都議選、参院選を控え、政府与党への格好の攻撃材料の一つとみられていたコメ価格が、就任早々の小泉農林水産相のスピード感ある対応で、抑制されそうな情勢となってきた。当面は①高値の銘柄米(5㌔4,000円台)②一般競争入札による備蓄米(同3,000円台)③随意契約による同2,000円(税抜き)台ーーの3種が小売り店頭に並ぶ情勢で、消費者が選択できる環境に変わった。
持続的な農業経営に向け、コメの生産者価格と消費者価格の適正な水準設定へ課題は山積している。だが、少なくとも消費者目線では、いつになったらコメの値上がりは止まるのか?の切なる思いが、やっと少しは届いたことは確かだ。
そして、予想外の早い変化に戸惑いを見せているのが野党関係者だ。政府与党の、上がり続けるコメ価格に対する無策ぶりを、ある意味で選挙の格好の攻撃材料と見ていたところ、浮き彫りになった前農水相の無能ぶりも加わって、与党”バッシング”材料になるはずだった。小泉氏がどれだけ頑張っても、石破首相がコメ価格の抑制を掲げ、どれだけハッパをかけても自民党内には、反対勢力=農水族議員が厳然として立ちはだかり、5㌔2,000円台のコメが実現するなど、簡単にできるはずがないとみていた。
ところが、あっという間の展開の速さに驚き、一般消費者の関心が小泉氏の情報発信と打ち出す施策に集まりだしたことで、情勢が変わったのだ。中小スーパーや町の米穀店対象の備蓄米の流通推移を待たなければ、コメ価格の値下がり、安定化は見えてこないが、参院選での自民惨敗ムードにブレーキがかかったのではないか。
5月28日の衆院農林水産委員会での野党3党(野田・立憲民主、前原・日本維新の会、玉木・国民民主)の各代表と小泉農水相との質疑応答でも、夏の参院選を控えて野党が農業票、小泉氏が消費者票を意識している構図が浮き彫りになっていた。
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備蓄米申請 22年産の上限到達 大手20社に20万トン超
農林水産省は5月27日、政府備蓄米の随意契約による放出を巡り、大手小売業者からの申し込みが殺到し同日夜、新規の受け付けをいったん休止すると発表した。コメの年間取扱量が1万トン以上の大手小売業者約50社を想定していたのに対し、約70社から申請があり、放出対象30万トンのうち2022年産米が上限の20万トンを超える見込みとなったため。残りの2021年産米約10万トン分は、中小スーパーや米穀店に絞ったうえで30日にも随意契約の受け付けを再開する。
今回の随意契約による主な販売申請業者はイオングループ、イトーヨーカ堂、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ)、サンドラッグ、オーケー、アイリスアグリイノベーション、楽天グループ、LINEヤフーグループ、ヤオコー、ミスターマックス、エイチ・ツー・オーリテイリング、ファミリーマート、ゼンショーホールディングスなど。
度超えた女性の”やせ”願望 栄養不足で健康損なうリスク
見た目を重視する風潮が社会に広がり、女性が”やせ”願望に陥りやすくなった。体質的にもともとスリムで、元気な人ならば問題はないが、見た目を気にして無理なダイエットをし、栄養が不足している人が多いという。女性の度を超えた”やせ”と栄養不足は、健康を損なうリスクがあることを忘れてはならない。見た目より健康が第一だ。
厚生労働省の調査では、BMIが”やせ”の女性は若い世代に特に多く、20歳代では4人に1人に上っている。こうした事態に、日本肥満学会は4月、女性の低体重と栄養不足による健康被害を「疾患」と位置づけ、治療や予防法の確立に乗り出した。低体重と栄養不足は、貧血や月経周期の異常、筋力や骨密度の低下を招く。
ひどくなると、不眠症や骨粗しょう症になることもある。低体重で栄養不足が続くと、結婚して、将来生まれてくる赤ちゃんも低体重となり、障害や発達の遅れを招きかねない。20歳代の度を超えたダイエットは、30歳代以降の人生に深く影響を与えかねない。
経済協力開発機構(OECD)によると、体格の指標となるBMIの数値で”やせ”と判定された日本人女性の割合は、米国やドイツの約5倍に上っている。日本の女性は、やせた人の割合が先進国の中で最も多いのだ。
競馬のオークス カムニャック G1初制覇 鋭い差し脚発揮
3歳牝馬3冠レース第2戦、第86回オークス(2400m芝、18頭出走、G1)は5月25日、東京・府中市の東京競馬場で行われた。4番人気に支持されたカムニャック(アンドレアシュ・シュタルケ騎乗)が2分25秒7で優勝し、G1初制覇するとともに、1着賞金1億5,000万円を獲得した。シュタルケ騎手は日本のG1レース初勝利、友道康夫調教師はこのレース初勝利。51歳のシュタルケ騎手(ドイツ)は、オークスで最年長勝利騎手となった。
カムニャックは中団でレースを進め、最後の直線で外に進路を取り、残り200m付近で先頭に立っていた2番人気の桜花賞2着のアルマヴェローチェを、鋭い差し脚で頭差交わした。。さらに1馬身1/4差の3着に10番人気のタガノアビーが入った。桜花賞場で1番人気に支持されていたエンブロイダリーは直線伸び切れず、9着だった。