パナソニック 中国で2社と協業し建築ソリューション事業
パナソニックは、中国の建築設計ソフトウエア最大手のグロードン社(本社:北京市)、バッテリーメーカーのリンクデータ社(本社:北京市)と建築業界向けソリューション事業で協業することで合意した。
3社は建築現場作業員向け集合住宅の開発、販売、レンタル事業への参入や、建物利用者の健康や快適性を考慮した高機能空間設計ソフトウエアを開発するほか、大規模都市開発プロジェクトに参画する。
円借款のベトナム・ダナン~クアンガイ高速道路が全線開通
日本の円借款などで敷設工事が進められていたベトナム南北高速道路のうち最優先整備路線の一つ、中部ダナン市と南方のクアンガイ省を結ぶ高速道路(ダナン~クアンガイ高速道路)が9月2日、全線開通した。
同高速道路、全線139kmのうち第1期でダナン~クアンナム省タムキー市の65kmは2017年8月2日に開通。今回の第2期でタムキー市からクアンガイ省の74kmが開通したことで全線開通となった。総工費は34兆5000億ベトナムドン(約1657億円)で、国際協力機構(JICA)の円借款、世界銀行の融資およびベトナム政府予算で賄われた。
開通式には梅田邦夫駐ベトナム大使らが出席し、ベトナム政府から出席したチン・ディン・ズン副首相が日本からの支援に感謝の意を表した。
藤原宮跡「大極殿院」の北門跡を確認 奈文研
奈良文化財研究所の発掘調査によると、飛鳥時代の都、藤原宮跡(奈良県橿原市)で、天皇が儀式を行った「大極殿院」の北門の跡が確認された。9月15日午後1時半から現地説明会が開かれる。
大極殿院の北側に柱を立てた跡とみられる穴が23カ所、東西に並んで確認された。穴の中には柱の基礎となる、こぶし大の石が複数置かれていて、穴の位置などから大極殿を取り囲む屋根がついた廊下「回廊」の跡とみられている。中央付近には柱と柱の間隔が広くなっている場所があり、ここに天皇が大極殿で儀式を行う際に出入りしたとされる「北門」があったとみられるという。
藤原宮跡はおよそ1300年前の飛鳥時代、日本で初めて置かれた本格的な都の中心。その大極殿院は天皇が重要な儀式を執り行った大極殿を含む一角。
三菱地所G 初の中国の複合開発プロジェクトに参画
三菱地所(本店:東京都千代田区)は、中国大手デベロッパー、万科企業と共同で、中国江蘇省杭州市でオフィスを核とする大規模複合開発事業「奥体万科中心」プロジェクトに参画することで、9月11日付で合意した。
三菱地所グループとして、南通市、無錫市のそれぞれ住宅開発事業に続く3件目のプロジェクトだが、中国における初のオフィス開発事業への参画となる。今回で3件目のJV事業のパートナーの万科企業は、年間売上高2429億元(約4兆円)の中国大手デベロッパー。
今回のプロジェクトはオフィス・賃貸住宅・ホテル・飲食店舗からなる複合開発で、2018年8月にすでに着工しており、2021年3月に竣工の予定。