「つなぐ」タグアーカイブ

全国百貨店 免税売上高2カ月連続減 インバウンド消費失速

日本百貨店協会(本部:東京都中央区)のまとめによると、4月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比4.5%減の4,232億円だった。インバウンド(訪日外国人)の高額品消費が一巡し、免税売上高が26.7%減の439億円にとどまったことが響いた。免税売上高は2022年2〜3月以来、およそ3年ぶりに2カ月連続のマイナスとなった。

大阪大 がんへの免疫妨害細胞を狙い撃ち 新治療法を開発

大阪大学などの研究チームは6月10日、がんへの免疫を妨害する細胞だけに働きかけ、免疫機能を回復させる新しい治療法を開発したと発表した。同チームは、がん細胞の周辺に存在し免疫細胞の働きを阻害する物質を生み出す「がん関連線維芽細胞(CAF)」に限定して、酵素の働きを抑える方法を考えた。
チームはたんぱく質の設計図である「メッセンジャーRNA」に結合し、酵素をつくる遺伝子の働きを抑える化合物を活用。CAFだけが持つ特殊なたんぱく質を目印とし、CAFにピンポイントでくっつくようにしたところ、正常な細胞に影響を与えずに狙い撃ちすることに成功した。マウスの実験ではがん細胞が小さくなることを確認した。研究チームは、転移性の大腸がんや膵臓(すいぞう)がんなど、治療が難しいがんへの治療法として期待できるとしている。

元横綱白鵬退職 相撲協会との距離感優先の”違和感”会見

元横綱・白鵬の白鵬翔氏(前宮城野親方)(40)が6月9日付で日本相撲協会を退職、都内で記者会見した。わざわざ記者会見したのに、退職理由を明確に語らないまま。噂された現伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)との確執についても否定。協会退職について「悔いはありません」と明言し、終始、協会への”恨み節”は封印したまま、不自然な”違和感”を感じぜざるを得ないものだった。これによって、優勝45回の誇り高き元大横綱が相撲協会に”降参”した形で騒動が幕引きとなった。
それは、同日明らかにした、今後の活動への悪影響を極力避けるためだったのだろう。第二の人生ではアマチュアの世界で普及を目指す、世界的規模で相撲イベントを軸とした「グランドスラム構想」実現のためだ。そのめには両国国技館の使用など、今後も相撲協会とは一定の関係を保つ必要性がある。したがって相撲協会を敵に回す発言は避けたというところだ。
しかし、ここはこの間の反省と、自分が至らなかった部分の”非”はきちんと認め、協会の対応の”不備”の部分を指摘することぐらいはするべきだったのではないか。そうすれば、腹の中にあるものを吐き出してくれたなら、協会側も対応しやすかったはずだ。何もかも腹に収めたままでは何か不気味で、構想には賛同しても、協力の手は出しづらいのではないか。戦略・戦術を間違ったか。

足尾銅山記念館 一般公開前に地元住民に特別公開 日光市

栃木県日光市の足尾銅山の歴史を伝える「足尾銅山記念館」が完成し、一般公開を前に6月9日、地元住民に特別公開された。同記念館は、銅山を経営していた会社などがかつてあった銅山の事業所を復元する形で建てたもの。
建物は2階建てで、明治時代に銅の生産量が日本一となり、近代化を支えた銅山で使われていた道具や当時の様子を写した写真などが展示されている。また、村名主・田中正造が明治天皇に直訴しようとした、同銅山からの鉱毒によって被害が出たことを伝えるブースも設けられていて、同日訪れた40人余の住民らは展示を見ながら、銅山の”光と影”の歴史を振り返っていた。

5月倒産15%減の857件 中小・零細781件で全体の9割占める

東京商工リサーチのまとめによると、5月の企業倒産(負債額1,000万円以上)は857件に上った。前年同月が無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済時期の本格化で倒産が急増していた反動で、同月との比較では15%減少した。
件数自体は高水準で、2025年の単月では最多だった。倒産件数の内訳をみると、中心は中小・零細企業で、従業員数10人未満が全体の9割を占めた。負債総画は34%の903億円だった。飲食を含めたサービス業の倒産が増えた。

荏原 EEEがサウジアラビアでの拠点体制強化 27年稼働

荏原製作所(荏原、本社:東京都大田区)は6月6日、中東のエネルギーカンパニー、Ebara Eliorr Enargy(エバラ・エリオット・エナジー、以下、EEE)が、サウジアラビアのサ−ビスセンター拠点に高速バランス試験装置、パッケージング施設の導入を決定したと発表した。同設備の稼働開始は2027年を予定。
これにより、荏原はコンプレッサーのパッケージング能力およびサービス能力を大きく向上させる。EEEは中東地域の顧客をより強固にサポートするため、サウジアラビアにおけるペレ前すを拡大していく。

