「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

東電の介護子会社 ウエルシアHDに売却 首都圏に70事業所

東京電力ホールディングスは7月5日、介護事業を手掛ける連結子会社、東電パートナーズ(所在地:東京都豊島区)をウエルシアホールディングス(HD)に売却すると発表した。売却額は非公表。
東電パートナーズは2006年に事業の多角化を目的に設立され、1都3県で訪問介護サービスやグループホームの運営を手掛け、首都圏に約70の事業所を持つ。ウエルシアHDは10月1日付で全株式を取得して、社名を「ウエルシアパートナーズ」に変更する。ウエルシアは介護分野を伸ばし、ドラッグストア事業に並ぶ柱に」育成していく計画。

三菱UFJ銀行 タイの東部経済回廊事務局との連携協定締結

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の連結子会社、三菱UFJ銀行は7月4日、Bank of Ayudhya Public Company Limited(以下、アユタヤ銀行)とともに、タイの東部経済回廊事務局(以下、EECO)との間で連携協定を締結したと発表した。この協定を通じ、MUFGグループ各社はEECOとともに、東部経済回廊におけるESG・スタートアップ・デジタル分野での投資を推進していく。

異業種4社 ダブル連結トラック活用,往復運送の取り組み開始

サントリーホールディングス(本社:大阪市北区)、ダイキン工業(本社:大阪市北区)、鴻池運輸(本社:大阪市中央区)、NEXT Logistics Japan(本社:東京都新宿区、以下NLJ)は7月4日、持続可能かつ生産性の高い物流に実現に向け、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送の取り組みを7月8日より開始すると発表した。
サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送でダブル連結トラックを活用する。鴻池運輸の島田金谷スイッチセンター営業所(静岡県)を発着地としてドライヴァーを交替する。これにより、ドライバーの労働環境の改善が見込まれるほか、CO2排出量は10トントラック2台での輸送時と比べ、年間約35%削減できる見込み。

SkyDriveとJR九州「空飛ぶクルマ」運航目指し連携協定

SkyDrive(本社:愛知県豊田市)とJR九州(本社:福岡市博多区)は7月4日、SkyDriveが開発を進める「空飛ぶクルマ」を用いた事業の成立可能性の検討を行うことを目的に連携協定を締結したと発表した。両社は次世代モビリティとして期待されている空飛ぶクルマの実用化による誘客促進、地域活性化等を推進するため、事業スキームや導入エリアなどについて、さらに具体的かつ詳細な事業可能性の検討を行い、JR九州の持つ鉄道駅や商業施設等を活用した、空飛ぶクルマ運航ルート開設の実現を目指す。

ウインズジャパンHD「幸ちゃんラーメン」タイに海外1号店

ウインズジャパンホールディングス(HD)(本社所在地:福岡県博多区)は7月1日、タイ・バンコクのプロンポン地区に、本場・博多の豚骨ラーメン「幸(こう)ちゃんラーメン」の海外1号店をグランドオープンした。幸ちゃんラーメンは2020年、福岡県に初出店し、約4年で15店を出店、年内にも数店舗の出店を計画している。タイには「博多一幸舎」ブランドで、すでに2店舗展開している。
ウインズジャパンHDは世界11カ国で90店舗以上を展開、ラーメンのグローバルブランド「博多一幸舎」や「幸ちゃんラーメン」を運営。

食品5社が共同「未来型食品工場コンソーシアム」結成

国内食品メーカー5社が7月4日、食品工場が抱える非競争領域の共通課題の問題解決を目標として、調理・業務ロボット開発会社と「未来型食品工場コンソーシアム」を結成したと発表した。
参画したのはカゴメ(本社:名古屋市)、キューピー(本社:東京都渋谷区)、永谷園(本社:東京都港区)、ニチレイフーズ(本社:東京都中央区)、日清製粉グループ本社(本社:東京都千代田区)および、TECHMAGIC(本社:東京都江東区、以下、テックマジック)の6社。
高度なロボットテクノロジーを」活用し、持続可能な食インフラの構築を目指す。まず各社共通の秤量工程の自動化に向けて、分科会を立ち上げ解決策を検討する。

常温常圧でアンモニアの連続電解合成 世界最高性能達成

出光興産、東京大学、大阪大学、産業技術総合研究所(以下、産総研)は7月4日、共同で進めている研究開発で、空気中に多量に存在する窒素と水から常温・常圧で進行するアンモニアの連続電解合成で、世界最高性能を達成したと発表した。
この研究開発は出光興産を幹事会社とし、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業の委託業務として実施。今回、ラボスケールで実証した。
モリブデン触媒に適した電解合成技術の開発により、電解合成に使用する電極の単位当たりのアンモニア生成速度が従来技術より約20倍向上し、世界最高性能を達成した。

NTT, ユーグレナ 中性子線照射で藻類の品種改良技術確立

日本電信電話(本社:東京都千代田区、以下、NTT)とユーグレナ(本社:東京都港区)は7月4日、世界で初めて中性子線照射による遺伝子変異導入を用いた藻類の品種改良に成功したと発表した。これにより、藻類のCO2吸収量向上や、目的に応じた有用性を高めた藻類を品種改良・生産することで、気候変動に係る様々な課題を解決する基盤技術と期待される。
これまでの藻類の品種改良法では、培養液など水分を含む物質の透過性が低い電磁波や重粒子線を用いた遺伝子変異の導入が試みられてきた。だが、培養液中で生育する藻類細胞の大部分に対しては効果が及ばないという課題があった。

スズキ インドに子会社とファンド「Next Bharat」設立

スズキ(本社:静岡県浜松市)は7月4日、インドの100%出資子会社、Next Bharat Ventures IFSC Private Limited(本社:グジャラート州、以下、Next Bharat Venture Fund-1)を設立したと発表した。出資総額は4,000万米ドル。
Next Bharatは、インドにおける社会課題をビジネスの力で解決することを目的に、ファンドを通じて農業、金融包摂、サプライチェーン、モビリティの分野で活動する社会起業家の支援や投資を行う。また、ベンチャーキャピタルへの投資も行っていく予定。