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京都・祇園祭「鉾建て」始まる 市内四条通など中心部で

京都市下京区の四条通など中心部で7月10日、祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17日)で都大路を進む5基の鉾を組み立てる「鉾建て」が始まった。この日、組み立てが始まったのは毎年巡行の先頭を進む長刀鉾、函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾の5基。「縄がらみ」と呼ばれる、釘を一切使わない伝統技法を用い組み立てられる。14日までに前祭に参加する鉾・山合わせ23基が立ち並ぶ。また、後半の後祭(あとまつり)では鉾・山合わせ11基が立ち、24日に巡行する。

5月国際収支 経常黒字2.4倍の1兆8,624億円 貿易赤字縮小で

財務省が7月10日発表した5月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支は1兆8,624億円だった。黒字は4カ月連続で、前年同月の2.4倍になった。
輸出額は、中国の景況回復が遅れていることから2.8%減の7兆2,412億円で、27カ月ぶりに減少に転じた。輸入額は、資源高の一服により10.2%減の8兆4,279億円だった。その結果、貿易収支は1兆1,867億円の赤字と前年同月から赤字幅は7,524億円に縮小した。

日本 アフガニスタン基礎教育のアクセス改善に13.28億円を無償支援

日本政府はアフガニスタンの「基礎教育へのアクセス改善計画」に13億2,800万円を無償資金協力する。
アフガニスタンには初頭・中等教育への就学が困難な状況が存在している。タリバンの女子教育に関する方針の影響もあり、女子の不就学者は60%を占めより深刻な状況にある。基礎教育課程における不就学の主な要因は公立学校の受け入れ能力不足で、学校施設の整備や改修が喫緊の課題となっている。

古代の高貴な甘味料「甘葛煎」の味を再現 奈良市でお披露目

奈良市内のかき氷店や奈良女子大学の協力研究員らは7月9日、清少納言の随筆「枕草子」にも登場する甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」の味を再現したシロップを開発、奈良市内の施設でお披露目会を開いた。これはおよそ4年かけて共同開発したもので、シロップに渋柿から抽出した液、柿渋を加えることで、甘さがすっと消える甘葛煎の特徴が再現できたという。
甘葛煎は、ツタなどから採取した樹液を煮詰めてつくられる古代の甘味料で、平安時代の「枕草子」の中で清少納言は、これを用いたかき氷を高貴なものの一つとして取り上げている。

世界遺産・熊野那智大社 「那智の滝」大しめ縄の張り替え

世界遺産・熊野那智大社(所在地:和歌山県那智勝浦町)は7月9日、ご神体「那智の滝」の上に架かる大注連(しめ)縄の張り替えを行った。同地で14日に行われる「那智の扇祭り(火祭り)」を控えた恒例行事。
日本列島各地に記録的な豪雨をもたらしていた悪条件の中、白装束に烏帽子姿の神職ら5人が高さ133mの滝の落ち口で、いつもより水量や流れが速くなった川に入って作業にあたる。命綱を着けてはいるが、今回ほどの悪条件はあまりないだろう。足を取られないように用心しながら、長さ約26m、重さ約4Kgの注連(しめ)縄を慎重に張り替えた。このしめ縄の張り替えは年の瀬にも行われる。

G7都市相 脱炭素型の都市開発で途上国支援「香川・高松宣言」

香川県高松市で7月7日から開かれていた主要7カ国(G7)の都市開発の担当相会合は9日、共同声明を採択して閉幕した。会合では、都市の脱炭素に向けた指針「香川・高松宣言」で合意し、気候変動で深刻な影響を受ける途上国への支援の強化で一致した。共同声明の要点に①都市や建設分野の温暖化ガスの排出の実質ゼロと災害対策②格差是正などを通じた包摂性の確保③都市開発のデジタル活用ーの3点を据えている。
今回の会合の議長を務めた斉藤鉄夫国土交通相は「地球規模課題の解決には人口・資産が集中する都市における取り組みが重要だ。都市に関わる多様な主体が協働していくべきだ」などと語った。

米大リーグ メッツ千賀 オールスターに初選出. 1年目日本人8人目

米大リーグの今年のオールスターゲーム(現地時間7月11日、シアトル)に新たにメッツの千賀滉大投手が選出された。大リーグ機構が7月8日、ナショナルリーグの先発投手部門で選ばれていたカブスのストローマン投手の代替選手として初選出されたと発表した。
大リーグ1年目の日本選手がオールスターに選ばれるのは野茂英雄さん、イチローさん、松井秀喜さんらに続いて8人目で、2014年に当時ヤンキースに所属していた田中将大投手以来9年ぶり。千賀投手はここまでチームで唯一、規定投球回数を投げて7勝5敗、防御率3.31、113奪三振の成績を残している。

水都大阪「大川」に4万個のLED電球がつくる七夕”天の川”

大阪の中心部を流れる「大川」に七夕の7月7日夜、およそ4万個の青く光るLED電球を浮かべ、地上の”天の川”をつくる催しが開かれた。この催しは七夕に合わせて水都・大阪の魅力を知ってもらおうと、地元の企業や団体などが協力して開いたもの。
7日はあいにくの曇り空だったが、訪れた人たちは大川の水面に「祈り星」と名付けられた、直径8.5cmほどの青く光るLED電球が光る、およそ4万個のカプセルがつくり出す幻想的な”天の川”に魅入っていた。

デンソーなど7社 業種超え幹線中継輸送サービスの実証実験

デンソーなど7社は7月6日、物流業界における2024年問題解決に向け荷物を積載する荷台(コンテナ)部分を脱着できるスワップボディコンテナを用いた幹線中継輸送サービス「SLOC(Shuttle Line Of Communication)」の実証実験を実施すると発表した。実施期間は7月10日から14日まで。静岡県浜松市と埼玉県坂戸市を中継地点とし、関東・関西間で実施する。
この実証実験では荷主が荷役作業を行う「荷役分離」や異業種による複数の荷物を同じコンテナに積載する「混載輸送」も行う。デンソーほか、アスクル、エレコム、タカラスタンダード、三井倉庫ロジスティクス、安田運輸、大和ハウス工業の7社が参加する。

奈良「平城京」跡で”修理司”の文字記された瓦が出土

奈良文化財研究所などによると、奈良市の「平城京」跡で宮殿などの修理や工事を担ったとされる役所、”修理司”の文字が記されたとみられる瓦が見つかった。出土した現場は、東大寺と並ぶ規模を誇った「西大寺」のある一帯で、専門家は「大規模な開発が行われていたことを示す大きな発見」としている。
この瓦は、奈良市の元興寺文化財研究所が2022年行った発掘調査で見つかった。サイズは長さ21cm、幅17cm。出土現場の西大寺付近に修理司の拠点が置かれていたと考えられるという。瓦は7月15日から橿原市の奈良県立橿原考古学研究所の附属博物館で展示される。