care のすべての投稿

中国空母「遼寧」が南シナ海で初の発着艦訓練実施

中国空母「遼寧」が南シナ海で初の発着艦訓練実施

中国海軍は1月2日、空母「遼寧」が南シナ海で戦闘機や艦載ヘリなど艦載機の発着艦訓練を行った。
遼寧はこれまで東シナ海などで艦載機の発着艦訓練を実施してきたが、南シナ海では今回が初めて。領有権を主張する南シナ海で軍事力を誇示することで、南シナ海問題などを巡り対中強硬発言が目立つドナルド・トランプ次期米大統領の就任式(1月20日)を控え、同氏をけん制する狙いがあるとみられる。

タイタニック号沈没に新説 原因は出航前火災の補修不備

タイタニック号沈没に新説 原因は出航前火災の補修不備

英紙インディペンデント(電子版)によると、1912年に大西洋で1500人が死亡した豪華客船タイタニック号の沈没事故の原因について、英国の研究者が本来の原因は氷山衝突ではなく、火災だった-との新説を唱え、話題になっている。
この説を主張しているのは、30年以上にわたり沈没の謎を追ってきたセナン・モロニー氏。タイタニック号が4月の出航前、ボイラー室で火災事故を起こした。このことは指摘されていたが、新たな資料から右舷が約9㍍以上にわたって黒く焦げていた点を突き止めた。もろくなった損傷部分に、氷山との衝突で穴が開き、大惨事につながった-と説明している。
すなわち火災事故後、火災の影響を軽視し、(万全の修理が行われないまま)出航させた過失が重なったことが、沈没を引き起こしたと結論付けている。

ダチョウの祖先は飛べた DNA解析で新説 北半球に生息

ダチョウの祖先は飛べた DNA解析で新説 北半球に生息

日本、中国、デンマークなどの国際研究チームは、ダチョウなど飛べない鳥のグループ「走鳥類」の祖先は、北半球に棲む飛べる鳥だった-という新説を発表した。マダガスカルで絶滅した巨大な鳥の骨のDNA解析から走鳥類の起源は南半球にあったという従来の通説を覆した。米科学誌カレント・バイオロジーに論文が掲載された。
同チームは、マダガスカルで数百年前に絶滅した体高3㍍以上、体重400㌔㌘以上あった走鳥類「エピオルニス」の骨から、細胞核とミトコンドリアのDNAの採取・解析に成功。走鳥類に近い仲間も含めて系統関係を分析すると、走鳥類の祖先は7000万年前ごろは体重が2~5㌔㌘程度と、小型だったという推定結果が出た。北半球で化石が見つかっている飛ぶ鳥の特徴を持つ鳥類「リトルニス」に近いことも分かった。
同チームではもともとはリトルニスのように北半球にいた祖先が南半球に渡り、どこかの時点で飛ぶ能力を失い、哺乳類との競合が少なかったことで、多くの大型の種に進化したのではないか-とみている。

インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシア・ジャカルタ沖で船が炎上、23人死亡

インドネシアの首都ジャカルタ沖で1月1日、観光客ら約240人を乗せた船が炎上し、23人が死亡、17人が負傷した。さらに17人が行方不明になっており、救難当局が捜索にあたっている。
救難当局によると、船はジャカルタから北西へ約50㌔㍍のティドゥン島へ向けて出港した直後、エンジン付近で爆発が起き、出火した。

北斎の肉筆画「鶏竹図」海外で新発見 40代の作品

北斎の肉筆画「鶏竹図」海外で新発見 40代の作品

江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の肉筆画「鶏竹図(けいちくず)」が見つかった。東京の美術商が11月末、デンマークの競売で落札した。
鹿鳴館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852~1920年)の旧蔵品とされ、日本では存在がほとんど知られていなかった。
鶏竹図は、竹を背景に石燈籠の上に止まる2羽の鶏を、縦110㌢、横51㌢の絹本に写実的に描いた掛け軸。作品の左下に「歩月老人 北斎」の落款と印があり、儒学者・大田錦城の讃(文章)も添えられている。専門家らは40代ごろの作品とみている。

