ミネベアミツミ(本社:長野県北佐久郡)は5月10日、タイ国内で合計154メガワット(MW)の発電容量となる太陽光発電所を建設すると発表した。同社はすでにタイの工場敷地内に合計16.5MWの発電能力の太陽光発電設備を設置し稼働している。この結果、ミネベアミツミグループ全体の使用電力の12.5%に相当する電力を再生可能エネルギーで調達することが可能になる。これに伴い、年間約9万5,000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を見込む。
同社は太陽光発電所の建設と並行して蓄電設備を増強、活用し、同社のタイ事業で使用する電力の50%以上を太陽光発電で賄う計画だ。
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エア・ウォーター 家畜糞尿由来「バイオメタン」商用利用
エア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は5月10日、LNG(液化天然ガス)の代替燃料となる家畜糞(ふん)尿由来の「バイオメタン」の製造から販売に至るサプライチェーンを確立し、同日よりボイラー燃料として利用する、よつ葉乳業の十勝主管工場へ納入開始したと発表した。このバイオメタンの製品純度はメタン(CH4)99.9%以上、製造能力は年間360トン。LNGタンクローリーで供給する。
同社はこれまで環境省の実証事業により、北海道十勝地方で家畜ふん尿由来のバイオガスに含まれるメタン分を分離・液化し、LNGの代替燃料として脱炭素を推進する顧客へ供給する、一連のサプライチェーンモデルの構築と実証を進めてきた。この実証事業が終了した本年度より、この取り組みを商用化することになった。家畜ふん尿由来のバイオメタンを新たなエネルギー製品として製造・販売する取り組みは、国内唯一の事例となる。
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電源開発 30年までに石炭火力発電所5基休廃止を発表
電源開発(Jパワー、本店:東京都中央区)は5月9日、2030年までに国内で運転する石炭火力発電所5基を休廃止すると発表した。5基の発電容量は計2,700メガ(メガは100万)ワットに上り、同社の国内火力発電の3割にあたる。残る発電所は脱炭素燃料との混焼や、石炭由来の水素を燃料にする石炭ガス化複合発電(IGCC)に転換する。
休廃止対象発電所は高砂火力発電所1,2号機(所在地:兵庫県高砂市)、松島火力1号機(同長崎県西海市)、竹原火力3号機(同広島県竹原市)、松浦火力1号機(同長崎県松浦市)。
同社が発電所ごとの休廃止計画を明らかにするのは初めて。世界的に脱炭素の圧力が強まる中、構造転換を急ぐ。