月別アーカイブ: 2019年9月

AGC 中国・蘇州に車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点

AGC(本社:東京都千代田区、旧旭硝子)は9月12日、中国江蘇省蘇州工業園区に、大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラスの生産拠点を建設すると発表した。各種光学薄膜コーティングから装飾印刷、複雑曲面の一体成形に至るまで、最先端技術を導入した一貫生産ラインを備え、すでに受注が決定している複数の車種向けに2022年に販売を開始する予定。これにより、既存の国内2拠点に加え、第3の生産拠点となる。

JR西日本 香港の旅行予約サイト「KLOOK」と提携、インバウンド対応強化

西日本旅客鉄道(JR西日本、本社:大阪市北区)は9月12日、香港に本拠を置く旅行予約サイト「KLOOK(クルック)」と提携したと発表した。関西・広島エリアへの外国人旅行客の誘致をさらに促進するため、クルックのプラットフォーム上でJR西日本のレールパスとユニバーサルスタジオ(USJ)、あべのハルカス展望台など人気観光スポットを組み合わせたセット商品を、同日から外国人向けに販売開始した。

タイの日本食店21.1%増の3,637店、地方の伸びがけん引

日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所のまとめによると、2019年のタイにおける日本食レストラン店舗数は前年比21.1%増の3,637店だった。同国では近年、都心部での日本食レストラン店舗数が頭打ちとなっているのに引き換え、地方での伸びが目立つ。その結果、地方が27.8%増と全体の伸びをけん引した。日系の飲食チェーン店に加え、タイ人の個人経営の日本食およびすし店が大幅に増加した。

NEDO タイ工業省 タイで電気・電子機器廃棄物のリサイクル実証事業

NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は9月13日、タイ工業省工業局(DIW)と電気・電子機器廃棄物(WEEE)リサイクルの実証事業を実施することに合意し、基本協定書(MOU)を締結したと発表した。この実証事業は「アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業」のテーマの一つとして、2019年度から2年間の予定で実施する。                                                                                                          委託先はアビヅ、サイト企業はHidaka Yookoo Enterprises Co.,Ltd. 実証場所はHidaka Yookoo Gateway工場。WEEEの破砕後に排出されるミックスメタル(プラスチック、ガラス、金属などの混合物)の粒度・比重選別を行うことで、有価物(銅、ステンレス、アルミニウム、貴金属)を効率よく回収する自動リサイクルシステムを導入し、その有効性を検証する。また、タイ国内で処理できない貴金属(金、銀など)と有害廃棄物(鉛、亜鉛など)の混合物を、日本で再資源化することで国際資源循環を実現し、タイをはじめとするアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立を目指す。

ナガオカ ベトナムに第3の製造拠点設立 東南アの需要増大に対応

水やエネルギーなどライフラインを支える製品を手掛けるナガオカ(本社:大阪市中央区)は9月12日、ベトナム・フンイエン省に現地法人「NAGAOKA VIETNAM CORPORATION(仮称)」を設立すると発表した。新会社の資本金は1億円の予定で、同社が全額出資する。取水用スクリーンの製造および販売を手掛ける。2019年12月に設立する予定。同社は現在、同社のコア技術を用いた「ナガオカスクリーン」を日本(兵庫県姫路市)と中国(遼寧省大連市)の2拠点で製造・販売している。ベトナムやマレーシアなど東南アジアの顧客企業の需要が増大しており、これらの供給要請に応え今回、ベトナムに第3の製造拠点を立ち上げることを決めたもの。

