欧州連合(EU)の加盟国は4月9日、トランプ米政権が3月中旬に発動した鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税を巡り、対抗策を取ることを決めた。209億ユーロ(約3兆3,400億円)の米国からの輸入品に報復関税を課す。4月15日から発動し、5月中旬に全面的に適用する見通し。
EUの執行機関・欧州委員会は同日の声明で「米国の関税は不当で、世界経済に損害をもたらす。EUは米国と交渉し、相互に利益となることを望んでいる」としている。
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万博に合わせ4/9から「御堂筋イルミネーション」開始
大阪府と大阪市、経済団体などでつくる「大阪・光の饗宴実行委員会」は4月9日、大阪市の御堂筋沿道の街路樹をライトアップする「御堂筋イルミネーション」を開始した。南海難波駅前の「なんば広場」で点灯式が行われた。12月31日まで。
点灯式には事前に申し込んだおよそ1,000人が参加。午後7時過ぎに点灯。ブレイキンの半井重幸さんがダンスパフォーマンスを披露したほか、万博のアンバサダー、コブクロが公式ソングを歌い会場を盛り上げていた。
御堂筋イルミネーションは、例年は11〜12月ごろに点灯される冬の風物詩となっているが、目前に迫った大阪・関西万博開幕に合わせスタートし、会期中そして年内に拡大する。点灯時間も例年より2時間延長し、日没から午前1時までとする。
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24年度飲酒店倒産17.4%増の276件で過去最多更新
東京商工リサーチのまとめによると、2024年度飲酒店の全国倒産件数は前年度比17.4%増の276件に上り、2年連続で前年度を上回り、1989年度以降では最多だった2023年度の235件を上回り、過去最多を更新した。負債総額は前年度比39.9%減の184億5,900万円にとどまり、2年ぶりに前年度を下回った。
「酒場・ビヤホール(居酒屋)」が過去最多の185件(前年度比6.9%増)、「バー・キャバレー・ナイトクラブ」が91件(同46.7%増)と大幅に増えて、15年ぶりに90件台に乗せた。法人企業の交際費が戻らないことが大きく響いている。資本金別では、1,000万円未満が262件(同17.4%増)と全体の94.9%を小規模・零細事業者が占めた。原因別では販売不振が246件(同18.2%増)と全体の89.1%を占め、とりわけ客足が戻らない小・零細規模の飲酒店が全体の倒産件数を押し上げている。
24年度倒産11年ぶりに1万件超え 資材高騰・人手不足
東京商工リサーチのまとめによると、2024年度の企業倒産件数は、前年度比12%増の1万144件(負債額1,000万円以上)だった。この結果、2013年度の1万536件以来、11年ぶりに1万件を上回った。倒産件数の増加は3年連続で、負債額1億円未満の小規模倒産が全体の75%を占めた。一方、負債額100億円以上の倒産は8件減の11件にとどまり、負債総額は4%減の2兆3,738億円だった。円安などによる資材価格の高騰や人手不足が主な要因。
要因別にみると、人件費の高騰や採用難などを原因とする人手不足関連の倒産は1.6倍の309件で、調査を開始した2013年度以降で過去最多となった。物価高が要因の倒産は2%増の700件だった。業種別では、飲食店などを含むサービス業が12%増の3,398件と全体の3割超を占めた。
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日本発「ペロブスカイト太陽電池」官民挙げて育成, 主導を
薄くて軽く、曲げられるうえ、屋内のような光が弱い場所でも発電できる「ペロブスカイト太陽電池」は、今回の大阪・関西万博の目玉の一つだ。日本には太陽電池の世界市場で、政府支援を受けた中国企業に価格競争で敗れた”苦い”経験がある。しかし、今回のペロブスカイトでは事情が違う。何としても政府はじめ官民挙げて育成・主導、ペロブスカイトで世界を変える技術の一端を示してほしいものだ。
万博会場で①背中に黒いフィルムを貼り付けたベスト「発電するベスト」を着用した出展スタッフ②電子看板やカメラを備えた多機能電柱「スマートボール」に巻き付け、発電③バスターミナルの屋根に全長250mにわたって設置。夜間照明に活用④パビリオンの敷地内に、表面にアート作品を表現したガラス一体型のペロブスカイトーーなど、これらすべてがペロブスカイト太陽電池ならではの活用例だ。衣類だけでなく、あらゆるものに活用できる可能性があり、まさに「街中どこでも発電所」の実現が期待される次世代太陽電池の本命だ。
ペロブスカイトは桐蔭横浜大の宮坂力特任教授が発明した日本発の技術であり、特許も多い。生産技術でも先行している。エネコートテクノロロジーズ、積水化学工業、パナソニックホールディングスなど大手企業が製品化に取り組んでいる。
日本は主な原料となるヨウ素の産出量も多い。世界の3割近くを占め、チリに次ぐ2位。ほかの原料も日本国内で調達することができる。
ただ、中国勢はペロブスカイトで」も主導権を握ろうと猛追しているという。普及して生産コストが下がるまで政府が資金を支援し、日本のペロブスカイト産業の規模を大きくしていってもらいたいと切に願う。
阪大発ベンチャー iPS心筋シートを製造販売承認申請 世界初
大阪大学発ベンチャー企業、クオリプス(本社:東京)は4月8日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から心臓の筋肉(心筋)の細胞シートをつくって心臓病の患者に移植する治療に使う、同シートの製造販売承認を厚生労働省に申請した。対象となるのは、心筋梗塞などで心臓の動きが悪くなる「虚血性心筋症」の患者の治療。悪化すると心臓移植などが必要になるが、国内では臓器提供者が少ない現状がある。
同シートの移植を受けた8人全員で安全性を確認。社会復帰も果たしているという。iPS細胞を使った医療用製品の承認申請は世界初とみられる。なお、同社が作製したiPS細胞由来の心筋細胞のシートは、13日開幕の大阪・関西万博で展示される。