月別アーカイブ: 2019年5月

愛知県 中国広東省と友好提携を締結

愛知県の大村秀章知事と中国広東省の馬興瑞(ば・こうずい)省長は5月16日、広東省広州市の広東珠島賓館で面談し、愛知県と広東省の友好提携の締結式が執り行われた。両者は2013年11月、「友好交流および協力関係を発展させることに係る覚書」を締結。以来、経済貿易、科学技術イノベーション、環境保護、文化観光、教育など幅広い分野で交流を進めてきた。その結果、今回正式に友好提携を締結した。

常石造船 フィリピン拠点で新船型コンテナ運搬船進水

常石造船(本社:広島県福山市)はこのほど、フィリピン・セブにあるTSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES(CEBU),Inc.(所在地:フィリピンセブ州セブ島バランバン)で、新船型となる1,900TEU型コンテナ運搬船の1番船を進水した。同船はとくに東南アジアでの需要に対して使い勝手の良い船型で、タイのバンコク港に入港可能な最大船型(バンコクマックス)に抑えながら、積載能力を増強。バンコクマックスとして最大級となる1,944TEUのコンテナ搭載を実現した。

京都・六波羅で平家一門の屋敷遺構見つかる

京都市東山区の「六波羅」と呼ばれる地域で、平安時代後期、総帥・平清盛のもと隆盛を誇った平家一門の屋敷の一部とみられる堀の跡などが見つかった。この付近には平家一門が拠点を築いていたことは、平家物語など記録に残っているが、実際に遺構が見つかるのは初めてという。堀の跡は東西に長さ15m、深さ1.4mで一番上の部分の幅は3mほどだが、深くなるにつれ狭くなっている。南側に土塁が積まれた跡があることから、南に屋敷が広がっていたとみられ、堀の中からは平安時代後期にあたる12世紀ごろの土器が多く出土したという。この地域でホテル建設が計画され、民間の発掘調査会社が2018年12月から調査を進めていた。

三菱地所 中国の大手デベロッパーと戦略的提携へ

三菱地所は5月17日、中国の大手デベロッパー、万科企業(Vanke)と戦略的提携協議書を締結したと発表した。中国の一大経済圏で成長著しい長江デルタの華東地域における不動産開発プロジェクトで、長期的な戦略的提携関係を確立する。同社はオフィス・商業施設などの開発のノウハウを、万科企業は中国でのプロジェクト推進ノウハウをそれぞれ提供し、さらなる共同プロジェクトの獲得を目指す。

EPAの外国人、介護「特定技能」の在留資格へ移行可能に

厚生労働省はこのほど、「特定技能」の介護の運用要領を改正した。これによりEPA(経済連携協定)の枠組みで来日し、4年間にわたって施設などで介護サービスに従事してきたキャリアを持つインドネシア、フィリピン、ベトナム人は試験を受けることなく事実上、在留資格「特定技能」へ移行できることになった。本来、外国人が特定技能のビザを得るためには、介護の技能と日本語の能力を測る試験クリアしなければならない。しかし今回、厚生労働省はEPAで来日した外国人は、そもそも現地の看護過程などを修了してきた人材であること、日本の現場で実際に働きながらスキルやコミュニケーション力を磨いてきた人材であることを考慮したとしている。ただ受験は免除しても、具体的な要件として①直近の介護福祉士国家試験で、合格基準点の5割以上を得点している②直近の国家試験ですべての試験科目で得点がある-の2点を設定している。

ヤマハ発動機 インドで二輪車累計生産1000万台達成

ヤマハ発動機は5月17日、インドにおける二輪車製造子会社India Yamaha Motor Pvt.Ltd.(以下、IYM)の累計生産台数がこのほど、1000万台に到達したと発表した。同社は1985年からインドで二輪車生産を開始。現在、IYMのスラジプール工場、ファリダバッド工場、チェンナイ工場の3拠点で二輪車部品製造・完成車組立をを行っている。

インド二輪車の年間需要は約2200万台(2018年実績、ヤマハ調べ)と、世界第1位の二輪車市場。

近畿4月企業倒産165件で横ばい

帝国データバンクのまとめによると、近畿2府4県で4月、1,000万円以上の負債を抱えて法的整理になった企業は165件で、前年同月と比べ横ばいとなった。負債総額は151億300万円で、前年同月比35億円余(19.0%)下回った。同社では今後について、中国経済の減速による関西経済へのマイナスの影響も表面化しつつある。当面は倒産が急増する見込みは薄いものの、中期的には倒産が緩やかに増加していく可能性もあるとしている。

丸運物流ベトナム ホーチミン支店開設

丸運物流ベトナム ホーチミン支店開設

丸運(本社:東京都中央区)は5月15日、関係会社の丸運物流ベトナム(本社:ベトナム・ハノイ市)のホーチミン支店を6月上旬に開設すると発表した。
丸運物流ベトナムは2017年に設立され、ハノイを拠点として営業活動してきたが、今回ベトナム南部およびメコンデルタ地域での物流事業の伸展を目指すことになったもの。ホーチミン市を拠点にフォワーディング業、倉庫業、物流コンサルティング業を手掛ける。

コウモリの翼持った恐竜の化石 中国遼寧省で発見

中国遼寧省のおよそ1億6,300万年前の地層から、2017年見つかった、コウモリのような翼を持つ新種の恐竜の化石が、恐竜から鳥類へと進化していく過程をめぐる研究に一石を投じている。化石は全身の骨格がほぼ完全な状態で、体長は32cmとハトほどの大きさ。前足の手首から細長に骨が伸び、指と骨との間に膜状の翼の痕跡があったほか、化石の首から肩にかけて羽毛が生えていたことを示す痕跡も確認された。このため、この恐竜は全身が羽毛で覆われる一方で、コウモリのような膜の翼を持ち、ムササビのように滑空していたと考えられている。これらの研究成果は、英国の科学雑誌「ネイチャー」に掲載された。