月別アーカイブ: 2019年9月

日立・丸紅「みちびき」活用しインドネシアで植林管理の実証実験

日立ソリューションズ(本社:東京都品川区)は9月13日、総務省から準天頂衛星システム「みちびき」を使用した技術実証を請け負い、丸紅(本社:東京都中央区)と日立製作所(本社:東京都千代田区)とともに、低緯度地域のインドネシア南スマトラ州の植林地の一部を対象に、高精度測位技術の適用可能性に関する実証実験を2019年9月から2カ月間実施すると発表した。この実証実験では、伐採計画立案を支援する営林システムで、最新のITを活用して樹高(樹林の背丈)の測定精度の向上を図り、伐採計画案の効率化やオペレーションの最適化をめざす。丸紅は子会社を通じて、インドネシア南スマトラ州に約30万㌶の土地で植林事業権を所有している。今回の実証実験はその一部で実施する。

妻の家事時間は夫の7倍、育児も6倍 妻に偏重変わらず

国立社会保障・人口問題研究所が行った夫婦の家事・育児分担がどこまで進んでいるかを把握する調査によると、いぜんとして妻に大きく偏った現状が明らかになった。家事では妻の平均時間が夫の7倍、育児でも6倍に上った。                                             具体的にみると料理や掃除などの家事をしている時間は、平日で妻が1日平均4時間23分。これに対し夫はわずか37分で、およそ7倍。休日でも妻の1日平均4時間44分で、夫の1時間6分のおよそ4倍に上る。また、12歳未満の子どもがいる家庭での育児の時間は平日で、妻が1日平均8時間52分で、夫の1時間26分のおよそ6倍。休日でも妻の1日平均11時間20分に対し、夫は5時間22分でおよそ2倍となっている。               この調査は5年に1度実施されていて、2018年7月、結婚している女性6,000人余りから回答を得た。

近畿の100歳以上は1万557人、うち女性が89.2%占める

厚生労働省が住民基本台帳を基にまとめた9月15日時点の近畿2府4県の100歳以上の高齢者は前年比252人増の1万557人だった。男女別では男性が1,140人、女性が9,417人で、女性が89.2%を占めた。府県別では大阪府が最も多く3,648人、次いで兵庫県が2,843人、京都府が1,763人、滋賀県が796人、奈良県が795人、和歌山県が712人となっている。

三菱自 20年からベトナムで「エクスパンダー」生産開始

三菱自動車(本社:東京都港区)は9月12日、ベトナムの生産拠点でクロスオーバーMPV「エクスパンダー」の生産を2020年から開始すると発表した。また同日、ミツビシ・モーターズ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(以下、MMV)が、事業開始から25周年を迎えたことを記念し、ホーチミン市で式典を執り行った。                                                 エクスパンダーは2017年秋よりインドネシアで生産・販売を始めた、東南アジア各国で売上を伸ばしており、ベトナムでは2018年10月より販売を始めた。ベトナムでの2018年度の全車種販売実績はエクスパンダーを中心に約1万4,000台で、2017年度の約2倍となっている。2019年度も販売は好調に推移している。

オートバックスセブン 見守りAIロボットZUKKU 10/4発売開始

オートバックスセブン(本社:東京都江東区)は9月13日、対話型AIサービスを搭載した見守りロボットZUKKU(ズック)の販売を決定し、9月16日(敬老の日)からオートバックス公式サイト、オートバックスドットコムで予約受付を開始すると発表した。発売開始は10月4日から。ZUKKUは身長わずか10cmのミミズク型ロボットで、AIにより自然な会話が楽しめる。人感センサーを搭載し、カメラ機能を搭載しないことでプライバシーにも配慮し、離れて暮らす家族の見守りに最適。伝言機能ではZUKKUを通じて離れて暮らす家族にテキストで「お薬飲んだ?」と送ると、ZUKKUがそれをしゃべって知らせる。受けた側からメッセージを返信することもできる。

日本 スリランカのテロ・治安対策で 10億円の無償資金協力

日本政府はスリランカのテロ・治安対策に10億円の無償資金協力する。スリランカの首都コロンボで9月12日、日本の杉山明駐スリランカ大使と、スリランカのラネプラ・ヘーワゲ・サマンタ・サマラトゥンガ財務省次官との間で、供与額10億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われた。スリランカはアジアと中東、アフリカを結ぶシーレーンの要衝に位置する。そして、今年4月21日にはコロンボ市を含む複数の都市で250名以上が犠牲になった同時爆破テロ事件が発生するなど、テロ・治安対策の強化が喫緊の課題となっている。

iPS細胞の安定供給へ「京都大学iPS細胞研究財団」設立、代表理事に山中氏

京都大学は、再生医療に使う高い品質のiPS細胞を研究機関などに安定的に供給することを目的に新たに9月6日、「京都大学iPS細胞研究財団」を設立した。iPS細胞は、これまで供給を担ってきた京都大学に代わり、時限的な支援措置による形ではなく、今後、同財団が一定の収益を確保しながら、安定的に供給することになる。同財団の代表理事には「京都大学iPS細胞研究所」の山中伸弥所長が就任した。

JAL・エアカラン 12/3よりコードシェア開始

日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)とエアカラン(本社:ニューカレドニア・ヌメア、以下、SB)は9月12日、2019年12月3日(予定)よりコードシェア開始すると発表した。JALとSBは、SBが運航する日本-ニューカレドニア間、JALが運航する日本国内区間の路線でコードシェアを行い、両国間の交流促進に貢献する。エアカランは現在、日本からニューカレドニア・ヌメアへの直行便を毎日(成田-ヌメア間を週5便、関空-ヌメア間を週2便)運航している。

双日 大阪府と海外工業団地への入居支援で協定締結

双日は9月12日、大阪府との間で、双日がベトナムおよびインドネシアで事業・運営する各工業団地(ロンドウック工業団地・GIIC工業団地)へ入居する府内企業に対する支援で、協定書を締結したと発表した。大阪府は府内企業に対し、海外への投資促進に関するセミナーの開催や当該工業団地への視察の実施等を通じ、情報を提供。双日は当該工業団地に入居する際の賃貸工場賃料に関する優遇措置を供与することで、相互に海外進出への協力を行う。                                                                                       対象企業は大阪府内に本社または製造拠点を持つ企業。進出・誘致先はベトナム・ホーチミン市郊外(ドンナイ省ロンタン地区)のロンドウック工業団地(面積:約270㌶)と、インドネシア・ジャカルタ市郊外(西ジャワ州ブカシ県)のGIIC工業団地(面積:約1,700㌶)。いずれも賃貸工場で、ロンドウック工業団地は工場賃料1カ月間無料、会社設立手続き手数料無料等。GIIC工業団地は工場賃料1年間10%減額。

平安京の「九条大路」、羅城跡?を初確認、道幅30m

京都市埋蔵文化財研究所によると、平安京の南端の通りの「九条大路」と、城壁の一部とみられる跡が発掘調査で初めて確認された。京都市南区の高校の跡地で、平安時代に舗装された大きな路面が見つかり、過去の文献などから平安京の南端を東西に走る「九条大路」とみられるという。道の両側には幅1m余りの側溝が見つかり、当時の道幅は30mほどあったことが分かった。また、道の南側には「羅城(らじょう)」と呼ばれる平安京の城壁の一部とみられる土台の跡も見つかった。今回の調査で少なくとも都の玄関口、羅城門の西側600mほどの場所まで城壁が続いていたことが初めて確認された。