月別アーカイブ: 2019年7月

サンデンAC ベトナムにテクニカルセンター グローバルで人材育成強化

サンデン・オートモーティブコンポーネント(本社:東京都千代田区、以下、サンデンAC)は7月10日、ベトナム・ホーチミン市に設計支援業務をメインに行う「サンデンベトナムテクニカルセンター」を設立し、7月3日に現地大学関係者、政府機関関係者を招き、開所式を行ったと発表した。同センターの所在地はホーチミン市のビンコムセンター内で、資本金は1,500万円で、サンデンACが全額出資した。従業員は15名(2019年度)。           サンデンACはカーエアコン用コンプレッサーを製造する企業。同センターでは主にCAD製図、CAEといった開発インフラ業務を一括して請け負い、開発体制のさらなる強化を加速させる。

40億年前に土星や天王星が大移動、隕石の分析で裏付け

茨城大学や東京大学などの研究グループは、カナダ西部に19年前に落下した隕石を分析し、隕石の由来を調べた結果、土星や天王星など太陽系の一部の惑星が、およそ40億年前に大きく移動したことが分かったと発表した。また、隕石は落下したコースから木星の内側にある小惑星帯からきたと推定されたものの、その成分には木星よりも外側の温度が低いところでできた特徴をもっていることから、この隕石は木星よりも外側でつくられた後、木星の内側の小惑星帯に大きく移動してきたと考えられるとしている。   太陽系ができる過程では、およそ40億年前に木星よりも外側の惑星(土星・天王星・海王星)は、それぞれの重力が影響しあって太陽から離れる方向に移動し、海王星は地球と太陽の距離の15倍にあたる22億km余、天王星はおよそ7億5,000万km外側に移動し、逆に小惑星の一部は木星よりも遠くから、木星の内側に移動したとの説があり、これを裏付け結果を得た。

超小型EV普及へ7自治体が連携 宮城県、愛知県豊田市など

超小型電気自動車(EV)などを普及させようと、宮城県、愛知県豊田市など7自治体は7月10日、連携組織「次世代モビリティ都市間ネットワーク」を設立したと発表した。超小型EVは低速走行で小回りが利くため、重大事故のおそれが小さいとみられ、自宅で充電できる手軽さも大きなアピール点。人口減少に伴い全国各地で過疎化が進行する中、公共交通機関が限られる山間地域などで高齢者の移動手段として、また、観光客が名所を巡ったりする際に役立つと期待されている。

IHI インドLNG受入基地向けタンク2基の建設工事を共同受注

IHI(所在地:東京都江東区)は7月11日、インドLNG受入基地向けの地上式LNGタンク2基の建設工事を、インドの建設大手Afcons社と共同で受注し、請負工事契約を締結したと発表した。同LNG受入基地は、発注側のHSEPL社(インド国営石油ガス会社などが出資するジョイントベンチャー)が、同国グジャラート州チャハラ港に建設するもの。貯蔵容量はインド最大の1基当たり20万klで、完成は2022年を予定。工事施工はIHIの子会社で、IHIグループのプラント事業会社として2019年4月に発足したIHIプラントが担当する。

フジトランスコーポ、 ベトナムでモータープール事業開始

フジトランスコーポレーション(本社:名古屋市港区)は7月10日、ベトナム法人、FUJITRANS(VIETNAM)CO.,LTD.が、ベトナム南部のロンアン省で「ロンアン モータープール」を竣工し、営業を開始したと発表した。モータープールの所在地はロンアン省のロンハウ工業団地内。敷地面積は約2万7,000㎡で、約1,300台の乗用車の収容が可能。同国内で拡大する自動車の需要に対応するため、保管や出荷前検査、アクセサリーの取付作業などを手掛ける予定。

エーザイ アルツハイマー病協会国際会議で開発・最新データ発表

エーザイ(本社:東京都文京区)は、7月14~18日まで米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催される「アルツハイマー病協会国際会議(AAIC)2019」で、抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体BAN2401および経口βサイト切断酵素(BACE)阻害剤エレンべセスタットの最新データーなど、口頭発表2演題を含む合計13演題を発表することを明らかにした。同社はこれらについて、米国のバイオジェン・インク(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)と共同開発している。

7/13から「恐竜博2019」世界初公開の化石も、50年間の最新の成果を展示

東京・上野の国立科学博物館で、世界で初めて公開される貴重な恐竜の化石など、この50年間の最新の研究の成果を集めた「恐竜博2019」が7月13日から開かれている。10月14日まで。会場には100点余の恐竜の化石や標本などに加え、最新研究をもとにつくられた高精細な恐竜CG(コンピュータ・グラフィックス)映像などが展示されている。 このうち「デイノケイルス」という恐竜の頭と足の化石は世界で初めての公開。およそ40年間謎とされてきた全身の骨格が明らかになった。長い前足で幅の広いくちばしを持つ珍しいタイプの恐竜だったことが分かった。また、全身の骨格が見つかった恐竜としては国内最大の「むかわ竜」は、12歳程度の大人の恐竜だと分析された結果とともに展示されている。

産学連携で「笑い」の測定法開発 近畿大、吉本興業、オムロン、NTTなど

近畿大学医学部(所在地:大阪府大阪狭山市)の研究グループは7月11日、吉本興業(本社:大阪市)、オムロン(本社:京都市)、NTT西日本(本社:大阪市)と「笑い」を医学的に検証する共同研究を実施し、「笑い」の測定法歩を開発するとともに、「笑い」がもたらす身体的および心理的影響を解析したと発表した。                                                        その結果、①表情をスコア化することで、笑いを測定することに成功、笑いの医学的検証が可能になった②笑うことによって「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアが改善した。今後は人が笑いを必要とするシチュエーションでの笑いの効果を検証する予定。各社の役割は、吉本興業が吉本新喜劇と漫才・落語を提供、参加者の表情データの測定をオムロン、心拍数と呼吸のバイタルデータの測定をNTT西日本が担当した。

三菱自 ASEAN市場に初めて「アウトランダーPHEV」投入

三菱自動車(東京都港区)は7月10日、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」をASEAN市場で初となるインドネシア市場に投入すると発表した。18日から開催される「第27回インドネシア国際オートショー」で同車を出展する予定。                      2013年に日本で販売開始したアウトランダーPHEVは、これまでに世界50カ国以上で販売され、販売台数が20万台を超えている。また同車は、2018年末までの累計で世界で最も売れているプラグインハイブリッドEV。欧州では2015年から4年連続でプラグインハイブリッドカテゴリーで販売トップとなっている。