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米首都ワシントン司法長官 トランプ政権を提訴

米国の首都ワシントンのブライアン・シュワルブ司法長官が8月15日、首都警察を「敵対的に乗っ取った」として、トランプ政権を提訴した。
トランプ大統領は今週、首都警察を連邦政府の管理家に置き、首都に州兵800人を動員した。さらにパム・ボンディ米司法長官が14日、麻薬取締局(DEA)長官を「緊急」の首都警察本部長として任命した。
ブライアン・シュワルブ氏は連邦裁判所の訴状の中で、連邦法は「このような大胆な地方政府の権限の簒奪(さんだつ)を認めていない」としている。

310万人の御霊に”不戦・恒久平和”誓う戦没者追悼

戦後80年、太平洋戦争(1941〜1945年)で戦禍に散った日本人およそ310万人におよぶ全国戦没者追悼式が天皇皇后両陛下参列のもと、日本武道館(所在地:東京都千代田区)で8月15日、行われた。
冒頭の式辞で石破首相は、戦争を知らない世代が大多数となった今、「戦争の惨禍を決して繰り返さない。進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を改めて深く胸に刻まねばなりません」とし、不戦・恒久平和への行動を貫いていくことを、「祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら散った」英霊に誓った。

ロシアで人口に関する統計公表停止相次ぐ, 平静装う

ウクライナへの一方的な軍事侵攻の長期化により、ロシアで人口に関する統計の公表停止が相次いでいる。月次の出生や死亡数といったデータが更新されなくなったという。一般市民の暮らしには大きな影響は出ていないと平静を装うことはもちろん、戦時下で人口減少を示す情報を制限し、政府が進める出産奨励策の効果が乏しいことを隠す狙いがあるのだろう。
これまで当たり前に公表していたことをやめるには、それなりの理由(わけ)がある。この数値を出していくことでデメリット、先行きに対する深刻さや悲惨さをうかがわせることは、国民の間の厭戦感につながり、そんなことはできるだけ避けたいとの思いがのぞく。大都市中心に、ロシアの一般市民の間に一段と厭戦気分が漂い始めたのか?

プラスチック初の国際規制 対立し再び合意先送り

プラスチックの環境汚染防止に向け、8月5日からスイス・ジュネーブで行われていた、初の国際規制を協議する国連環境計画(UNEP)の政府間交渉委員会(INC)は15日、条約案の合意に至らず閉会した。韓国・釜山で行われた前回のINCに続き、2度目の先送りとなった。産油国が挙(こぞ)って反対するプラスチックの生産規制など、主要争点を巡る対立が解消しなかった。

茶道 裏千家の前15代家元 千玄室さん死去 102歳

茶道裏千家の前家元で茶の湯文化の発展に尽力し、文化勲章を受章した千玄室さんが8月14日、呼吸不全のため亡くなった。102歳だった。
千玄室さんは、茶の湯の三千家の一つ、裏千家の14代家元の長男として京都市に生まれ、昭和39(1964)年から平成14(2002)年まで38年間にわたって裏千家の15代家元を務めた。

GDP5四半期連続プラス成長 トランプ関税の影響緩和

内閣府が8月15日発表した2025年4〜6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比0.3%増となり、この状態が1年続いた場合の年率換算は1.0%増だった。この結果、5四半期連続のプラス成長となった。
GDPの過半を占める個人消費は、前期比0.2%増だった。景況への打撃が懸念されたトランプ米政権による関税措置が本格発動した4月以降も、企業が関税分を値引きするなどの対応を見せたことで、影響を緩和した。その結果、輸出は2.0%増となり、プラス成長に寄与した。

ペルセウス座流星群「流星クラスター現象」観測

「三大流星群」の一つ、ペルセウス座流星群の活動が8月13日ピークを迎え、いくつもの流れ星がほぼ同時に見られる「流星クラスター現象」という世界でも観測例の少ない現象が、青森県弘前市の天文台などで観測された。
国立天文台によると、この現象は宇宙のチリが地球の地殻で分裂し、大気に飛び込んだ際に見られた考えられ、北海道や秋田県などで観測された。

厚労省 生活保護「違法」減額 対応取りまとめへ

厚生労働省による生活保護の支給額の段階的引き下げを「違法」とした最高裁判所の判決を受けて、同省は8月13日、法律、福祉、経済の専門家などからなる委員会が初めての会議を開いた。生活保護の「違法」減額をどのような論拠で正すのか?
厚労省は2013年から3年にわたり生活保護の支給額を段階的に平均6.5%、最大10%引き下げた。この点について、最高裁は違憲の判決を下した。
原告から減額された分の支給などを求める声があがる中、今後複数回、会議を開き、国としての対応を取りまとめる方針だ。

大麻1トン52億円相当押収 過去最大 麻薬取締部

関東信越厚生局麻薬取締部は8月13日、海上コンテナに隠して密輸された乾燥大麻1.046トン(末端価格52億円相当)を押収したと発表した。同部によると、違法薬物の1度の押収量として過去最大。
コンテナはベトナム・ダナン港から大阪市の事業者宛てに発送され6月5日、東京港に到着。栃木県の資材置き場に移送された後、同部が押収した。大麻は「備長炭」と書かれた段ボール箱に小分けされていた。

プラスチック環境汚染防止 国際条約目指す協議難航

プラスチックによる環境汚染を防ぐため、初めての国際条約の取りまとめを目指して、スイス・ジュネーブで8月5日から再開された会議が、予定された14日の最終日を迎えても協議が難航している。同会議にはおよそ180の国と地域が参加している。
難航しているのは、プラスチックの生産量の規制を盛り込むかどうかを巡り、各国の間で意見の隔たりがあるためだ。EU(欧州連合)や太平洋の島しょ国などがプラスチックの生産量に規制を設ける必要性を主張しているのに対し、サウジアラビアなどプラスチックの原料となる石油産出国が反発しているからだ。