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコーの子会社「上海扇拡国際貨運有限公司」(本社:上海市、以下上海扇拡)は、上海紡織集団有限公司の子会社「上海紡織集団国際物流有限公司」(以下、上海紡織物流)と、中国国内を中心に物流のサプライ・チェーン構築や人材育成など、広範囲なパートナー関係を築くため、業務提携契約を締結した。上海紡織物流が上海市青浦区に建設する新物流センターを上海扇拡が賃借し、2018年1月から業務を行う予定。
また、新センターは常温に加え冷凍・冷蔵エリアも設置した3温度帯とし、センコー、ランテック、シノトランスエアの3社合弁による冷凍・冷蔵物流ネットワークの拠点としても使用する予定。
新センターは鉄筋コンクリート造2階建て、敷地面積約5万平方㍍、延床面積約2万2000平方㍍(うち約4000平方㍍は冷凍・冷蔵エリア)。
上海紡織集団有限公司は中国最大手の総合繊維企業で、コア事業のアパレル製品、自動車用シート、生活用品等の製造・販売を行っており、中国国内に約6000店舗を持つ。

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海(ホンハイ)精密工業(本社:台湾)の郭台銘(かくたいめい)会長は、中国広東省広州市に世界最大級の液晶パネル工場を建設すると発表した。投資額は610億人民元(約1兆円)の予定で、巨費を投じて液晶事業で勝負をかける。
鴻海の子会社で、シャープと共同運営する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(大阪府堺市)を通じて実施する。生産するのはテレビ用の大型液晶パネルで、2019年中にも量産を開始する。
新工場では「第10.5世代」と呼ばれるガラス基板を使い、大きなパネルを扱う。傘下のシャープの技術も活用して高性能製品づくりを目指す。

春日大社の黒漆太刀は平安~鎌倉期の国宝・重文級の名刀

春日大社の黒漆太刀は平安~鎌倉期の国宝・重文級の名刀

春日大社(奈良市)は、約80年前に宝庫の天井裏から見つかった黒漆太刀(こくしつのたち)3本を研いだところ、1本が鎌倉時代後期の刀工・延寿国吉(えんじゅくによし)作、2本が平安末~鎌倉初期ごろの「古備前」と分かったと発表した。専門家は3本とも国宝・重文級の名刀と評価している。
黒漆太刀は装飾のない黒漆塗りの鞘(さや)を持つもので、武士が日常的に使ったため、現存例が少ないという。1939年、宝庫の解体修理時に9本が見つかったが、錆(さ)び付いて詳細は不明だった。今回このうち3本を、20年に1度の大改修、式年造替(しきねんぞうたい)に合わせて、人間国宝の本阿弥光洲氏に研ぎを依頼し、判明した。
延寿国吉作の太刀は全長106.8㌢で、「国吉」という銘文の書体などから分かった。

『歴史くらぶ』2016年10大ニュース

この1年間『歴史くらぶ』をご覧いただきありがとうございます。
1年を振り返り、2016年にあった出来事を10大ニュースとしてまとめてみました。

<『歴史くらぶ』2016年10大ニュース>

①ル・コルビジュ設計の国立西洋美術館 世界遺産登録
②戦艦武蔵の最期を大胆検証 海中爆発起こし砕け散る
③全国33の山・鉾・屋台行事 ユネスコ無形文化遺産に
④大宰府守る7世紀の大規模土塁発見、筑紫野丘陵で
⑤平城京にペルシャ人役人が勤務の痕跡、木簡に名前
⑥都塚古墳築造に3万人動員か、奈良明日香村
⑦松尾芭蕉直筆の連句・画、書簡16点見つかる
⑧後期難波宮の「官衙」役所建物群など発見 大阪市
⑨歌麿の浮世絵 史上最高値8800万円で落札 パリ競売
➉被埋葬者は舒明天皇か蘇我蝦夷?奈良・小山田遺跡

インドネシア既存鉄道の高速化に協力 石井国交相

インドネシア既存鉄道の高速化に協力 石井国交相

インドネシアを訪問中の石井啓一国土交通相は12月29日、首都ジャカルタと同国2位の都市スラバヤを結ぶ既存鉄道の高速化について、同国のルフット海自調整相ら担当閣僚らと意見交換し、協力を進めることで一致した。
ただ、資金繰りや工事に必要な事前調査など、インドネシア側の提案はまだ固まっていないので、「要請を踏まえて検討したい」と述べた。
既存鉄道は、ジャカルタ-スラバヤ間約730㌔㍍を時速70㌔で約12時間かけて走行している。これを全路線を電化して時速150㌔に速め、所要時間を半減させる計画。費用は100兆ルピア(約8600億円)を超す見通しだ。