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「H3」打ち上げ成功 通信衛星「きらめき3号」を正常分離

日本の大型主力ロケット「H3」の4号機が11月4日午後3時48分、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、ロケットは予定の軌道に投入され、搭載した防衛相の通信衛星「きらめき3号」を正常ぬ分離した。これで、H3の打ち上げ成功は3回連続となった。
きらめき3合は、高度3万6,000kmの静止軌道上で運用される。H3が高い軌道を回る「静止衛星を」打ち上げるのは今回が初めて。きらめき3号は大容量のデータを安定して送受信できる。陸・海・空の各自衛隊間で迅速な情報共有が可能となる。

24年1〜10月の建設業倒産1,566件 過去10年で最多 職人不足 

帝国データバンクのまとめによると、2024年1〜10月の建設業倒産(負債1,000万円以上、法的整理)は1,566件に上った。8年ぶりの高水準を記録した2023年をさらに上回る急増ペースで推移しており、通年では過去10年で最多を更新する見込み。
木材はじめ建築資材価格の高止まりに加え、建設現場での職人不足と求人難に伴う人件費の高騰が中小建設事業者の経営を圧迫、苦境に追い込んでいる。

「無縁遺体」取り扱いマニュアル整備の自治体わずか11%

厚生労働省の初めての実態調査によると、「無縁遺体」の取り扱いを定めたマニュアルや内規がある自治体は、11.2%にとどまることが分かった。単身高齢者の孤独死・孤立死が増え、死後に身元がわからなかったり、引き取り手のない無縁遺体が増えている。自治体は無縁遺体の火葬や遺骨の保管に苦慮しており、厚労省は今後、統一的な手順を示すことも検討する。
今回、厚労省は全国の自治体にアンケート調査を実施。約1,100の政令市や市区町村などから回答が寄せられ、連絡する親族の範囲をなどを定めたマニュアルや内規が「ある」と答えたのは11.2%だった。小規模自治体に多かった。

全国の病院, 避難所の水道耐震化わずか15% 自治体財政難

国土交通省によると、全国の病院や避難所など約2万5,000の重要施設のうち、接続する上下水道管がいずれも耐震化されている施設はわずか15%にとどまることが緊急点検で分かった。上下水道事業を担う自治体などの財政逼迫で、耐震化が進んでいないことが要因。
今回の緊急点検は、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市、輪島市など6市町を除く全国約5,300の上下水道事業者を対象に実施。災害時に拠点となる重要施設(災害拠点病院、避難所、警察署、消防署、県庁、市役所など)の3月時点の耐震状況を調べた。その結果、重要施設2万4,974カ所のうち、耐震化された上下水道管と接続している施設は3,649カ所(15%)にとどまった。都道府県別では東京都が52%で最も高く、その他は30%以下だった。

自動車大手 PHVの投入加速 EVへの”つなぎ”から一転

脱炭素の本命と目された電気自動車(EV)時代への”橋渡し役”もしくわ”つなぎ”とみなされてきたプラグインハイブリッド車(PHV)だが、EVで先行する中国勢のグローバル市場での攻勢、過剰生産も加わって市場が混乱、にわかにPEVの人気が高まっている。世界的にEVの販売が減速する中、ガソリンと電気を併用できる実用性と環境性能が評価され、需要が高まっているためだ。
自動車大手の最近の動きをみると、トヨタ自動車は10月、主力のプリウスに、税込み400万円を切るPHVを追加した。マツダも10月に発売したSUV(スポーツ用多目的車)「CX-80」のラインアップにPHVを加えた。三菱自動車は11月1日、SUV「アウトランダー」の新型PHVモデルを発表した。ホンダもOEM供給を検討しているという。
欧米でも急速なEV化への見直し発表が相次いでいる。スウェーデンのボルボ・カーは2030年までにずべての新車をEVにするとしていた目標を撤回し、PHVの開発も進める。米ゼネラル・モーターズも同様の方針だ。
EVへの橋渡し役、もしくはつなぎとみなされてきたPHV人気は、EVの価格の高さや充電設備の少なさへの不安から、想定外の期間の活躍が期待できそうだ。

