「アジア」カテゴリーアーカイブ

万博 海外館工事代金”未払い”訴える下請け業者7カ国19社に

大阪・関西万博に参加した海外パビリオンの建設工事で、発注元の企業から工事代金が支払われていないと訴える下請け業者が、7カ国のパンビリオンで少なくとも19社に上ることが分かった。米国、アンゴラ、セルビア、中国、ドイツ、マルタ、ルーマニアの7カ国で、いずれも発注元の企業から期限までに代金が支払われていないとの訴えが相次いでいる。
未払いの金額は1社あたり、およそ100万円から1億2,000万円余りで、「従業員の給料の支払いを遅らせている」など、事業者の経営に深刻な影響が出ている。未払いの理由について、発注元の企業からは①契約の不履行があった②クライアントが気に入らない③担当者が日本にいないーーなどの回答しかないという。
こうした状況を受け、元請けによる未払いを1次下請けが訴えるケースのほか、これにより1次下請けが2次下請けに代金を支払えなくなる”未払いの連鎖”が起きているのだ。
今回の万博の海外パビリオンの建設遅れは、当初から指摘され、尋常ではなかった。こうした立ち上がりの遅れにより、人件費の高騰などの影響で工期が短くなり、時間的な制約が厳しい中で、契約内容をきちんと詰めずに”見切り発車”で工事を進めたことが背景にあるとみられる。
加えて、発注者や元請け業者が海外の場合、契約の考えにギャップがあり、これを補うコミュニケーションも取りづらいため、トラブルに発展した可能性もある。万博協会の調整・指導力が問われる。

万博会場 62カ国, 3,946人で盆踊り ギネス世界記録に認定

大阪・関西万博会場で7月26日夜、参加国数・参加者数で盆踊りのギネス世界記録に挑戦するイベントがあり、62カ国、3,946人による盆踊りがギネス世界記録に認定された。この催しは「祭り」をテーマに大阪の魅力を発信するイベント「大阪ウィーク」の一環。
ギネス世界記録に認定されるには、参加者の9割以上が決められた振り付けどおりに5分以上踊る必要があったが、民族衣装を身に着けた人たちも数多く加わった参加者は62カ国、3,946人に上り、10分間踊り切り、見事基準をクリアした。

大阪・天神祭 3,000発奉納花火に歓声 100隻の船団行き交う

大阪に本格的な夏の訪れを告げる日本三大祭りの一つ、大阪天満宮(所在地:大阪市北区)の天神祭は7月25日、本宮を迎えた。陸渡御に続き船渡御の神事があり、およそ3,000発の奉納花火がクライマックスを飾った。
中でも水都・大阪市中心部の大川を舞台とした船渡御が出色。午後6時ごろから菅原道真の御神霊を乗せた船や迎える船が往来。遂には約100隻の船団が行き交う神事が繰り広げらた。そして午後7時半から始まった3,000発の奉納花火が佳境に入る頃には、川岸に集まり見守った見物客らは、夜空を彩り、水面に映る花火の美しさに歓声を挙げていた。

吉村知事 府・市の特区民泊「新規受付いったん停止を」

大阪府の吉村知事は7月22日、府と大阪市がそれぞれ実施する「特区民泊」について、「新規受付をいったん停止すべきだ」との考えを示した。
特区民泊により、訪日客の宿泊需要の受け皿となる一方、利用者のルール無視のゴミ出しなどで近隣住民とのトラブルが頻発しているため。大阪市では全国の特区民泊の9割が集中している。

大阪メトロ運行 万博の自動運転バスで再び事故 夢洲で 

大阪メトロは7月21日正午ごろ、大阪・関西万博の会場から出発した自動運転バスが、縁石に衝突する事故があったと発表した。乗客にけがはなかったという。事故があったのは夢洲内を走る夢洲観光外周道路から夢洲大橋につながる夢洲高架橋。現場は片側2車線で右側の道路を時速」30キロで走行していたところ、中央分離帯にぶつかった。
自動運転バスを巡っては、状況は全く異なるが4月にもコンクリー塀と接触する事故があった。今回の事故を受け今後、事故車両と同型のバス3台は手動運転に切り替える。

大阪府 万博アンゴラ館の建設業者に初の営業停止処分

大阪府は7月22日、大阪・関西万博でアンゴラパビリオンの建設工事を担った一六八建設(所在地:大阪市)に対し、建設業法に違反して無許可で営業したとして、30日間の営業停止処分を出した。海外パビリオンの建設工事に関わった事業者を、府が行政処分するのは初めて。
同パビリオンの建設工事を巡っては、工事代金の未払いも確認されており、一六八建設と元請けの2社に対し、府は実態把握や早期解決に向けた必要な措置を講ずるよう勧告している。

ネパール館 7/19オープン 万博開幕98日目で全84館出揃う

工事が中断し、大阪・関西万博で唯一、オープンしていなかったネパールパビリオンが7月19日、オープンした。開幕から98日目で、ようやく全84パビリオンが出揃った。同パビリオンは、工事費用がネパール政府から建設会社に支払われず、工事期間終盤の今年1月中旬から作業が中断、オープンできない状態となっていた。同日は午前は関係者のみの式典が行われ、午後から一般来場者の入場が始まった。

万博工事費未払い 下請け4事業者が国交・財務省に対応要望

大阪・関西万博の海外パビリオンの建設工事を担った下請け4事業者が、発注元からいまだに工事代金が支払われていないとして7月16日、支援団体とともに東京の参議院議員会館を訪れ、国土交通省や財務省など関係省庁の担当者に窮状を訴え、解決に向けた迅速な対応を要望する文書を手渡した。
国交省には元請業者への指導、財務省には金融機関と連携した下請け業者への資金繰りの支援などをそれぞれ要望した。

大阪大学病院 3つ子などの「減胎手術」の外来診療開始

大阪大学医学部附属病院はこのほど、3つ子などを妊娠した場合、母体を守るため、人工的に胎児の数を減らす「減胎手術」の外来診療を開始したと公表した。公的な医療機関が減胎手術を念頭にした外来診療の実施を明らかにするのは初めてとみられ、同病院は妊婦が安心して手術を受けられる環境づくりにつなげたいとしている。
減胎手術は母体を守るため行われているが、国内ではルールが十分正母されておらず、一部のクリニックを除き、手術の実施を公にしていないという。同病院では3つ子以上の妊婦と、双子を妊娠し、重い合併症がある妊婦合わせて10人を対象に減胎手術の臨床研究を行ったうえで、今回外来診療を開始。これまでに2人の妊婦に対して手術を行ったという。

「ブルーインパルス」華麗に舞う 万博会場上空を展示飛行

うだる暑さの大阪・関西万博会場上空を7月12日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行が行われた。
6機の機体は関西空港を離陸した後、大阪城や、1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」の上空を飛行し、午後3時ごろ万博会場上空に姿を見せた。6機は上空を旋回しながら白いスモークでハートマークを描くなど、息のあった華麗な飛行を披露した。大屋根リングなどで来場客らは拍手をしたり、歓声を上げ、華麗な航空ショーを楽しんでいた。