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建設石綿「規制怠った」最高裁が初判断 国対応は違法 賠償責任

建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込んだ元建設作業員と遺族が、国と建材メーカーに損害賠償を求めた4件の訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は5月17日、規制を怠った国の対応は違法と認め、「違法状態が続いた1975~2004年の被害に賠償責任が生じる」との初判断を示した。被害原因となった建材を製造した可能性が高い複数のメーカーの連帯責任も認めた。

インド デリー首都圏 外出禁止令1週間延長し1カ月超に

インドの首都ニューデリーを含むデリー首都圏政府は5月16日、新型コロナウイルス対策の外出禁止令を1週間延長し5月24日までとすると発表した。外出禁止令は4月19日から継続しており、これにより1カ月を超えることになる。
同国は変異株が猛威を振るっており、中央政府が同日発表した1日当たりの感染確認は約31万1,000人で、4月22日から30万人以上の日が続いている。その結果、同国の累計感染者は約2,468万4,000人、1日当たりの死者は4,000人を超え、累計では27万人を超えている.

台湾 新たに207人 1日の新型コロナ感染者最多更新

台湾の陳持中・衛生福利部長(衛生相)は5月16日、新型コロナウイルスの感染者が新たに207人確認されたと発表した。このうち市中感染は206人。新規感染者数は15日の185人に続いて2日連続で3ケタとなり、1日の感染確認数で過去最多を更新した。台湾は新型コロナの封じ込めに成功したとされていたが、再びコロナ封じ込めに向けた対応策がとられることになった。

日米仏が「対中」安保連携 日本国内訓練に仏軍が初参加

陸上自衛隊と米海兵隊、フランス陸軍による離島防衛訓練が5月15日、陸自霧島演習場(宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町)で行われた。仏軍が日本国内に上陸して演習に参加するのは初めて。沖縄県、尖閣諸島周辺の太平洋で、海洋進出を強める中国を念頭に日米仏が連携を深めるのが狙い。

大阪府 新型コロナ死者 全国最多の1,958人 累計で東京都上回る

大阪府は5月16日、新型コロナウイルスによる府内累計死者数が1,958人となり、東京都(1,951人)を上回って全国最多となったと発表した。変異株のまん延や医療体制のひっ迫により、基礎疾患がない人や若い世代にも死者が広がった。
府内では4月13日以降、重症患者数が重症病床数を上回り、症状が重篤になっても軽症・中等症病床から転院できない状態が続いている。自宅療養・待機している人は5月16日時点で1万5,402人に上っている。

社会的「孤立」は18歳以上の12% 単身高齢男性で目立つ

厚生労働省研究班のまとめによると、人とのつながりが減ったために、社会的に孤立しているとみられる人が推計で18歳以上の12%(8人に1人)に上ることが分かった。とくに1人暮らしの高齢男性が孤立しやすいという。
日本政府は今後「孤独・孤立」の定義を固めるとともに、夏に策定する経済財政運営の指針「骨太の方針」に対策を盛り込む方針。
調査は18歳以上の約1万人が対象。個人や家庭の状況などを聞き取った国立社会保障・人口問題研究所の調査(2017年)を使用した。

感染した子供の半数近くが無症状 感染は家庭で半数が父親経由

厚生労働省研究班は5月15日、新型コロナウイルスに感染した20歳未満の子供の半数近くが無症状で、9割は治療することなく回復したとの調査結果を発表した。感染経路については、7割が家庭内で感染し、その半数が父親経由だったとしている。
福島県立医科大の研究班が、日本小児科学会のデータベースに登録された子供の症例1,662例(4月27日現在)を分析した。その結果、9割に当たる1,461例は治療せずに快方に向かったという。

関西エアポート 大規模改修工事で530億円の融資枠設定

関西空港を運営する関西エアポートは、新型コロナ収束後を見据え5月末からターミナルビルの大規模改修工事を開始する計画だ。このため3つの取引銀行や国と金融機関が出資する官民ファンド「民間資金等活用事業推進機構」との間で、今年度から5年間で530億円の融資枠を設定した。
関西空港では海外からの旅客4,000万人にまで受け入れ可能にするため、防災対策費を含め1,000億円をかけたターミナルビルを5月28日から大規模改修工事を開始する。今回資金調達にめどをつけた形で、4年後に迫った大阪・関西万博の開幕前に大半の工事を完了させたいとしている。