4月9日投開票された大阪市議選(定数81)で、地域政党・大阪維新の会は46議席を獲得し、初の単独過半数を確保した。非維新勢力に具体的な対抗軸の打ち出しがなく、票が伸びなかった。
同日投開票の市長選で同党公認の横山英幸氏が当選しており、維新が単独で予算案や条例案を可決できるようになる。これにより、市議会での公明党や自民党などの存在感は一段と低下することになる。告示前の市議会での維新の議席は48%だった。
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維新が大阪ダブル選制す 奈良・徳島で新知事誕生
第20回統一地方選は4月9日、9道府県知事選や6政令市長選など前半戦が投開票された。大阪は知事・市長のダブル選で維新が制したほか、奈良・徳島で保守系勢力が分裂して戦ったことも加わり、多選候補を退け、新知事が誕生した。
大阪府知事選は現職の吉村洋文氏と、非維新勢力が推した谷口真由美氏の一騎打ちとみられていたが、非維新側の取り組み遅れもあって主張が有権者に十分に届かず、票が伸びなかった。大阪市長選も維新の新人で元府議の横山英幸氏が、非維新勢力が支援した北野妙子氏(元大阪市議)らを破り、初当選した。
奈良県知事選では維新公認の新人で元同県生駒市長の山下真氏が保守系2候補を破った。保守勢力が分裂した徳島県知事選では後藤田正純氏が現職らを退け初当選した。