「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

「仁徳陵」を初の共同発掘調査 宮内庁・大阪府堺市

「仁徳陵」を初の共同発掘調査 宮内庁・大阪府堺市

宮内庁は10月15日、「仁徳天皇陵」として管理する大阪府堺市の世界最大級の前方後円墳を、10月下旬から12月上旬まで堺市と共同で発掘調査すると発表した。立ち入りや調査が厳しく制限される陵墓で、自治体との共同発掘調査が行われるのは、これが初めて。
今回の共同調査は、堺市の専門の学芸員も加わり、古墳の3重の濠(ほり)のうち、一番内側と2番目の間の堤で3カ所発掘して、埴輪が埋まっている位置などを調べるという。

京都・仁和寺の明王壁画初公開 大迫力の5体

京都・仁和寺の明王壁画初公開 大迫力の5体

京都の世界遺産、仁和寺(京都市右京区)で、本尊の奥にある5体の色鮮やかな明王の壁画が、10月13日から初めて一般公開されている。12月16日まで。
高さおよそ2㍍、幅およそ15㍍の木製の壁に、江戸時代初期、370年余り前に描かれてから1度も修繕されていないという5体の明王が、天井のライトで照らし出されている。中央の「不動明王」は剣を握り、正面をにらみ付けて堂々と座る姿が描かれ、金色の装具、真っ赤に燃え盛る背後の炎などが色鮮やかに表現され、迫ってくる。このほか、3つの顔と6本の手を持つ明王、手足に巻き付けた明王もあり、その迫力には目を見張るものがある。
これらは普段は一般に人が入れない「裏堂」の壁画、邪悪な者が入ってこないように描かれたという。

平城宮跡で出土の荷札の木簡80点を展示 国宝26点も

平城宮跡で出土の荷札の木簡80点を展示 国宝26点も

奈良文化財研究所は10月13日から、平城宮跡から出土した国宝の荷札など木簡だけを集めた展示会を、平城宮跡資料館で開く。11月25日まで。
今回は奈良時代、全国から税として都に納められていた荷札の木簡およそ80点が3回に分けて展示される。この中には国宝26点が含まれている。平城宮跡からこれまでに、当時は全国の地方それぞれの特産物が税として納められたことをうかがわせる木簡が出土している。下総国海上郡、今の千葉県銚子市などからワカメ、今の山口県周防大島町から塩など、様々な特産物が都に送られたことが分かる荷札が見つかっている。
また、奈良時代の実力者で、絶大な権勢を誇った藤原氏と対立し、非業の最期を遂げた長屋王の邸宅跡からもこの種の木簡が見つかっており、中央の権力者と地方の関わりを示すものだ。

和歌山で西行生誕900年記念特別展 ゆかりの300点展示

和歌山で西行生誕900年記念特別展 ゆかりの300点展示

平安時代末期から鎌倉時代初期の歌人、西行(1118~1190年)の生誕900年を記念して、出身地・和歌山でゆかりの文化財などを集めた特別展が10月13日から開かれる。会場は和歌山県立博物館で、11月25日まで。
同展では、西行ゆかりの文化財約300点が展示される。国宝の「僧円位(西行の法名)書状」は、全国で6点しか確認されていない西行直筆の書の一つで、高野山への課税をめぐり平清盛との交渉の様子が認(したた)められている。また、熊野古道に咲く桜を愛(め)でる西行の姿をはじめ、俗名・佐藤義清が出家し、西行と称してから亡くなるまでの生涯を描いた「西行法師行状絵巻」なども展示される。
佐藤義清は平清盛と同い年で、鳥羽上皇に北面の武士として仕えるが、後に出家。仏道修行、和歌に励み、諸国を遍歴した。平清盛・時忠、崇徳院らと交わった。

奈良・天理市で「ササン朝ペルシャ」の美術展

奈良・天理市で「ササン朝ペルシャ」の美術展

奈良県天理市の天理大学附属参考館で、3~7世紀にかけて現在のイランやイラクの西アジアの一帯を支配していた「ササン朝ペルシャ」の美術品を集めた特別展が開かれている。同展は11月26日まで。
同展は正倉院の宝物の源流の一つとされる、古代国家・ササン朝ペルシャの美術品およそ100点を集め展示している。現在のイランで見つかった「円形切子ガラス碗」や「鍍金裸体婦人文銀八曲長杯」などは、正倉院の宝物にも同じデザインのものがあるという。シルクロードを通って運ばれてきたものと考えられ、美術品を通して東西の交流があったことが分かる。