米競馬G1ブリダーズカップ 日本馬健闘も制覇ならず

米国競馬のブリダーズカップ(G1、BCターフ・BCクラシック・BCマイル)最終日は11月2日(日本時間3日)、カリフォルニア州デルマー競馬場で行われた。日本馬はG1・3レースに出走し、BCターフでのローシャムパークは優勝馬に首差の2着に健闘したが、、BCクラシックで快挙を目指したフォーエバーヤングは必死で追い上げたが、3着に終わった。
レース別に日本馬の成績を見ると、BCターフ(2400m芝)では、日本馬のローシャムパーク(5歳牡馬、クリストフ・ルメール騎乗)が2着、シャフリヤール(6歳牡馬、クリスチャン・デムーロ騎乗)が3着に入った。BCクラシック(2000mダート)では、フォーエバーヤング(3歳牡馬、坂井瑠星騎乗)が3着、ウシュバテソーロ(7歳牡馬、川田将雅騎乗)が10着、デルマソトカゲ(4歳牡馬、C.ルメール騎乗)は13着に終わった。BCマイル(1600m芝)ではテンハッピーローズ(6歳牝馬、津村明秀騎乗)が4着、ジオグリフ(5歳牡馬、横山武史騎乗)は5着だった。

DeNA 下剋上 セ3位から日本一 ソフトバンク失速, 4連敗

プロ野球の日本シリーズ第6戦は11月3日、横浜スタジアムで行われ、セ・リーグ3位のDeNAがソフトバンクに11−2で快勝し、通算4勝2敗で26年ぶりの日本一に輝いた。前身の横浜時代の1998年以来、3度目の頂点。この結果、日本シリーズの優勝回数はセ・リーグ38勝(パ・リーグ37勝)となった。DeNAの桑原がシリーズ記録の5試合連続打点、通算打率4割4分4厘をマークし、MVP(最高殊勲選手)に選ばれた。
ソフトバンクは、レギュラーシーズンで91勝を挙げぶっちぎりでパ・リーグを制覇し、日本シリーズでも初戦、第2戦に勝ち、楽勝ムードだった。ところが、本拠・福岡での第3戦から歯車が狂い始め、流れが完全に変わった。自慢の打線がチャンスこそつくっても、タイムリーが全くでなくなった。打線の停滞が、大舞台の経験者が少ない投手陣に重圧をかけ悪循環、チームの勢いは尻すぼみに終わり、予想外の4連敗でシーズンの幕を閉じた。

23年に暑さが原因で死亡 世界の高齢者41万人 過去最多

国際医学誌「ランセット」などの国際研究チームがまとめた報告書によると、2023年に暑さが原因で死亡した世界の高齢者は、過去最多となる推計41万人で、1990年代の年平均の2.67倍に増えたことが分かった。これは熱波や熱中症などで死亡した65歳以上の高齢者を推計したもの。
地域別にみると、日本を含む西太平洋地域が14万人と最多で、欧州は13万5,000人、南東アジア5万5,000人、米州4万8,000人などと続いている。
同チームは、気候変動による健康への脅威は記録的なレベルに達しているとして、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラ  ルを迅速に実現するよう求めている。

大阪・関西万博”タイプA”全47カ国の着工にメド 吉村知事

大阪府の吉村知事は11月1日、2025年大阪・関西万博に自前で建設するパビリオン「タイプA」で出展する47カ国すべてで着工のメドが立ったことを明らかにした。47カ国のうち、最後の国のマルタも着工し、2025年1月に建物の外観が完成予定という。建設着工の遅れから、これまで開幕には間に合わないとか、出展を諦め撤退するケースも出てくるのではないかなどの指摘されていた。