香港ネットメディア 摘発恐れ評論削除,経営陣退陣

香港のネットメディア「立場新聞」(英語名:「スタンドニュース」)が6月27日夜、5月以前に掲載したブログや、読者からの投稿などの評論を当面の間すべて削除すると発表した。また、経営陣6人が退陣することも明らかにした。立場新聞は、香港で民主派寄りのニュースを配信してきたネットメディア。
香港の親中メディアは、「りんご日報」に続いて照準をあて、立場新聞も「反中的だ」として、香港国家安全維持法違反になる可能性を報じていた。このため、摘発を恐れ自主的に文章の削除を始めたものとみられる。ただ、ニュース配信は続けるとしている。
立場新聞は2014年に設立された非営利のニュースメディアで、編集の独立を掲げ、民主、人権、自由、法治などの価値観を守ることを運営方針にしている。