興福寺 中金堂300年ぶり再建 落慶法要 10/20から公開

興福寺 中金堂300年ぶり再建 落慶法要 10/20から公開

奈良・興福寺の中金堂が300年ぶりに再建され10月7日、完成を祝う落慶法要が営まれた。法要に先立ち除幕され、優美な中金堂が姿を現すと参列した約3000人の中から拍手が湧き起こった。
再建された中金堂は高さ約20㍍、幅約37㍍で、堂内には本尊の釈迦如来像などが安置されている。この落慶法要は11日まで毎日営まれ、20日から一般公開される。
興福寺の中金堂は奈良時代の創建以来、焼失と再建を繰り返し、300年前の江戸時代の火災を最後に失われたままだったが、今回約20年がかりで再建された。

正倉院で「開封の儀」第70回「正倉院展」10/27から

正倉院で「開封の儀」第70回「正倉院展」10/27から

奈良市の正倉院で10月3日、宝物(ほうもつ)も点検や調査のため年に一度、部屋の封印を解く「開封の儀」が行われた。宮内庁はこの後、およそ2カ月にわたって宝物の点検や調査を行う。
これに合わせて、奈良国立博物館では第70回目となる「正倉院展」が10月27日から開かれ、初出展の10件を含む56件の宝物が公開される。
正倉院では、奈良時代に造られた校倉(あぜくら)造りの正倉に入っていた、聖武天皇ゆかりの品や東大寺ゆかりの宝物などおよそ9000点が宝庫と呼ばれる建物に移され、保管されている。

「はやぶさ2」の探査ロボ、小惑星「りゅうぐう」に着陸

「はやぶさ2」の探査ロボ、小惑星「りゅうぐう」に着陸

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月22日、探査機「はやぶさ2」から投下された探査ロボット2台が小惑星「りゅうぐう」に着陸したと発表した。ロボットはいずれも正常という。先代の「はやぶさ」は2005年に小惑星「イトカワ」への探査ロボット投入に失敗している。今回13年ぶりの再挑戦に成功した。
送られてきた画像では、りゅうぐうは予想外に岩石が多く、予定されているはやぶさ2の着陸は簡単ではないようだ。だが、はやぶさ2は10月下旬から3度の着陸で、生命の起源を解明する手掛かりとなる有機物などを含む岩石を採取する。そして2019年末にりゅうぐうを離れ、2020年末に地球へ持ち帰る予定だ。

龍馬花押の唯一の直筆原本を初披露 福井で特別展

龍馬花押の唯一の直筆原本を初披露 福井で特別展

福井県立歴史博物館(福井市)で9月22日から始まった特別展「幕末維新の激動と福井」で、坂本龍馬の花押(サイン)が記された書簡が国内初公開されている。特別展は11月4日まで。
この書簡は越前福井藩士村田氏寿宛てに、元治元(1864)年10月6日付で書かれたもの。訪ねた村田が不在だったため、同行していた薩摩藩の重役、岩下方平とともに近日中に関東へ向かう旨、伝える内容となっている。龍馬直筆の花押を原本で確認できるのはこの書簡だけという。
今回の特別展では初公開されるものが数多く集められている。西郷隆盛が村田に宛てた書簡が初公開されているほか、橋本左内の「啓発録」の原本も展示されている。

日本人の起源探る新プロジェクト始動 DNA解析・海外データと比較

日本人の起源探る新プロジェクト始動 DNA解析・海外データと比較

国立遺伝学研究所や国立歴史民俗博物館など複数の研究機関と大学がプロジェクトチームを結成し、日本人の起源を探ることになった。旧石器時代から現代までの人々の遺伝情報を解析することで、日本列島に暮らしてきた人々の起源を5年かけて調査・研究を進める。
チームは、旧石器時代や弥生時代など古代人の人骨からDNAを取り出して遺伝情報を解析し、日本各地に住む現代人500人と比較するほか、海外のデータとも比べる。これにより、およそ4万年前、日本列島に初めて渡ってきたとされる人々が、いつ・どのような過程を経て、今の日本人にできていったのか明らかにしたいとしている。