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4月大阪の訪日客 最多の154万人 単月として過去最高更新

大阪観光局は5月28日、4月に大阪府内を訪れた訪日観光客数(推計)が前年同月比24%増の154万7,000人で、単月として過去最高を更新したと発表した。従来の最高は2025年1月の153万5,000人。新型コロナウイルス禍収束後、訪日客は増加しているうえ、開催中の大阪・関西万博も追い風となっている。
国・地域別にみると、中国が45%増の41万2,000人で最多。次いで韓国が6%増の22万1,000人、台湾が16%増の14万3,000人と続いている。欧米や豪州からの訪日客も増えている。2025年1〜4月累計は571万7,000人となった。前年同期より約3割増えており、通年では1,700万人を超えるペースで推移している。

OECD 鉄鋼業の27年世界生産能力6.7%増 過剰生産深刻に

経済協力開発機構(OECD)は5月27日、2027年までに世界の鉄鋼生産能力が2024年比で最大6.7%増加するとの報告書をまとめた。鉄鋼需要はほぼ横ばいで推移するため、生産過剰が一段と進み、国際的な枠組みによる需給バランスの調整が不可欠だと指摘している。
報告書によると、2027年の鉄鋼生産能力は中国が最大4%、インドが同17%、それぞれ2024年比で増強し、世界全体では最大で26億4,000トンになる見通し。これに対し、需要は2024年の18億7,000トンから19億2,000トンと微増にとどまる見込みだ。これにより、設備の稼働率は健全な水準とされる80%を下回り、70%程度まで低下するとしている。

逮捕・起訴 2審も「違法」国に大川原化工機へ賠償命令

東京高裁は5月28日、精密機械製造会社、大川原化工機(所在地:横浜市)の社長ら3人が外為違反容疑で不当に逮捕・起訴されたとして、国家賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、1審・東京地裁に続き、警視庁公安部の逮捕と東京地検の起訴を違法とし、東京都と国に計約1億6,600万円の賠償を命じた。
太田晃詳裁判長は「犯罪の嫌疑が成立するとの判断に基本的な問題があった」と述べた。東京高裁は東京地裁と同様に、警視庁公安部も東京地検も、兵器製造に転用可能だとした噴霧乾燥機が、規制対象にあたるか追加捜査を行わなかったとし、「逮捕・起訴の根拠が欠如していることは明らか」と判断。捜査員が法廷で、事件は捏造などと証言したことを重く受け止めるべきだったーーとした。

兵庫第三者委「知事が漏洩指示」複数証言 でも辞職せず

兵庫県の斎藤元彦知事に関する内部告発問題を巡り、3つの第三者委員会の結論が出揃った。27日に公表された報告書は、複数の幹部の証言を基に、斎藤氏が告発者の私的情報の漏洩を指示していた可能性が高いと結論づけた。知事本人が、告発者の人格を貶(おとし)める、卑劣な行為をしていたのだ。
斎藤氏は指示を否定しているが、どう考えても同氏の説明は不自然だ。外堀から内堀まで埋められ、もはや不自然な弁明しかできない状況。これまで何とか斎藤氏を支持してきた人の中にも、晴れようのない疑義が生まれていよう。ならば、普通なら「弁明したいことはあるが、潔くここは…」となるはずだが、この人にはその自然な”道理”は通用しないらしい。ここに至っても進退について、「辞職する考えはない。県政をしっかり前に進めていく」と、これまで繰り返してきた言葉を呪文のように発するだけだ。
しかし、ちょっと待ってもらいたい。ここまで知事の座に居座ることは、兵庫県民を愚弄するもので、県政を前に進めるというのなら、1日も早く身を引くことが本筋ではないのか。それが責任ある県政トップの身の処し方ではないのか。

百日せき 最多の19通年患者数超えリンゴ病も急増 最多 

国立健康危機管理研究寄稿(JIHS)は5月27日、激しいせきが続く「百日せき」と、伝染性紅斑(リンゴ病)の感染者の近況について発表した。百日せきは今年の累計患者が1万9,274人(速報値)となった。年間で最多だった2019年の1万6,845人をすでに超えた。
リンゴ病も急増しており、5月12〜18日に全国の医療機関から報告された患者数が1医療機関あたり2.05人となり、現在の集計方法となった1999年以降で最多となっている。

日本郵便 7ケタ英数字で新宅配「デジタルアドレス」開始

日本郵便は5月26日、7ケタの英数字で住所を表現できる新サービス「デジタルアドレス」を始めた。日本郵便のアプリで、宅配便「ゆうパック」の送り状を作成するときに利用できる。今後、ネット通販などの住所入力にも対応する方針。
デジタルアドレスは、日本郵政グループの「ゆうID」に名前や住所を登録すると、7ケタの英数字が無料で取得できる。アプリでゆうパックの送り状を作成する際、取得した7ケタの英数字を入力すれば。マンション名や部屋番号までの住所が入力できる仕組み。

近未来の最先端情報通信社会を体感 万博「EXPOメッセ」

大阪・関西万博の催事施設「EXPOメッセ」で5月26日、総務省主催の情報通信技術が発達した未来社会を紹介するイベント「Beyond 5G ready ショーケース」が始まった。これは現行の高速・大容量通信規格「5G」より省電力・低遅延の情報通信を活用した最先端技術を、映像や展示、体験で紹介するイベント。6月3日まで。
最先端の無線通信によるロボットの遠隔操作の疑似体験などを通じ、離れていても、人やサービスがほとんど遅延なくつながる技術を体感できる。遠隔操作の海中ロボットは、手を振るなど体の動きに連動して海中のゴミを収集する。モノに触れた感覚を伝える特殊なグラブを使い、遠隔地にいる人やAI(人工知能)のアバター(分身)と、仮想空間内でキャッチボールできる展示もある。

ツルハ 総会で統合案可決 ウエルシアと巨大グループ誕生

ドラッグストア業界2位のツルハホールディングス(HD)の株主総会が5月26日、札幌市内で開かれ、業界首位のウエルシアHDとの経営統合案が3分の2以上の賛成で可決された。統合は年内にも完了する方針で。流通大手イオン傘下に売上高2兆円超の巨大ドラッグストアグループが誕生する。

万博会場内3カ所に喫煙所 喫煙者に配慮”全面禁煙”返上

大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は5月26日、会場内3カ所に喫煙所を整備すると発表した。来場者や関係者の喫煙者の利便性に配慮した対応だと説明している。6月上旬に利用を開始する予定。
万博協会は、今回掲げるテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って、会場内では”全面禁煙”としていたが、海外パビリオンの裏手で、関係者らの喫煙あとが数カ所で確認されていた。また、喫煙所は東ゲートの会場外に設置したものの、遠すぎるとの声が挙がっていた。こうした声に応えて、全面禁煙の看板をを返上した。

沖縄「平和の礎」新たに戦没者342人, 計24万2,567人に

沖縄県糸満市の県営平和祈念公園の「平和の礎(いしじ)」で5月26日、6月23日の沖縄慰霊の日を前に、戦没者342人の名前を新たに明記した刻銘板が設置された。この結果、礎に刻まれたのは計24万2,567人に上った。
今回、刻銘された沖縄県外出身者は326人で、うち200人以上は、1945年4月、沖縄への海上特攻の途中に沈没した戦艦「大和」の乗組員だった。大和では3,000人以上が戦死したとされるが、約1,800人が刻銘されていない。