月別アーカイブ: 2019年7月

フィリピン沖海底で旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」船体発見

米国の調査チームによると、太平洋戦争中に撃沈された旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」の船体が、フィリピン・パラワン島沖のおよそ1,850mの海底で見つかった。同チームの無人探査機が撮影した映像には船体はじめ、艦橋の構造物や主砲などの形が確認できるほか、機器に刻まれた文字もはっきりと写っている。                                          摩耶は1944年10月、フィリピンへと迫る米国軍を迎え撃つためレイテ島に向かったが、米国海軍の潜水艦の魚雷攻撃をけて沈没し、乗員336人が死亡した。今回、摩耶を発見した調査チームは、2015年にもフィリピン沖の海底で戦艦「武蔵」を発見している。

日本 ベトナムとの在留資格「特定技能」で協力覚書

日本政府はベトナム政府との間で、4月から新たにスタートした出入国管理法に基づく在留資格「特定技能」を有する外国人に係る制度の適正な運用のための基本的枠組みに関する協力覚書を交わした。東京で7月1日、安倍晋三首相およびベトナムのグエン・スワン・フック首相の立会いのもと、山下貴司法務大臣とダオ・ゴック・ズン労働・傷病兵・社会問題大臣との間で書簡の交換が行われた。この協力覚書は、両国が特定技能外国人の円滑かつ適正な送り出し・受け入れの確保(とくに悪質な仲介事業者の排除)および特定技能外国人の日本での就労における問題の解決等のための情報共有および協議の基本的枠組みを定めている。

近畿の「路線価」4年連続上昇 訪日外国人増加で

国税庁は7月1日、相続税や贈与税を計算する基準となる土地(1㎡当たり)の1月1日時点の評価額、「路線価」を公表した。近畿地方の路線価は昨年を平均で1.0%上回り、4年連続で上昇した。大阪や京都の商業地や観光地が、外国人観光客の増加を受けて大きく値上がりし、全体を底上げした。府県別にみると、昨年に比べて大阪と比べ割安感があった京都が3.1%、大阪が1.9%上回り、兵庫は横ばい、そして和歌山が1.3%、奈良が0.3%、滋賀が0.2%それぞれ下回った。                                                   大阪・梅田の阪急百貨店前が昨年より344万円高い1,600万円で、近畿地方で36年連続で最高となった。上昇率でみると、全国上位10地点のうち6地点を近畿地方が占めていて、京都市東山区の「南座」近くの四条通で43.5%の大幅な上昇となった。このほか、2025年の万博開催地の大阪湾の人工島「夢洲」は、今回14地点で初めて路線価が設定され、このうち最高価格は5万7,000円だった。

日本 ベトナムの若手行政官の日本留学支援に7億円の無償資金協力

日本政府はベトナムの若手行政官が日本の大学院で学位(修士・博士)を取得するための留学資金7億4,500万円を限度額とする無償資金を供与する。東京で7月1日、安倍晋三首相およびベトナムのグエン・スワン・フック首相の立会いのもと、阿部俊子外務副大臣とベトナムのレー・ハイ・アン教育訓練次官との間で、「人材育成奨学計画」に関する書簡の交換が行われた。この協力により最大63名のベトナムの若手行政官が日本の大学院に留学する。

大塚家具 中国の高級高齢者施設向け事業で中国企業と合意

大塚家具(本社:東京都江東区)は7月1日、北京華連集団投資股份有限公司(本社:北京市)などが出資する合弁企業、中商経聯(北京)商貿有限公司(本社:北京市)と同公司が運営する高級高齢者施設に家具や内装業務を提供することで合意したと発表した。  中国では65歳以上の人口は2018年末で全体の11.9%の1億6,658万人に上る。そして2030年までに中国でも全人口の5分の1が65歳以上になるとの推計もある。したがって富裕層を中心に高齢者施設へのニーズは高いとみられ、国策の下に大企業中心に高級高齢者施設の建設・運営に積極的に乗り出している。

大阪ミナミの戎橋に万博PR巨大オブジェ設置

大阪の夏の風物詩「道頓堀川万灯祭」が7月1日から始まるのに合わせて、2025年に開催される「大阪・関西万博」をPRするオブジェが、ミナミの戎橋に設置された。このオブジェは高さ3m、幅2mで握りこぶしをかたどっていて、表面には「EXPO2025」と書かれたパネルがついている。万灯祭の会場では道頓堀川の川沿いに800mにわたっておよそ1,300個の提灯も灯された。道頓堀川万灯祭は8月31日まで開かれていて、オブジェは1日から1年間設置されるという。

日本 バングラデシュに1,431億円の円借款と16億円の無償資金協力

日本政府はバングラデシュの「マタバリ超超臨界圧石炭火力発電計画」に1,431億2,700万円を供与限度額とする円借款および、2案件に総額16億8,700万円を供与限度とする無償資金協力する。バングラデシュの首都ダッカで6月30日、日本の泉裕康駐バングラデシュ大使とバングラデシュのモノワール・アーメド財務省経済関係局次長との間でこれらの関係書簡の交換が行われた。                                                                無償資金協力の対象案件は①若手行政官が日本の大学院で学位(修士または博士)を取得するために要する留学費等の人材育成奨学計画(供与限度額4億2,900万円) ②全球測位衛星システム連続観測点高密化および験潮所近代化計画(供与限度額12億5,000万円)の2案件。

ガルーダ航空 7月から関西-ジャカルタ線の一部を運休

インドネシア国営のガルーダ・インドネシア航空はこのほど、7月14日~10月21日まで関西-ジャカルタ線の一部を運休すると発表した。機材繰りの影響のためとしている。運休の対象便は日曜日に運航するジャカルタ発23時20分のGA888便、月曜日運航の関西発12時のGA889便。該当日の便をすでに購入済みのキャンセル、または旅程変更に対応する。  

Paidy 台湾市場へ進出、トライリンクを買収

Paidy(本社:東京都港区、ペイディー)は6月28日、台湾市場への進出を目的として、同地で後払い決済サービスの提供と、台湾・東南アジアEC進出支援を行うトライリンクアジア(本社:東京都港区)並びに、決済サービス提供を担う現地法人、三環亞州股份有限公司(以下、両社を合わせトライリンク)を買収したと発表した。ペイディーはトライリンクの経験と実績を活かし、台湾における「Paidy翌月払い」の拡充を推進していく。

住友生命 シンガポールライフへ100億円・25%出資

住友生命保険は7月1日、シンガポールの生命保険会社、Singapore Life Pte.Ltd.(以下、シンガポールライフ)に対して、9,000万米ドル(約100億円、発行済み株式総数の約25%)出資したと発表した。シンガポールライフはダイレクト、富裕層向けブローカー、独立フィナンシャルアドバイザーの各チャネルを通じて、定期、ユニバーサル保険等を競争力のある価格で販売。デジタルテクノロジーを積極活用する生命保険会社としての地位を強化していくため、新たなビジネスや商品展開をさらに進めていく計画だ。