「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

富士山山梨県側7/1”山開き” 1日上限4,000人, 通行料4,000円

富士山の山梨県側は7月1日、”山開き”した。山梨県は昨年の夏山シーズンから5合目の登山口にゲートを設置。危険な”弾丸登山”防止のため、今年は①1日の登山者数の上限を4,000人とする②登山者1人あたり4,000円の通行料を徴収する③午後2時から翌日の午前3時まで登山道を閉鎖するーーなどの登山規制を行っている。
なお、静岡県側は7月10日に山開きする。

万博会場での”ブルーインパルス”展示飛行 7/12・13に実施

中谷防衛相は7月1日、大阪・関西万博の開幕日に、天候悪化により中止した航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行を、7月12日と13日に改めて実施すると明らかにした。
両日とも午後2時40分ごろ関西空港を離陸した後、通天閣や大阪城などの上空を飛行し、午後3時ごろに万博会場の上空で展示飛行を披露する予定。

25年東京の地価 宅地上昇率 全国平均の3倍の8.1%と最高

国税庁が7月1日発表した2025年1月1日時点の路線価によると、東京都の標準宅地の平均上昇率は全国最高の8.1%に上った。全国平均の2.7%に比べて3倍の伸びとなった。
東京一極集中が指摘されて久しいが、2025年もそれを象徴する地価の動向となった。東京へは地方や海外から人口が流入し、マンションの需要拡大が続いているほか、海外からの投資マネーも価格上昇に拍車をかけている。

中国景況感3カ月連続で50下回る 指数やや改善も鈍い回復

中国国家統計局が6月30日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月比0.2ポイント上昇したものの、いぜんとして力強さを欠き、49.7にとどまった。この結果、景気指数は好調・不調の判断の境目である50を3カ月連続で下回った。
PMIは製造業3,200社を対象に、新規受注、生産、従業員数などの状況を項目ごとに調査したもの。

「七月大歌舞伎」前に尾上菊五郎さんらが「船乗り込み」

大阪松竹座で7月5日から始まる「七月大歌舞伎」に出演する歌舞伎俳優らが船に乗って顔見世する「船乗り込み」が7月1日、大阪・ミナミで行われた。船乗り込みには、歌舞伎俳優たちが江戸や京都から大阪に到着した際に行われていた儀式。
同日は尾上菊五郎さん、尾上菊之助さん、人間国宝の片岡仁左衛門さんら19人の歌舞伎俳優が参加。幟(のぼり)や提灯で飾り付けられた船に乗り込んだ。一行は道頓堀川など2.5kmほどの川を船で巡り、川沿いの歌舞伎ファンの拍手や紙吹雪で出迎えられる中、戎橋のたもとに到着。その後、公演が行われる大阪松竹座に場を移し会見。最後に片岡仁左衛門さんの音頭で「大阪締め」をして、公演の成功を祈った。七月大歌舞伎は7月5〜24日まで。

大阪に早めの夏到来 6/30 第一弾「愛染まつり」始まる

今年は異例の短い梅雨で、早めの夏到来の大阪で6月30日、夏祭りの第一弾、恒例の愛染堂勝鬘院(所在地:大阪市天王寺区)の「愛染まつり」が始まった。
初日の同日は、折から30度を超える真夏日の中、「愛染娘」と呼ばれる、お揃いの浴衣姿の8人の女性が、提灯や造花などで飾り付けられた「宝恵かご」に乗り込み、担ぎ手たちとともに、汗だくになりながら愛染堂までのおよそ1kmを練り歩いた。道中、太鼓や鐘の音に合わせて「あいぜんさんじゃ、ほーえーかーご」などの威勢のいい掛け声を響かせ進み、愛染娘らは集まった見物客に愛嬌を振りまき、写真に収まっていた。
愛染まつりは、天神祭、住吉祭とともに、大阪の三大夏祭りの一つとして、例年は大阪に夏の訪れを告げる祭りとして親しまれている。

25年路線価4年連続上昇 伸び2.7% 35都道府県で上昇

国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2025年分の路線価(1月1日時点)を発表した。全国約32万地点の標準宅地の平均は前年に比べ2.7%上昇した。上昇は4年連続。現在の算出方法となった2010年以降では最大の伸び率で、2年連続で過去最大を更新した。
標準宅地の変動率を都道府県別でみると、35都道府県で上昇し、昨年より6県増えた。下落は4県減って12県だった。全国の最高路線価地点のうち、上昇率がトップだったのは32.4%上昇した長野県白馬村。このほか北海道富良野市(30.2%上昇)、東京都の浅草(29.0%上昇)、岐阜県高山市(28.3%上昇)など全国有数のリゾート地や観光地が顔を並べている。

昨年度 国の税収75兆円台に上振れ 5年連続で過去最高更新

昨年度の国の税収は、好調な企業業績を背景に法人税収が伸びたほか、物価の上昇などを反映して消費税収が増えた結果、75兆円台に上り、5年連続で過去最高を更新する見通しとなった。昨年末の補正予算の段階では、昨年度の税収を73兆4,350億円と見積もっていたが、上振れした形。

透析患者の終末期医療「緩和ケア」充実の必要性訴える

日本透析医学会の集会の一環として、重い腎臓病の患者が受ける人工透析について、終末期の医療のあり方を考える講演会が大阪市内で開かれた。講師は、透析を受けていた夫を看取った経験があり、その体験をもとにした著書を出しているノンフィクション作家の堀川惠子さん。
堀川さんの夫は腎臓の難病のため38歳で透析を始め、60歳で亡くなるまで、20年以上その生活を続けていた。そして、終末期は治療による強い痛みに苦しんでいたことなど、当時の闘病の様子を説明。その間、堀川さんは痛みを和らげる「緩和ケア」を受けられる病棟に夫を入れてほしいと要望したものの、がん患者ではないことを理由に断られた経験があったことを明かした。
そのため、当時の日々を「夫にとっては生きるために受ける透析が、透析を受けるために生きているようだった」と述懐する。そこでたどり着いたのが透析患者にも終末期医療としての「緩和ケア」の必要性だ。
堀川さんは、「当時の夫には終末期の着地点が全く用意されず、自分らしい命を全うすることは極めて困難だった」と語り、国内に34万人余りに上るとされる透析患者の緩和ケアの充実の必要性を訴えている。