「アジア」カテゴリーアーカイブ

大阪府 万博客を船で周遊へ安治川沿いに船着き場整備

大阪府は、大阪市内中心部と夢洲を船でつなぐ水上交通の構築へ、大阪市西区の安治川沿いに船着き場「中之島GATE」を整備することになった。これは、2025年の大阪・関西万博の訪日客が水都・大阪市内を船で周遊できるようにするのが狙い。
府は、この整備費用としておよそ5億4,000万円を見込んでいる。万博の後は、大阪中心部と神戸や関西空港などを船でつなぐ際の乗り換え場所として活用する方針。

10月近畿の輸出額 円安で初の2兆円突破 過去最高

大阪税関によると、10月の近畿2府4県の輸出額は円安の影響で前年同月比15%増の2兆20億円となり、初めて2兆円を突破した。一方、輸入額も円安と資源高により1兆9,373億円と単月では最高額を記録した。この結果、貿易収支は647億円の黒字だった。
輸出はタイ向けのタービン部品の原動機、米国向け電気自動車(EV)用リチウム電池材料などが伸びた。輸入はLNG(液化天然ガス)が前年同月比2.7倍、原油が同3.1倍となった。

「大阪パビリオン」建設費 上振れ幅抑え99億円に

大阪府の吉村洋文知事は11月18日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で府と大阪市などが出展する「大阪パビリオン」の建設費が約99億円になる見通しと明らかにした。諸資材の値上がりなどにより、大阪パビリオンの建設費は当初の約73億円から膨らみ115億円へ上振れすると見込まれていた。だが、ガラス製の屋根をはじめ、建物のデザインや素材の見直しにより、上振れ幅を圧縮した。府・市などは11月下旬に工事事業者の竹中工務店と契約を結ぶ見通し。

10月近畿の倒産15%増の135件 低水準も今後増加か

東京商工リサーチのまとめによると、近畿2府4県の10月の企業倒産件数は前年同月比15%増の135件にとどまった。倒産件数としては過去30年で2番目に低い水準。このうち約4割をサービス業が占め、飲食業、医療・福祉関連業などが前年同月に比べ増えている。負債総額は34%増の95億円だった。これにより、9カ月ぶりに100億円を下回った。
政府の融資制度や助成金などの支援による効果が続いているが、記録的な円安や原材料高などを受け、これまでの慣行による事業維持が困難になってきつつあり、倒産件数件数は今後増加していく可能性があるとしている。

関西大手私鉄4〜9月決算 最終利益伸ばす 利用者回復

関西の大手私鉄の4〜9月(上期)決算が11月11日出揃った。新型コロナウイルスによる行動制限がなくなり、鉄道やホテルの利用者が回復したことで、前年同期と比べ各社とも最終利益を大きく伸ばした。
近鉄グループホールディングスは前年同期と比べ、売上高が2.1倍の6,230億円、最終利益が5.3倍の43億円となった。このほか、他社も大きく伸ばし最終利益が、緩急阪神ホールディングスは5.3倍の310億円、京阪ホールディングスは5.3倍の105億円、南海電鉄は4.4倍の71億円だった。
ただ、各社の鉄道事業はコロナ禍前の水準には戻っていない。このため、各社は鉄道以外の事業の育成・強化が引き続き課題となる。

大阪市の病院 サイバー攻撃で手術中止77件,復旧1月に

「大阪急性期・総合医療センター」(所在地:大阪市住吉区)は11月7日、記者会見しサイバー攻撃から1週間経過し、その調査結果や今後の見通しについて発表した。ウイルスは同センターに給食を納入している業者のシステムから侵入した可能性が高いことを明らかにした。また、この間、大半の診療が停止したままで、中止となった手術は77件にに上っている。今後、対策を講じていくが、電子カルテなどのシステム完全復旧は2023年1月になるとしている。

万博会場整備費1,850億円から上振れ不可避 関経連

関西経済連合会の松本正義会長は11月7日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の約1,850億円の会場整備費について、建設資材の高騰が続く中、その範囲内で収まることは「かなり難しい」とし、上振れは不可避との認識を示した。このため、早急に政府、地方自治体、経済界が話し合う必要がある。
建設・整備費が上振れした場合の経済界の負担は「容認しないと進まないのだから仕方ない」としつつ、関西経済界だけでなく「オールジャパンで」とくぎを刺した。

大阪府 コロナ「黄信号」へ 病床使用率20%超で

大阪府は11月8日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染動向を示す独自基準「大阪モデル」で、現在の「警戒解除」のい状態を示す緑信号から、「黄信号」へ引き上げることを正式に決めた。府内の新規感染者がまたも増加し、専用病床の使用率が黄信号の目安である「20%以上」に達したため。府は1カ月前の10月11日、感染状況が改善したとして黄信号から緑信号に引き下げていた。