「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ホンダ ヤマハ発動機に電動「原付1種」供給で合意 規制で

ホンダ(本社:東京都港区)は8月8日、総排気量50cc以下の「原付1種」の電動二輪車をヤマハ発動機(本社:静岡県磐田市)にOEM(相手先ブランドによる生産)供給することで合意したと発表した。今後、契約締結に向けて詳細を詰める。
ホンダは新しい排ガス規制への対応がコスト面などで難しいことから、エンジンを積んだ原付1種の生産を、排ガス規制が施行される2025年5月に終了する。今回のヤマハ発動機との協議はこれを受けたもの。
ヤマハ発動機に供給するのは、ホンダが販売する「EM1e:(イーエムワンイー)」や「BENLYe:1(ベンリィ イーワン)」をベースとした電動二輪車。ホンダでは現在は電動二輪車の数が限定的だが、両社で販売することで数の効果を期待できるとみている。対象に日本市場。電動二輪は交換式電池を使用しており、充電時間なく使えるのが特徴。

韓国の現代自動車 タイで26年からEV生産 投資額41億円

タイ投資委員会(BOI)は8月7日、韓国の現代自動車が首都バンコク東郊のサムットプラカーン県に電気自動車(EV)の新工場を建設すると発表した。 現代自動車が提出している投資計画によると、投資額は10億タイバーツ(41億円)。2026年にも稼働、タイ市場中心に供給開始するという。生産能力などの詳細は公表しなかった。

PMDA 初の海外拠点, アジア事務所をタイ・バンコクに設置

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は8月7日、初の海外拠点となるアジア事務所をタイの首都バンコクに7月1日付で設置したと発表した。薬事承認や安全対策といったノウハウや経験を伝え、アジア各国に日本の薬事規制の基準を活用してもらうのが狙い。各国と連携し、アジアで薬事承認を目指した臨床試験(治験)も進める。

住友化学 サウジ合弁企業の持ち株を売却 37.5%→15%に

住友化学(本社:東京都中央区)は8月7日、サウジアラビア国有石油会社、サウジアラムコとの合弁事業「ペトロ・ラービグ」の保有株式の一部をアラムコに売却すると発表した。これにより、持株比率を従来の37.5%から15%に引き下げる。2026年3月期の売却を予定し、売却後も持分法適用会社とする。
ペトロ・ラービグは石油精製の競争力が低く業績が低迷。住友化学が2024年3月期に過去最大の最終赤字に陥った大きな要因となっている。合弁設立から約20年。対等出資してきた関係性は転換点を迎えている。

川崎重工 介護業務支援サービス事業に参入 機器など

川崎重工は8月7日、介護業務支援サービス事業に参入すると発表した。一般社団法人日本ノーリフト協会と協同し、介護施設や介護機器メーカーの現場の課題やニーズを把握し、それらをサポートする介護機器やロボットの推薦を行う。また、新たな機器開発や現場への導入・活用・定着までを支援する。

コスモエネ/エコパワー, JR西日本 再生エネ拡大で基本合意

コスモエネルギーホールディングス(本社:東京都港区)、コスモエコパワー(本社:東京都品川区)、JR西日本(本社:大阪市北区)は8月7日、バーチャルPPA(発電量に応じた環境価値のみを直接購入する契約)を活用し、列車運転など鉄道事業の使用電力に対する再生可能エネルギー電力のさらなる拡大に関する協議を進めていくため、基本合意書を締結したと発表した。長年にわたる気動車等の燃料油供給を基礎に、カーボンニュートラル社会の実現に向けた需要、供給側の両者の想いが合致した。

ゲオHD セカンドストリート 香港とシンガポールに進出

ゲオホールディングス(HD)(本社:名古屋市中区)は8月6日、傘下で総合リユース品(中古品)を手掛けるセカンドストリートが香港とシンガポールに進出すると発表した。
両拠点でこのほど中古品仕入れ・販売を担う新会社、「2ND STREET HONGKONG LIMITED」および「2ND STREET SINGAPORE PTE.LTD.」それぞれを設立した。2025年3月期までにそれぞれ第1号店を出店し、中古品市場を開拓する。
セカンドストリートは2018年に海外に進出し、米国、台湾、マレーシア、タイで87店舗を出店している。

オートバックス タイに新たに3店舗出店し95店舗体制に

オートバックスセブン(本社:東京都江東区)は8月6日、タイ国内におけるエリアフランチャイズ契約を締結しているサイアム・オートバックスが、7月にプリラム県、コンケン県など3カ所に新たに出店したと発表した。この結果、タイにおけるオートバックス店舗は95店となる。
オートバックスの海外グループ店舗は台湾6店、マレーシア5店、シンガポール2店、フィリピン6店、フランス8店を合わせ計122店舗となった。

新菱冷熱工業 シンガポール地下鉄7駅で空調工事完了

新菱冷熱工業(本社:東京都新宿区)は8月6日、シンガポール地下鉄7駅で駅舎の空調換気工事などが完了したと発表した。これは同社が2017年にシンガポール陸上交通庁から受注した駅舎の空調換気設備工事と、トンネル換気設備工事。駅舎の空調工事では線路とホームの間にスクリーンドアを設置し、排熱を防ぐことで、空調機や冷凍機容量を軽減し、エネルギーの効率化を図っている。トンネルの換気工事では、トンネル内で火災が発生した際に風向きを前後に変えて煙を排出できるような設備にした。

大企業の今年度の設備投資計画 昨年度比20%余増える

国内大企業を対象にした日本政策投資銀行の調査によると、大企業が今年度に計画している設備投資額は昨年度より20%余増えることが分かった。同銀行が1,600社余りから回答を得た。
今年度の設備投資額は約21兆9,000億円と昨年度の実績を21.6%上回っている。データセンター向け需要が半導体関連産業で高まっているほか、幅広い業種で自動化に向けた投資が増えているため。「化学」が34.1%増えるほか、「運輸」では人材不足を背景に省力化投資などで21.3%増える。一方、大企業900社余りに人手不足のための取り組みについて、複数回答で聞いたところ、「中途採用の強化」との回答が77.4%、「新卒採用の強化」と回答した回答が65.7%に上った。