「アジア」カテゴリーアーカイブ

大阪・関西万博開幕まで100日 夢洲でマラソンイベント

2025年大阪・関西万博の開幕まで100日となった1月3日、会場となる大阪市此花区の会場・夢洲(ゆめしま)でマラソンイベントが開催された。会場には約1,650人が集結。午前11時ごろ、万博のシンボル、木造巨大屋根「リング」前をスタートし、ランナーらは着々と工事が進む会場周辺を駆け抜けた。また同日、大阪市役所庁舎前に置かれている万博キャラクター・ミャクミャクのモニュメントの台座に、万博までの残り日数うを表示する「カウントダウンロック」が設置された。

400年前の”豊臣大坂城”石垣館 天守閣の南東に4/1オープン

400年前、豊臣秀吉が築いた「大坂城」の石垣の一部が、「大阪城 豊臣石垣館」として整備され、今年4月1日にオープンする。同施設は現在の大阪城天守閣から南東におよそ60m離れた場所に設けられた。地上1階・地下1階建てで、地下では昭和の発掘調査で掘り起こされた当初の豊臣大坂城の石垣の実物が展示されるほか、豊臣期と徳川期の大坂城の違いを紹介するコーナーが設けられる予定。
豊臣期の大坂城は大坂成の陣(1615年)に勝利した徳川幕府によって消失・解体、その存在を覆い隠すように埋められ、徳川期の大坂城はその上に築城された。

御堂筋イルミネーション 万博中も点灯 実行委が方針

御堂筋の街路樹をライトアップする「御堂筋イルミネーション」について、大阪府・市やや経済団体でつくる実行委員会は、2025年は大阪・関西万博の会期中(4月13日〜10月13日)にも点灯する方針を固めた。万博では国内外からおよそ282万人の来場者が見込まれており、大阪の魅力発信につなげる。
御堂筋イルミネーションは例年11〜12月ごろに実施されている。今年は11月3日から12月31日までの予定で、毎日午後5〜11時ごろに阪神前交差点ー難波西口交差点(約4キロ)の区間をライトアップしていた。

大阪市全域で「オンデマンドバス」実験 25年2月事業者公募

大阪市は12月26日、市内の4つの区で行っているAI(人工知能)を活用した予約制の乗り合いバス「オンデマンドバス」の社会実験について、市内全域に広げて実施する方針を固めた。2025年2月に運行事業者を公募する。市は2021年以降、北、福島、生野、平野の4区でオンデマンドバスの実験を実施。他の区からも実施の要望があったことなどから、市は残り20区に対象を広げて事業者を公募することにした。区単位での運行を想定している。

25年万博 紙の入場券販売低調 2カ月間でまだ5,000枚

日本国際博覧会協会(万博協会)によると、10月に発売された2025年大阪・関西万博の紙の入場券の販売枚数が2カ月間でまだ5,000枚程度にとどまっている。紙の入場券は事前予約が不要で購入も簡単なことから約200万枚の販売が見込まれているが、出足は極めて低調なことが分かったもの。
万博の入場券は2023年11月、専用サイトで購入できる電子チケットの販売が始まった。だが、事前に来場予約が必要で、購入手続きが複雑だとの声が上がり、大阪府の吉村知事らが予約不要の紙チケットの導入を提案。混雑が予定される4,5月の大型連休や閉幕直前などを”入場除外日”とし、10月からコンビニエンスストアなどで取り扱いが始まっている。

万博バス停にペロブスカイト太陽電池 公共施設で本格実装

2025年大阪・関西万博の運営主体の博覧会協会は12月24日、会場となる夢洲(ゆめしま)で、薄いフィルム状で軽くて折り曲げられる「ペロブスカイト太陽電池」を設置したバスターミナルを公開した。発電した電気は蓄電池にためておき、ターミナルの夜間照明に使用される。
ターミナルの屋根に積水化学工業が開発したペロブスカイト太陽電池を設置した。バス停の約250mにわたり縦1m、横2mのパネル257枚を使用している。ペロブスカイト太陽電池は現在、様々な事業者が、様々な場所で実証実験を行っているが、これだけまとまった枚数のペロブスカイト太陽電池を、公共施設で本格的に実装するのは国内では初めてという。

近畿の相続税申告漏れ1,463件、21.2%増の計549億円

大阪国税局が実施した税務調査によると、今年6月までの1年間に近畿2府4県で、実地調査の対象となった1,702件のうち、1,463件で前年比21.2%増の計549億円の相続税の申告漏れが見つかった。その結果、追徴税額は前年比37.5%増の141億円に上った。このうち仮装や隠蔽を伴う悪質な所得隠しと認定されたのは140件、計54億円だった。

万博 自前パビリオンのアイルランド館完成 海外勢第1号

日本国際博覧会協会(2025年大阪・関西万博協会)は12月17日、自前で建設したパビリオンを出展する海外47カ国のうち、アイルランドのパビリオンが完成したことを明らかにした。海外勢では第1号。同国は今年2月に着工した。完成した建物は同国の伝統的な渦巻き模様「トリスケル」を模した3つの円柱が組み合わされた構造。

大阪・中央公会堂で冬恒例のプロジェクションマッピング

国の重要文化財に指定されている大阪市北区の中央公会堂で、この時期恒例のプロジェクションマッピングが12月14日から始まった。オープニングセレモニーでは大阪出身のアーティスト、アイナ・ジ・エンドさんが招かれ、自身の楽曲「クリスマスカード」を披露し、響き渡る歌声で会場の雰囲気を盛り上げた。
上映が始まると、訪れた人たちは音楽とともに、中央公会堂に投影される色とりどりの幻想的な映像を写真に収めるなどして、クリスマス気分を楽しんでいた。プロジェクションマッピングは12月25日まで、毎日午後5時から同9時まで上映される。

大阪市が全国最高の保険料抑制へ「介護予防」でPT発足

大阪市は65歳以上の高齢者が払う、全国最高の介護保険料低減に向けた取り組みを本格化する。市は「介護や支援の必要な高齢者を減らすことが、保険料の抑制につながる」として、「介護予防」に着目。横山英幸市長をリーダーとするプロジェクトチーム(PT)を発足し、今後3年間で重点的に対策に取り組む。
大阪市の今年4月から3年間の介護保険料は月9,240円。改定前より1,155円上昇している。全国平均の月6,225円を大きく上回り全国最高額だ。介護保険の財源は、国や自治体の負担金と、40歳以上が納める介護保険料で賄われる。保険料の負担割合は、65歳以上の高齢者と40〜64歳の人口割合を踏まえて3年毎ごとに改定され。65歳以上が支払う保険料も各市町村別に見直される。
介護保険料が上昇する要因は、被保険者である高齢者の増加に加え、高齢者が介護サービスが必要な「要介護」や「要支援」の状態になること。市の今回のPT設置には、要介護・要支援の「予防」を積極的に進めることで、介護保険料の低減につなげたい考えがある。