ネパールの防災能力向上に無償資金7億円供与
ネパールの首都カトマンズで5月18日、日本の小川正史駐ネパール大使と、ネパールのラジャン・カナル財務省次官との間で、供与額7億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われた。この計画は日本で製造された防災・災害復旧関連機材を供与するもの。
地震・洪水・地滑りなどの自然災害が頻発しているネパールは、自然災害に対してきわめて脆弱で、とくに雨期には洪水や地滑りが多発し、そのたびに経済・社会インフラが甚大な被害を受けている。
「民泊新法」施行1カ月前で届け出はわずか724件
6月15日から施行される「民泊新法」まで1カ月を切ったが、観光庁によると5月11日の時点で、届け出件数は全国でわずか724件にとどまっている。
現在、全国で営業している民泊の正確な数は把握されていないが、最大手の民泊仲介サイトでは国内で6万2000件の物件が掲載されている。したがって、これが本来の稼働件数とすれば、届け出件数はわずか1%余りにすぎない。
観光庁では、法律に加え自治体が独自に地域の事情に合わせ規制する条例の内容が厳しい場合もあり、届け出をためらう事業者もいるのではないかとみるほか、カプセルホテルなど営業日数の制限がない「簡易宿所」の許可を取るケースもあるのではないかとみている。
旧松江藩の鉄師・田部家などが「たたら製鉄」95年ぶり再開
日本古来の製鉄法、「たたら製鉄」の操業が95年ぶりに再開される。これは、江戸時代に松江藩の主要な鉄師だった田部家などが途絶えていた、たたら製鉄の操業を再開するもの。
島根県雲南市吉田町吉田の和鋼生産研究開発施設で5月22日、田部家当主が社長を務める住宅・食品関連会社、田部(所在地:島根県雲南市)などが、たたらの炉に火入れする予定。日本古来の伝統を継承し、地域振興への貢献を目指すという。
たたら製鉄は、公益財団法人「日本美術刀剣保存協会」(所在地:東京都)が1977年から、奥出雲町大呂の製鉄施設「日刀保たたら」で操業を復活させ、日本刀の原料を供給している。
大阪ガスエンジ 台湾のLNG受入基地のコンサル業務受注
大阪ガスの100%子会社、大阪ガスエンジニアリング(本社:大阪市中央区、以下、OGE)は、台湾の国営エネルギー事業者、台湾中油(以下、CPC)の第三LNG受入基地(2023年運転開始予定、台北桃園空港近郊)の第一期工事と、台湾電力(以下、TPC)が計画している台中LNG(2023年運転開始予定、CPC台中LNG基地近郊)について、LNG受入基地建設に係るコンサルティング業務を受注した。
CPCは第三LNG受入基地(受入能力600万㌧/年)の建設を計画しており、第一期工事として受入能力300万㌧/年の基地建設を計画している。またTPCは台中地区に新設の発電所とともに、専用のLNG基地(受入能力410万㌧/年)の建設を計画している。OGEは気化設備の基本設計と技術コンサルティング業務を受注した。