“やりまわし”に歓声 大阪・岸和田「だんじり祭」

高さがおよそ4m、重さがおよそ4トンのだんじりを法被、ねじり鉢巻き姿の男たちが、力強い掛け声とともに、豪快に引き回す大阪府岸和田市の「だんじり祭」が9月14、15の両日行われた。今年は市内の各地区から34台のだんじりが参加。最大の見どころは交差点で、だんじりが勢いよく走りながら直角に向きを変える”やりまわし”。だんじりの屋根の上でうちわを持って舞う「大工方」の合図で、引手たちが息を合わせて、勢いよくだんじりを曲げる。そのたびに見物客からは歓声が上がる。                                              岸和田だんじり祭は、江戸時代、当時の岸和田藩主が五穀豊穣を願って始めたと伝わる、300年以上続く伝統の祭。

待機児童解消へ京都市で保育園の就職フェア 学生ら160人参加

国が掲げる待機児童解消へ、人手不足が大きな課題となっている保育園への就職を希望する人を対象にした催しが京都市で開かれた。この催しは京都府内の保育園でつくる団体が開いたもの。京都市左京区の会場には、保育の仕事を志す学生などおよそ160人が訪れた。初めに府内99の保育園や認定こども園が15秒の持ち時間で園で力を入れていることや職場の雰囲気などを説明・PRした。プラカードを持ったり、中には仮装したり、歌ったりしてアピールする園もみられた。これに続いて参加した学生らは、園ごとに個別に設けられたブースに入り、保育の方針や職場の環境、福利厚生などについて真剣な表情で質問していた。

乳がんを高精度で発見 神戸大G が装置開発,2年後実用化めざす

神戸大学などのグループが、「マイクロ波」と呼ばれる微弱な電波を発して高い精度で乳がんを発見できる世界初の装置を開発した。すでに協力企業から20億円の出資を受けて、2年後の実用化を目指すとしている。この装置に接続された5cmほどの大きさのセンサーを乳房に当ててマイクロ波を発信する。すると、センサーが跳ね返ってくる電波を検知し、コンピューターで解析するとがんの位置や大きさが立体的な画像となって瞬時に表示される仕組み。                                                                                                   従来、乳がんの検診で行われている「X線マンモグラフィー」は、胸を圧迫するため痛みを伴ううえ、乳腺や乳房を支えるじん帯の密度が高い体質の人は、がんが隠れて画像に写りにくく、発見が難しいという欠点が指摘されていた。これに対し、マイクロ波は乳腺やじん帯を通り抜けるため、がんを鮮明に識別でき、痛みも感じないという。

世界の子ども6人に1人が学校へ通えず、緊急な対策を ユネスコ

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の調査によると、貧困などを理由に学校に通えない子どもが、世界で6人に1人に上ることが明らかになった。これは世界各国の6歳から17歳までの子どもを対象に調べたもので、2018年、学校に通っていない子どもの数は、世界全体でおよそ2億5,840万人に上り、これは全体の6人に1人にあたるという。また、15歳から17歳までの子どもで高等教育を受けられない人の割合は、先進国ではおよそ8%なのに対し、発展途上国ではおよそ61%に上っている。大きな経済格差があることが改めて浮き彫りになった。さらに小学校に一度も通えない男の子の数はおよそ300万人なのに対し、女の子の数はおよそ900万人と3倍に上るという。ユネスコは9月13日発表した報告書で、男女間の教育格差もいぜんとして残っていると指摘。そして、こうした世界の子どもの就学状況は10年以上改善されていないと、各国へ緊急の対策を取るよう訴えている。

藍沢証券 ベトナム株式市場のリアルタイム取引を開始、国内初

藍沢証券(本社:東京都中央区)は9月13日、ベトナム株式市場(ホーチミンおよびハノイ)について、9月9日より国内株式と同様のリアルタイム取引を開始したと発表した。ベトナム現地子会社、JAPAN SECURITIES INCORPORATEDを通じて、ベトナムの各証券取引所と直結した取引システムが構築されたことにより、国内で初めて同証券取引所とのリアルタイム取引が実現した。従来、ベトナムの各証券取引所の取引は前場、後場の寄付き前にそれぞれ注文を一括して発注するため、取引期間中での注文は行っていなかった。