「アジア」カテゴリーアーカイブ

大阪市 25年から路上喫煙全面禁止へ条例改正案

大阪市は大阪・関西万博の開幕に合わせ、2025年から市内全域の公道や公有地で路上喫煙を禁止する方針だ。開会中の市議会に路上喫煙防止条例の改正案を提出した。
市は2007年に市路上喫煙防止条例を制定。路上喫煙禁止地区を決めて実施しているが分かりにくいと不評。それだけに市は全面禁止までに屋外喫煙所を大幅に増設し、分煙対策を進めるとしているが、受動喫煙を懸念する指摘もあり、全面禁止の実効性を疑問視する声も上がっている。

英国 万博パビリオンのテーマ”COME BUILD THE FUTURE”

英国は3月8日、大阪市内で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンのコンセプトを発表した。テーマはよりよい未来をつくろう、との想いを込めて「COME BUILD THE FUTURE」。建物は箱型で、「偉大なことは小さな始まりから生まれる」という理念のもと、積み木を積み上げてひとつの建物にするイメージで、2012年のロンドンオリンピックで使われた資材も活用し、閉幕後も再利用することが可能だとしている。
パビリオン内では気候変動はじめ世界規模の課題の解決に貢献する英国の最新技術を展示する。パビリオンは近く着工し、今年10月中旬までに主な工事は終える見通しとしている。

大阪府 訪日客から「徴収金」制度検討 観光公害対策

大阪府の吉村洋文知事は3月6日、府内に宿泊するインバウンド(訪日客)に一定額の負担を求める「徴収金」制度の創設を検討することを明らかにした。すでに導入している宿泊税とは別に徴収し、観光資源の保護やオーバーツーリズム(観光公害)対策に充てる。導入されれば全国初となり、2025年大阪・関西万博が開幕する同年4月の運用開始を目指す。
4月にも有識者会議を設置し、対象となる宿泊客や徴収金の額などを詰める。吉村氏は徴収額について、宿泊税と同程度になるとの見方を示している。府は現在、1泊7,000円以上の国内外の宿泊客を対象に100〜300円の宿泊税を課税している。

オランダが大阪・夢洲で万博・パビリオン地鎮祭

オランダが3月5日、大阪・夢洲で2025年万博・パビリオンの地鎮祭を行った。オランダや万博実施主体の博覧会協会の関係者らが出席し、工事の安全を祈った。オランダ・パビリオンのテーマは「共に分かち合い、新しい価値を見出すこと」などを意味する「コスモグラウンド」。長方形の建物の中央には「次世代への太陽」として、直径およそ11mの球体を置き、持続可能な未来に向けて、再生可能エネルギーの最新技術を紹介するという。

大阪アジアン映画祭3/1開幕 計63作品上映 タイ政府協力

最新のアジア映画を紹介する「大阪アジアン映画祭」が3月1日、開幕した。19回目となる今回は24カ国・地域から計63作品が集まり、10日までの期間中、大阪市内の各会場で上映される。コンペティション部門では14作品がノミネート。タイ政府の協力でタイ映画8作品を特集する企画も、同映画祭を盛り上げる。

大阪メトロ 夢洲延伸で90円上乗せ 梅田ー夢洲430円

2025年大阪・関西万博会場の最寄駅、夢洲駅までの大阪メトロの国への申請料金が決まった。これは大阪メトロ中央線の、現在の西側の終点、コスモスクエア駅から3.2km延伸されるのに伴うもの。この延伸区間を利用する場合、基本運賃に90円上乗せする。延伸に伴う費用の一部を利用者に負担してもらう形となる。
申請通り認められれば、中央線の弁天町駅から夢洲駅までは380円、御堂筋線の梅田駅から夢洲駅までは430円となる。

京阪HD 中之島線の延伸計画 最終判断は26年10月以降

京阪ホールディングスはIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の開業を見据えた、京阪電鉄の中之島線の延伸計画について、最終的な判断は2026年10月以降に行う方針だ。これは延伸区間で採算を確保できるか、いぜん不透明なことに加え、大阪府としてIR事業者が結んだ実施協定で、条件が整わなければ、事業者側が違約金なしで撤退できる「解除権」の期限が2026年9月末までとされているため。
京阪電鉄では中之島駅から大阪メトロ中央駅の九条駅まで約2kmの区間を延伸する計画だ。IRは大阪・夢洲で2030年秋ごろの開業を目指して準備が進められている。

大阪府定例府議会開会 一般会計総額3兆1,972億円 予算案

大阪府の定例府議会が2月21日開会し、一般会計の総額3兆1,972億円の新年度、令和6年度の当初予算案が提出された。予算案には①万博会場のシンボルとして設けられるリング型の木造建築物「大屋根」の建設、会場整備の一部負担費②災害に備えるため、避難所向けに組み立て式の洋式トイレを導入する費用③令和6年度から段階的に実施する、所得制限のない高校授業料無償化の費用ーなどが計上されている。定例府議会は3月22日までの31日間の日程で開かれる。

大阪市の介護保険料 来年度から14.3%高, 年間10万円超に

大阪市は介護保険料について、3年に1度の見直しに伴い65歳以上の人が支払う基準額を来年度から1,155円(14.3%)引き上げ、月額9,249円とする方針を決めた。この結果、基準額は年間10万円を超えることになった。
大阪市の介護保険料の現在の基準額は月額8,094円、年間9万7,128円だ。国の集計によると、これは全国の市町村で5番目。市では最も高い水準となっている。

大阪湾の相次ぐ迷いクジラ ”黒潮大蛇行”が一因か

近年、大阪湾内にクジラやイルカが迷い込むケースが相次いでいるが、その原因について専門家は暖流の黒潮の流路が大きく南にそれる”黒潮大蛇行”が続いていることを一因に挙げている。
気象庁によると、黒潮大蛇行は2017年から続いている。もともと日本近海ではマッコウクジラは黒潮などの海流に乗って移動する。本来、黒潮と陸地近くでは温度差が大きいが、今回府が調査を依頼した元府立環境農林水産総合研究所主任研究員の鍋島靖信氏は「蛇行の影響で、温度差の小さい海域ができ、漫然と泳ぐクジラが進路を誤ったのでは。潮の干満で生じる流れが大阪湾への進入を助長した可能性もある」と指摘している。
また、クジラが湾内から脱出できなかった理由について、神戸大の岩田高志助教は、クジラ自身が進路を探るために出す音波が狭い海域では岸や船舶に当たって反響してしまい、方向感覚を失った可能性を指摘。「広い外洋で生きるクジラの出す音波は大きい。自分が出した大きな音波が狭い湾内で反響し、パニックに陥ったのではないか」とみている。