月別アーカイブ: 2015年7月

5月の住民投票 全世代で女性の投票数上回る 市選管

5月の住民投票 全世代で女性の投票数上回る 市選管

大阪市選挙管理委員会のまとめによると、5月17日に行われた「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で、投票数はすべての年代で女性が男性を上回ったことが分かった。年代により約2万1000~約8500人女性の投票数が男性を上回った。
年代別の投票率は最多が70歳代78.53%、最低が20歳代の45.18%だった。住民投票の結果は賛成69万4844票、反対70万5585票で、わずか1万741票の差だった。全体の投票率は66.83%だった。

京大 吉田松陰の志伝える「尊攘堂」石標 元の位置に

京大 吉田松陰の志伝える「尊攘堂」石標 元の位置に

幕末の思想家、吉田松陰(1830~59年)の遺志を継ごうと明治時代に京都大学(京都市左京区)の構内に建てられた「尊攘堂(そんじょうどう)」。その名称を刻む石標は、第二次世界大戦の終戦直後、マッカーサーの連合軍総司令部(GHQ)の目に触れることを恐れて、隠されたとみられ、所在不明になった。
だが、大学構内で見つかり2014年末に尊攘堂の脇に戻された。折から今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に取り上げられたこともあって、松陰の志を伝える歴史遺産として脚光を浴びている。
尊攘堂は明治36年建設。京大吉田キャンパスの時計台西側にある洋風建築で、現在は文化財総合研究センターの資料展示室として使われている。平成10年、国の登録有形文化財になった。石標は高さ約130㌢、幅約25㌢で、昭和15年に皇紀2600年を記念して設置された。

なんばパークスに免税カウンター 訪日客対応強化

なんばパークスに免税カウンター 訪日客対応強化

南海電鉄は7月30日、大阪・ミナミのショッピングセンター「なんばパークス」に免税カウンターを設ける。隣接する商業施設「なんばCITY」でも年内に免税カウンターを設け、旺盛な買い物需要を示す訪日外国人客の取り込みを狙う。
なんばパークスの店舗は103店舗が免税許可受けているが、手続きは各店ごとにしていた。これを30日からカウンターを設け、1カ所で対応できるようにする。対象店舗も160店に増やす。

観光振興へ北陸3県と連携 京阪神の商工会議所

観光振興へ北陸3県と連携 京阪神の商工会議所

大阪商工会議所など京阪神と北陸の6府県の商工会議所は7月17日、「北陸・関西連携会議」を設置すると発表した。北陸新幹線が3月に開業したことで、京阪神と北陸の両地方で訪日観光客の誘致に向けた広域の観光ルートの整備に加え、国内観光客へのPRなどで連携する。
会議に参加するのは大阪、京都、神戸、金沢、富山、福井の6商工会議所で、事務局は大阪商工会議所が務める。今秋に1回目の会合を開く。他地域の商工会議所にも参加を呼び掛ける。

灘の酒 神戸牛のすし訴求 ミラノで「食祭ひょうご」

灘の酒 神戸牛のすし訴求 ミラノで「食祭ひょうご」

イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)の開催に合わせて、兵庫県は7月17日、ミラノ市中心部で「食祭ひょうご」を開いた。灘五郷の日本酒の飲み方紹介や神戸牛のすしの実演などが行われ、来場者らが兵庫の味に舌鼓を打った。
井戸敏三兵庫県知事は、同県が日本海や瀬戸内海、大都会から山まで多彩な食材に恵まれており、最高の食材を持ってきた–と、県産食品の世界への発信に意欲を示した。灘の酒の鏡開きも行われ、イベントを盛り上げた。

日本など5カ国がサンマ初の国際管理

日本など5カ国がサンマ初の国際管理

日本、カナダ、ロシア、中国、韓国の5カ国は7月19日、減少傾向にある北太平洋のサンマを管理・保護する国際委員会を設立する。サンマを国際管理の対象にするのは初めて。
世界最大のサンマ消費国である日本が委員会を主導し、国内市場への安定供給につなげる。名称は「北太平洋漁業委員会」。米国・台湾も近く参加する見通し田。東京に本部事務局を置き、9月上旬に初会合を開く。

黒田清輝の油彩画「秋の清水寺」90年ぶりに確認

黒田清輝の油彩画「秋の清水寺」90年ぶりに確認

近代洋画壇の重鎮、黒田清輝(1866~1924年)が若いころに、京都を訪れて描いたとみられる油彩画「秋の清水寺」が7月18日、シンワアートオークションが東京・銀座で開いた競売に出品され、落札予想価格の上限の2倍以上となる580万円で落札された。
同社によると、「秋の清水寺」は1925年に発表された黒田の作品全集に図版が掲載された後、展覧会などに出品された記録はなく、90年ぶりに存在が確認された。作品は縦45㌢、横32.2㌢。緑の山を背景に、小さな建物や、ところどころ赤や黄色に色づいた木々が描かれている。

JR東日本がミャンマーに中古車両19両を無償譲渡

JR東日本がミャンマーに中古車両19両を無償譲渡

東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月17日、東北と新潟地区で利用されていた19車両をミャンマー鉄道公社に無償譲渡すると発表した。陸羽東線、石巻線、磐越西線、只見線などで使われていた、運用開始から40年近くが経過したディーゼル車両が対象。7月下旬に合計19車両を譲渡する。技術者も派遣し、車両整備など現地で必要な保守技術を伝える。

「和牛」輸出 飼料・子牛価格上昇も売値転嫁できず

「和牛」輸出 飼料・子牛価格上昇も売値転嫁できず

国産牛肉の輸出が拡大する中、飼料や子牛の価格上昇で国産牛を育成するコストは上昇しているにもかかわらず、「和牛」の輸出価格への転嫁は一向に進んでいない。
国産牛肉の2015年1~5月の輸出量(冷凍と冷蔵の合計)は前年同期比29%増の565㌧となっているが、単価は1㌔6661円でわずか1%高にとどまっている。
コスト上昇分を輸出価格に転嫁し利益率を維持するには、海外で「和牛」ブランドの認知度を引き上げる必要があるという。

フジオフードシステム 農業に参入 鳥取県と協定

フジオフードシステム 農業に参入 鳥取県と協定

定食店「まいどおおきに食堂」、手作り居酒屋「かっぽうぎ」などを運営するフジオフードシステム(大阪市北区)は地方自治体と組んで農業に参入する。7月下旬にも鳥取県と協定を結び、同県が所有する農地で無農薬野菜の栽培を始める。
自社店舗で使用する食材の独自調達に加え、農作業を通じて障害者雇用の拡大にもつなげる。鳥取県に子会社を設立し、障害者30~50人を正社員として採用する。同県はまず3~5㌶の農地を貸し出す方針。早ければ今秋からタマネギやジャガイモの栽培を始める。