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大阪府 緊急事態宣言解除要請を当面見送り 医療体制ひっ迫で

大阪府は2月9日、新型コロナウイルス対策本部会議で緊急事態宣言の解除要請を当面見送る方針を決めた。8日に解除要請を判断する独自基準を満たしたが、医療体制がひっ迫した状態が続いているとして、専門家から早期の解除要請に慎重な意見が相次いだため。
府は①直近1週間平均の新規感染者が300人以下②重症病床使用率が80%未満-の2つの独自基準を設けており、いずれかを7日連続で満たした場合、専門家の意見を踏まえて判断するとしていた。8日時点で平均感染者数が185人と、7日連続で300人を下回り基準に到達していた。

20年非正規比率31.14%へ初めて低下 コロナ禍で外食企業などでパート減少

厚生労働省が2月9日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、2020年のパートタイム労働者の比率が調査を始めた1990年以来初めて低下した。2020年の比率は31.14%で、前年から0.39ポイント低下した。2020年春から感染拡大が本格化した新型コロナウイルス禍で、外食企業などが外出自粛による利用者の激減を受け、相次ぎ閉店に着手したことでパートタイム労働者の雇用を一気に減らした。
総務省によると、2020年の非正規社員は2,090万人と75万人減少した。一方、正社員は3,539万人と前年に比べ36万人増えた。

東芝インフラS ローカル5Gミリ波による8Kライブ伝送実験に成功

東芝インフラシステムズ(本社:神奈川県川崎市)は2月8日、ケーブルメディアワイワイ(本社:宮崎市延岡市)、ミハル通信(本社:神奈川県鎌倉市)とともに、ローカル5Gミリ波による8Kライブ伝送実験に成功したと発表した。
実証実験では、8KカメラでLIVE撮影したプリント基板の映像をローカル5Gで伝送し、離れた場所にある8Kテレビで確認することに成功した。ローカル5Gは、プライベートで免許取得・運用が可能で、高速大容量、超低遅延、多重同時接続を地域ニーズや個別ニーズに応じて使用できる。

島津製作所 簡便なコロナウイルス拭い取り検査試薬キット発売

島津製作所(本社:京都市中京区)は2月8日、新型コロナウイルス拭い取り検査試薬キットを同日より発売すると発表した。同キットは物質の表面に付着している新型コロナウイルスをPCR検査法によって簡便、迅速、高感度に検出するもの。
介護老人保健施設、児童福祉施設、食品製造、流通、商業施設、交通機関向けの拭い取り検査サービスを行う受託検査会社および医療機関への供給を予定。
この独自の検査キットよるPCR検査により、通常は数時間以上かかる濃縮から判定までを、約100分で完了する。

バンドー化学 中国・上海の連結子会社を解散・清算手続き開始

バンドー化学(本社:神戸市中央区)はこのほど、中国・上海市の連結子会社「Bando(Shanghai)Industry Equipment Element Co.,Ltd」(以下、BSIC)の会社解散・清算手続きを開始したと発表した。
BSICは中国市場向けに搬送用ベルトの加工や付帯加工を手掛けるため、2014年7月、バンドーグループの100%出資により設立していた。BSIC事業を他のグループ会社へ移管したうえで解散・清算する。2021年10月末、生産結了の予定。

ミャンマーのキリン合弁 ヤンゴン工場の生産停止 抗議デモで

キリンホールディングス(HD)は2月8日、ミャンマーのグループ会社、国軍系複合企業ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)との合弁会社「ミャンマー・ブルワリー(MBL)」(所在地:ヤンゴン管区)の工場の生産活動を停止した。
同国では国軍のクーデターに反対する抗議デモが広がっており、従業員の身の安全を優先する。現地の日本人駐在員も早期に帰国する。

国際シンポ3/3 オンライン開催 EXPO2025で世界的な課題解決を

日本貿易振興機構(ジェトロ)と2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」に向けた共創の取り組みの一環として、3月3日に国際シンポジウムをオンライン開催する。
コロナ後の未来社会を見据え、「未来社会の実験場」の大阪・関西万博の機会を最大限活用し、大阪・関西地域が気候変動・環境問題・飢餓・経済格差等の世界的な課題解決にどのように貢献できるかを検証する。
第1部の基調講演でコロナ後の未来社会を予測。大阪・関西万博の果たす役割・意義について考察する。第2部前半のプレゼンではスタートアップ企業との共創事例を報告する。後半のパネルディスカッションでは、大阪・関西の産学官の「共創」の場としての魅力や取り組み、今後の可能性を国内外に発信する。
経済産業省近畿経済産業局が共催、京都府、大阪府、兵庫県、京都市、大阪市、神戸市、関西経済連合会、関西経済同友会、京阪神の商工会議所などが後援する予定。

高槻市・芥川山城跡で”天下人”三好長慶の居城の”櫓”遺構

戦国武将、三好長慶(1522~1564年)の居城、芥川山城跡(所在地:大阪府高槻市)で、”櫓(やぐら)”とみられる塼列(せんれつ)建物が確認された。塼は瓦と同じ素材の板状のもので、それを建物の礎石の周囲に巡らせていた。この遺構周辺で家臣が住み、長慶が政務を執った裏付けとなる建物も多数見つかった。長慶が一時、近畿を制した政権の中枢が芥川山城だったことがうかがわれる。
三好長慶は、織田信長に先駆けて近畿エリアを制圧し、事実上”天下人”となったとされる武将。高槻市文化財課が2020年11~12月、芥川山城の主郭(本丸)の一段下にある第3郭の平地60㎡を発掘調査した。
発掘された建物は地面に焼土があり、1556年に記録のある火災後に建てられた、長慶の在城(1553~1560年)後半期の遺構と考えられる。このほか、約200点に及ぶ遺物も出土した。縁に煤(すす)がついた燈明皿、穴があくまで使い込まれたものなど3点の硯(すずり)、茶の湯に使う天目茶碗などが見つかった。