燈向け天然ガス焚きGTCC発電設備受注

MHPS 香港電燈向け天然ガス焚きGTCC発電設備受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、香港電燈有限公司が建設する出力35万KW級のラマ火力発電所11号機向けに、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。
主契約者の三菱商事を通じて主要機器を納入し、2022年1月の運転開始を予定。同発電所に納入するGTCC発電設備では、2015年末の10号機向けに次いでの連続受注となる。
主要機器のうち、M701F形ガスタービン1基、蒸気タービン1基、廃熱回収ボイラー、脱硝設備を製作・供給する。発電機は三菱電機製を採用する。
今回のGTCC設備は環境に対する負荷低減の観点からガス発電の比率拡大をめざす香港行政当局の政策に沿った大型プロジェクトで、運転開始後は香港島の旺盛な電力需要に応えていく。

JFE商事 ベトナム鉄鋼メーカーへ出資 市場捕捉で

JFE商事 ベトナム鉄鋼メーカーへ出資 市場捕捉で

JFE商事はベトナムJFE商事を通じて、ベトナムの大手冷延・メッキ鋼板製造メーカー、TON DONG A CORPORATION(以下、TDA社)の株式を取得した。堅調な経済成長を背景に、今後さらなる鋼材消費量の伸長が期待されるベトナム市場の捕捉およびパートナーづくりの一環。

三福工業 タイでフッ素ゴムコンパウンド製造会社

三福工業 タイでフッ素ゴムコンパウンド製造会社

三福工業(栃木県佐野市)は、タイ・チョンブリ県にCharoensin Groupと合弁で、フッ素ゴムコンパウンドの製造販売会社「CS Mitsufuku Elastomers社」を設立し、7月から生産開始する。
合弁新会社の資本金は2800万タイバーツで、出資比率はCharoensin Holding51%、三福工業49%。3月に設立する。
Charoensin Groupはタイの中堅コンパウンダーに位置付けられており、三福工業が保有するフッ素ゴムコンパウンドに関する一連のノウハウおよび同社グループが保有する経営資源やノウハウを融合させることで、新会社では様々なシナジー効果が生み出されるものと期待している。

農林中央金庫 豪州シドニーに現地法人設立

農林中央金庫 豪州シドニーに現地法人設立

農林中央金庫はこのほど、オーストラリア・シドニーで「Norinchukin Australia Pty Limited」を設立した。オーストラリアおよびニュージーランドにおけるプロジェクトファイナンス貸出等を拡充するため。農林中央金庫の100%出資により、資本金は5億円。8月1日から営業開始の予定。

古墳時代の腰掛け?ほぼ完全な形で出土 奈良・新堂遺跡

古墳時代の腰掛け?ほぼ完全な形で出土 奈良・新堂遺跡

奈良県橿原市教育委員会は2月15日、同市の新堂遺跡で古墳時代中期(5世紀ごろ)の腰掛けとみられる木製品がほぼ完全な形で出土したと発表した。
腰掛けは針葉樹のコウヤマキの一木造りで、高さ約12㌢、幅約35㌢。座面の縁に丸みがあり、2本の脚も緩やかな曲線を描くなど精巧なつくりとなっている。
専門家によると、古墳時代の腰掛けとみられる出土例は全国に数十例あるが、これほど完全な形で出土するのは異例という。

メタウォーター ミャンマーにセラミック膜ろ過装置

メタウォーター ミャンマーにセラミック膜ろ過装置

メタウォーター(東京都千代田区)は、パートナー企業のトレンディーグループから、危機管理能力の向上および災害発生時の緊急対策を目的としたミャンマーで、農業・畜産・灌漑省向け「車載式セラミック膜ろ過装置」を受注した。同装置は3月納入の予定。
同社はトレンディーグループと協力して2014年2月からミャンマー国内で車載式セラミック膜ろ過装置の実証デモンストレーションを継続的に行ってきた。また、2013年9月には厚生労働省から発注された「水道プロジェクト計画作成指導事業」を受託し、現地の水環境および車載セラミック膜ろ過装置のニーズ調査を実施してきた。これらの活動および結果が、今回の受注につながった。
車載式セラミック膜ろ過装置は①災害時の高濁度原水でも安定した水質・水量の浄水を供給できる②膜孔径が0.1μmであるためクリプトスポンジウムをはじめとした大腸菌の細菌類の除去が可能③発電機をトラックに搭載しているため、公共電力がない場所でも運転(浄水処理)が可能-などの特徴がある。

デンカ シンガポールでバイオ研究施設開設

デンカ シンガポールでバイオ研究施設開設

デンカ(東京都中央区)は2月13日、シンガポールで「デンカライフイノベーションリサーチ・プライベートリミテッド」(略称DLIR)の開所式を執り行った。
シンガポール政府はバイオメディカル・サイエンス研究体制の発展のため、国内外の研究機関や企業を積極的に誘致。バイオ研究ハブ「バイオポリス」には世界のバイオ関連企業が集結、官民が連携して先進的で活力ある研究開発が進められている。
デンカグループはシンガポールを生産拠点のみならず、東南アジアにおけるヘッドクォーターと位置付けて事業を展開している。