「アジア」カテゴリーアーカイブ

経営統合 関西フードマーケット初決算 83億円黒字

今年2月、関西スーパーとイズミヤ、阪急オアシスの3つの屋号のスーパーを傘下に持つ、経営統合で誕生した「関西フードマーケット」が5月11日、今年3月までの1年間の決算を発表した。売上高は2,842億円、最終的な利益は83億円の黒字となった。
今期の業績見通しについて、売上高3,840億円、最終利益は38億円を見込む。同社の林勝克社長は、経営統合が出てくるにはもう少し時間がかかる。効果的な運営を進め、2年後には現在は止めている新規出店も考えていきたいとしている。
こうした一方で、資本金を現在の98億円余から1億円に大幅に減らす「減資」を行う方針。取り崩した資金を株主への配当などに充てるとしている。資本金が1億円以下になると、中小企業と見なされ、法人税が軽減されるなど、税制上の優遇措置をを受けられるようになる。

新電力小売 ISエナジーが破産手続き 価格高騰で

新電力の小売事業を手掛けていた大阪の会社、ISエナジー(所在地:大阪市中央区)が4月28日で事業を終了、利用客に対して他の電力会社への切り替えを促していたことが分かった。エネルギー価格の高騰に伴い、電力の調達コストが想定を超える幅での上昇により、採算が悪化事業継続が困難と判断した。このため4月28日、大阪地裁に破産手続きの開始を申したてた。負債総額はおよそ5億7,300万円に上る見込み。東京商工リサーチによると、新電力の会社が破産手続きの開始を申し立てるのは、今年に入って全国で2例目となる。

三好長慶の「飯盛城」を3DCG再現したアプリ開発

大阪府大東市は、地域の歴史に興味を持ってもらおうと、戦国時代に畿内一円を支配し、大東市と四条畷市にまたがる飯盛城を居城とした三好長慶の生誕500年に合わせて、CGで再現したアプリを開発した。
大東市のホームページからダウンロードできる飯盛城の地図に、アプリが入ったスマートフォンをかざすと、3DCGで再現された当時のやぐらや建物をみることができる。
また、飯盛城跡に行くと、大阪平野に広がっていた深野池(ふこのいけ)など当時の様子を360度で見渡せるようになっていて、今の景色と比較しながら散策できる。

「大阪・関西万博」開催1,000日前に府内でイベント

大阪府と大阪市は、3年後の大阪・関西万博に向けた機運を高めていくためのアクションプランをまとめた。開催1,000日前となる今年7月に、府内で人々の記憶に残るようなインパクトのあるイベントを開催したり、市町村と連携しながら、府内各地に万博のロゴマークを施したマンホールを設置していく。
大阪府が2021年9月に実施したアンケート調査では、府内に住む人で「万博に行きたい」と回答したのはおよそ58%、府外の人では30%ほどにとどまっており、気運の醸成が課題となっている」。

「夢洲駅」デザイン決定「オールジェンダー」トイレ

大阪市が出資する第三セクター、大阪港トランスポートシステム(OTS)はこのほど、2025年大阪・関西万博の玄関口となる大阪メトロ中央線延伸部の新駅「夢洲(ゆめしま)駅(仮称)」の基本デザインを発表した。
新駅のホームやコンコース、改札前広場でリサイクル可能なアルミのパネルを使用した、折り紙風の天井、神社の鳥居をイメージした照明で、日本の伝統文化や技術をアピールするものとなっている。
トイレは男性用、女性用、車いす使用者優先用、性別を意識せずに使える個室のみの「オールジェンダートイレ」を整備する。
このほか、コンコースの一部の壁には縦3m、横60mの大型のサイネージ(電子看板)を設置。四季や大阪の歴史をテーマにしたデジタルアート映像などの放映を検討している。

関西の百貨店各社 客足戻り4月売り上げ大幅増

関西百貨店各社の4月の売り上げは、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向となり、消費者の外出意欲が高まり客足が戻ったことで、前年同月比で大幅に増加した。
阪神梅田本店は4月6日に全館がオープンし、売り場面積がリニューアル工事をしていた前年より増えたうえに、食品フロアの洋菓子や総菜の販売が好調だったことから前年同月比143.6%の増となった。阪急うめだ本店は阪急メンズ大阪との合計で56.3%増加した。
このほか、大丸梅田店は43.9%、高島屋大阪店は40.8%、あべのハルカス近鉄本店は34.6%それぞれ増加した。
ただ、大型連休後に再び、コロナの感染者が拡大して、消費に影響が出ないか注視している。

なにわの通天閣に斜度30度の滑り台完成 5/9開業

大阪市浪速区の通天閣に、全長60mの滑り台「タワースライダー」が完成し、報道関係者に公開された。5月9日に開業する。
タワースライダーは、地上22mにある通天閣3階から、通天閣に隣接するエレベーター塔にらせん状に巻き付くように造られている。地下1階まで約10秒で滑り降りる体験型アトラクション。斜度は約30度あり、飛び出し防止のためにチューブ型となっており、チューブの一部が透明になっているため、外の景色を見ることもできる。料金は1回1,000円。

3月関西空港から入国の外国人 前月比約3倍 水際緩和で

大阪出入国在留管理局関西空港支局によると、3月に関西空港から入国した外国人は2月から3倍近く増えて1万284人(速報値)となり、3月に新型コロナの水際対策が緩和された影響が色濃く表れた形となった、2021年1年間は、毎月3,000人前後の入国にとどまっていた。
関西空港を運営する関西エアポートによると、関西空港での国際線旅客便の発着回数は、3月648回となり、2月よりおよそ30%増えたという。
ただ、コロナ感染拡大前に比べると、いぜんとして5%程度にとどまっていて、観光客の受け入れが再開されるまでは、入国者は微増の傾向が続くとみている。

JR赤字路線の存続へ県・自治体・JRで協議の場 兵庫

兵庫県の斎藤知事は4月26日、JR西日本が赤字の地方路線の線区ごとの収支を公表したことを受け、県と沿線の自治体、JRによる協議の場をつくり、路線の存続に向けた議論を行う考えを明らかにした。JR西日本と県や沿線自治体が協議する場と、山陰線、加古川線、姫新線、播但線の4路線ごとの部会をつくる考え。
JR西日本は赤字路線についてバス路線への転換なども含め議論を進めたい考えを示している。

近畿3月の有効求人倍率1.06倍で横ばい 求人持ち直す

大阪労働局のまとめによると、近畿2府4県の3月の有効求人倍率は1.06倍で前月の横ばいとなった。製造業を中心に企業からの求人は持ち直しつつあるが、コロナ禍で失職したり、収入が減少している求職者がいぜんとして多いという。
府県別にみると、奈良県が1.36倍(+0.03)、和歌山県と滋賀県がいずれも1.23倍(和歌山+0.01、滋賀+0.04)、京都府が1.10倍(±0)、兵庫県が1.08倍(±0)、大阪府が0.97倍(±0)だった。
また、2021年度1年間の近畿の有効求人倍率は1.03倍で前年度の横ばいだった。