米国のトランプ大統領は2月6日、ICC(国際刑事裁判所、本部:オランダ・ハーグ)職員などへの制裁を可能にする大統領令に署名した。
ICCは2024年11月、ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相などに戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで逮捕状を出した。トランプ氏はこの件について、ICCは「正当な根拠がなく逮捕状を出し、権力を乱用した」などとしている。
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財務省文書の非開示訴訟「上告せず」過半数割れの効用?
森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんを巡り、関連文書の非開示決定を取り消した大阪高等裁判所の判決に対し、石破政権が上告しないことを決めた。石破首相は「誠心誠意、職務に精励されていた方が亡くなられたことを考えれば、判決を真摯に受け入れるべきである」としている。明らかに自・公で(いや、自民党単独でも)過半数議席を保持していた長期にわたる時代とは、全く異なった見解と言わざるを得ない。これまでの自公政権なら、どこまでもはねつけていたであろう判決を受け入れたのだ。今後、法令に則り改ざんの実情を、国民に対して、丁寧な説明責任が果たされることを期待したい。
この問題、安倍晋三首相時代の案件だ。当時、不当あるいは違法性を指摘された安倍氏は、国会答弁の中で後ろめたいところは全くないという意味で(そういうことがあれば)「首相の”座”はもとより、国会議員も即刻辞めますよ」とまで言い切った。その発言の重さに、関連文書に改ざんがあっても、何がどうあろうとも、関係閣僚としては”忖度(そんたく)”せざるを得なかったーーということだろう。圧倒的に過半数議席を保持していた当時の”安倍1強”時代だっただけに、異を唱えることは無理だった。
だが、議席の過半数割れ政権としては国民・有権者の声や思いに耳を傾けたら、そして野党への対応を考え合わせれば、自ずとこの結論になったのではないか。
トランプ氏 USスチール「買収ではなく多額の投資」で合意
日米両首脳が初の会談「日米関係の新たな黄金時代を追求」
石破首相とトランプ米大統領は2月7日、米ホワイトハウスで両首脳が就任後初めて会談し、「日米関係の新たな黄金時代を追求する」との共同声明を発表した。
今回の首脳会談で①日米同盟をインド太平洋の平和と安全の礎と位置付け、同盟の抑止力と対処力を強化することで一致②日米安全保障条約5条の沖縄県・尖閣諸島への適用を確認③自衛隊と米軍の指揮・統制枠組みを向上させ、南西地域での防衛体制の強化を図る④経済分野では2国間の投資と雇用を大幅に増加するほか、AI(人工知能)や半導体などの重要技術の開発で世界を牽引するために協力する⑤相互に利益のある形での取り組み強化する。この一環として米国のLNG(液化天然ガス)の日本への輸出を増やすことで、エネルギー安全保障を強化する。日本は対米投資額を1兆ドル規模まで引き上げていくーーなどを確認し、申し合わせた。
24年の刑法犯 認知件数73万件余で3年連続増 窃盗犯7割
警察庁のまとめによると、2024年に全国の警察が認知した刑法犯罪の件数は73万7,679件となり、3年連続で増加したことが分かった。2002年をピークに認知件数は減少をたどり、2021年に戦後最少となったが、その後は3年連続で増加している。その結果、新型コロナ感染拡大前の2019年の水準に迫っている。
全体のおよそ7割を占める窃盗犯の中で、金属ケーブル窃盗の24年の認知件数は統計開始の2020年からおよそ4倍となる2万701件に上っている。殺人や強盗などの重要犯罪は1万4,614件で18.1%増えた。また、性犯罪については不同意性交や不同意わいせつの認知件数が大幅に増加したほか、性的な部位を盗撮する「撮影処理法違反」が8,436件に上り、前年からおよそ3.3倍にも急増した。
水産庁 太平洋「サバ類」漁獲枠7〜8割減を検討
アルゼンチンもWHO脱退を表明 トランプ米政権に追随
世界は手前勝手なトランプ流に4年間耐えられるのか
米国で周知の通り、”米国第一主義”を掲げるトランプ大統領による、グローバルな地球規模の課題には一切耳を貸さない、自国の国益のみを追求し、わがまま放題ともいえる政権が1月20日、再び始動した。前バイデン政権の政策のほぼ全面撤回に始まり、就任直後から矢継ぎ早に不法移民の強制送還、「パリ協定」からの離脱、WHO(世界保健機関)からの脱退、貿易相手国の米国の輸入超国への軒並み関税引き上げ発表、パナマ運河やグリーンランド領有発言など数え上げたらきりがないほど。このトランプ流の手法が4年間続く。
米国との当事国の問題はさておき、例えば米国は中国に次ぐ世界第2位の二酸化炭素(CO2)排出国でありながら、地球温暖化に伴う気候変動対策の国際的枠組みパリ協定からの離脱を表明、国連に通知した。これにより米国は、CO2削減に留意することなく、またCO2排出量増大にも気後れすることなく、どんどん生産力を拡大していけるとの思惑だ。”米国を偉大に”の自身のお題目実現のために、次世代に何を残すのかといった視点は全くないのだ。
こんなやり方は異常だ。とても常識では考えられない。世界の報道機関、世界の有識者らは一様に、この状況を苦々しく思っている。しかし、”しっぺ返し”を怖れ、そして組織の安泰を図るために、異を唱えることに躊躇している。
だが、果たしてこれでいいのか。これまで、政権が変わっても米国は自他ともに認める世界のリーダー国の一つとして地球規模の課題にも率先して取り組んできたのではなかったのか。それを手のひらを返すように、手前勝手を押し通すやり方を止める勢力はないのか。米国を除くG7、G20、グローバルサウスの首脳は、そして国連はこの”トランプ流暴走”をみているだけなのか。これから4年間、様々な分断が広がり、様々な弊害を生むトランプ流に世界は耐えられるのか?