トランプvsマスク 蜜月終焉! 透ける人間性 政財界に波紋

トランプ米大統領と、約420億円もの巨額の献金などで第2次トランプ政権誕生の最大の支援者であったイーロン・マスク氏の蜜月が終焉。不毛の、或いは醜い罵倒合戦が繰り広げられ、その波紋が政界・財界双方に広がる事態となっている。
ここで透けて見えるのは両氏の人間性だ。両氏とも我がままで、他人の言うことには、一切耳を貸さない傲慢さは共通している。それでもどちらに理があるかと言えば、わずかだがマスク氏か。彼は実業家として優れた手腕を発揮し、成功を重ねてきた人物だ。
トランプ氏が打ち出す①同氏肝いりの減税法案②マスク氏推薦のNASA長官人事の白紙撤回③移民の強制排除④ハーバード大への留学生の停止措置ーなど、いずれも決して、その目的や想定される影響や事態などに気を配り、熟慮したうえでの政策ではなく、感情的かつ短絡的な”生煮え”の施策の強行でしかない。それによって頻発する衝突や軋轢(あつれき)を武力で抑えつけ、断行する手法は、とても民主国家とは思えない。
様々な要素・要因があるにせよ、マスク氏を何のためらいもなく切り捨て、利用価値がなくなったと思ったら、あっさりと”恩を仇で返せる”のはトランプ氏ぐらいだろう。こんなトランプ氏に愛想を尽かし、マスク氏も反撃。同国の2大政党、共和党・民主党とは一線を画す新党「アメリカ党」を立ち上げる構想をぶちあげている。どこまでやる気があるのか、その本気度に注目だ。
世紀の”大愚策”高関税政策で海外ばかりか、肝心の国内の企業や国民の生活に多大の苦しみを負わせている中、とりわけトランプ氏の言葉には知性の欠片(かけら)も感じさせないもの言いに、米国民は何も感じないのか。「うんざりだ、もう辞めてくれ」とはならないのか?諦めているのか?米国の民主主義のレベルに?を付けざるを得ない。
そもそも”米国を偉大にする”などという評価は、当事者ではなく、後世の第三者が下すべき評価であって、この国を偉大にするなどという目標を掲げること自体、おかしいのだ。まともな神経の持ち主なら、とても気恥ずかしくて口にはできない言葉なのだ。

全仏車いすテニス 小田凱人3連覇 上地結衣は5年ぶりV

テニスの全仏オープン車いすの部は6月7日、パリのローランギャロスでシングルス決勝戦が行われた、男女とも日本勢が制した。男子は第1シードの小田凱人が第2シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に6−4、7−6でストレート勝ちし、3連覇を達成した。女子は第1シードの上地結衣が第2シードのアニク・ファンクート(オランダ)に6−2,6−2で快勝し、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

競馬の安田記念 春のマイル王にジャンタルマンタル

競馬の春のマイル王決定戦、第75回安田記念(G1、1600m芝、18頭出走)は6月8日、東京・府中市の東京競馬場でおこなわれた。2番人気に支持されたジャンタルマンタル(川田将雅騎乗)が1分32秒7で優勝し、G13勝目を挙げるとともに、1着賞金1億8,000万円を獲得した。川田騎手はこのレース4回目の制覇で、高野友和調教師はこのレース初勝利。
ジャンタルマンタルは3番手の好位置でレースを進め、最後の直線の残り200m付近で他馬とは違う脚色で力強く抜け出し、そのまま押し切った。1馬身半差の2着には9番人気のガイヤフォース、さらに首差の3着に1番人気のソウルラッシュが入った。

万博会場東ゲート横で巨大なプロジェクションマッピング

大阪・関西万博の会場に隣接する冷蔵倉庫の幅130mにわたる壁面に、関西の魅力をPRするプロジェクションマッピングが6月5日夜から始まった。これは、関西で新規事業の創出に取り組む団体と大阪府が共同で企画したもの。
万博会場の東ゲートに隣接する冷蔵倉庫の幅130m、高さ10mの壁面をキャンバスに見立て、大阪城やだんじり祭、花火などの映像が映し出される。このプロジェクションマッピングは閉幕する10月13日まで毎日、午後7時半から30分間行われる予定。