「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

大相撲 大の里連覇! 最速13場所目の横綱誕生確実

大相撲夏場所は5月23日、東京・両国国技館で13日目の取り組みが行われ、大関大の里(24)(本名:中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋)が大関琴櫻(27)を寄り切って13戦全勝とした。この結果、残り2日で後続と3差がついたため、2場所連続4度目の優勝が決まった。
横綱審議委員会は横綱推薦について、「2場所連続優勝またはそれに準ずる好成績」と内規で定めており、この基準を満たした。これにより、第75代横綱への昇進が確実になった。
2023年夏場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵。13場所目の今場所後に横綱に昇進すれば、年6場所制となった1958年以降初土俵では、輪島の所要21場所を抜き最速となる。日本出身力士では稀勢の里(師匠の二所ノ関親方)以来、8年ぶりの横綱誕生となる。

小泉農相 備蓄米 6月初旬「5㌔2,000円で」随意契約に変更

小泉農水相は5月23日、近く放出する30万トンの政府備蓄米の放出を巡り、6月初旬をめどに流通経費なども含めて「5kgあたり2,000円」でスーパー店頭に並べる目標を表明した。価格がつり上がり、抑制される見込みのない一般競争入札に代わり、政府が安い価格を設定して売り渡す随意契約に変更する。
放出の規模について「まずは30万トンとする。必要であれば無制限で出す」と述べた。これまでの備蓄米の一般入札では放出したコメと同量を買い戻すことを条件としてきたが、今回は買い戻しの条件はつけない考えも示した。随意契約による売り渡し先として、1万トン以上のコメを扱える大手小売り50社程度を想定しているという。備蓄米を倉庫から運搬する費用は政府が肩代わりする方針。

トランプ政権 ハーバード大への留学生受け入れ認定取り消す

トランプ米政権は5月22日、ハーバード大学に対し留学生を受け入れる教育機関としての認定を取り消すと発表した。これにより、ハーバード大は2025年度以降、留学生の受け入れができなくなる。現在在校している留学生についても、米国滞在資格を維持するには他の大学に転校する必要があるという。在籍するおよそ260人の日本人の留学生や研究者も対象となる。これは米国の国土安全保障省のノーム長官が同日、声明を出し明らかにしたもの。
トランプ政権は4月に「ハーバード大学が反ユダヤ主義に屈服し、国家安全保障省を脅かしている」などとして、外国人の学に関する情報提供を大学側に求めたが、大学側が拒否したとしている。
学生の間では、トランプ政権が名門ハーバード大から留学生を締め出す政策を打ち出してきたことに、衝撃が広がっている。また、学術界ではハーバード大だけでなく、米国から国際的に優秀な人材が流出・減少し、国力の低下繋がりかねないとの懸念も強まっている。

4月訪日外国人客390万人 前年比28.5%増 単月過去最高

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、4月の訪日外国人客数は前年同月比28.5%増の390万8,900人となり、単月として過去最高を更新した。桜の見ごろに合わせた訪日需要の高まりに加え、イースター(復活祭)休暇が今年は4月にずれ、アジアの一部や欧・米・豪からの旅行客が増えた。これまでの単月最高は1月の378万1,629人で、3カ月ぶりに更新した。
国・地域別では、中国が43.4%増の76万5,100人で最多。韓国が9.1%増の72万1,600人、台湾が16.9%増の53万7,600人だった。アジア以外では、米国が43.1%増の32万7,500人で最多だった。

全国のリンゴ病患者数 過去10年でこの時期として最多

国立健康危機管理研究機構によると、5月11日までの1週間に全国のおよそ2,000の医療機関から報告された伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病の1医療機関あたりの患者数は1.14人となり、この次期としては過去10年で最も多くなっている。
都道府県別に見ると、栃木県が4.19人と最多で、次いで宮城県と山形県が3.23人、北海道が2.87人、群馬県が2.6人、福島県が2.57人と続いている。
リンゴ病は、かぜのような症状が出たあと、ほおなどに赤い発疹が出るのが特徴。過去に感染したことがない妊婦の場合、流産や死産につながったり、胎児に異常が起きたりする恐れがある。

石破首相 備蓄米で随意契約を検討「早く5㌔3,000円台に」

石破首相は5月21日、備蓄米の売り渡しについて、政府が業者を選んで契約する随意契約を検討する考えを示した。現在、政府備蓄米の売り渡しは一般競争入札で行われている。当然高い価格を提示した業者が順番に落札するため、価格がつり上げる一員になっている。そこで、売り渡し方法を見直すことで、高騰するコメの価格を抑えるのが狙い。
また、コメの価格について同日の党首討論で、「コメは3,000円台でなければならない。一日も早くその価格を実現する」、実現しなければ政府として「責任を取る」と強い決意を示した。さらに農政について、長年取ってきた減反政策から、「増産の方向に舵を切れという主張に同意する」とも述べた。
これを受け、小泉農水相は、5月28〜30日に予定されていた4回目の備蓄米の入札を中止することを明らかにした。随意契約を行うため、契約条件など具体的な対応を整理するよう指示したという。

警視庁「外免切替」制度の改正検討 住所確認の厳格化など

警視庁は外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替える手続き「外免切替」について、住所確認を厳格化するなど制度改正を検討している。これは、日本に住民票がない観光客などもホテルなどの一時滞在場所を「居住地」として認められているなど、現行制度の知識確認が簡単・容易すぎて、日本の交通ルールを十分理解していないと思われる当事者による交通事故が増加しているため。
2023年に外免切替で日本の免許証を取得した人は6万10人で、10年間でおよそ2倍に増えている。そして、この外免切替による外国籍ドライバーが関わる自動車事故が増えていることを問題視している。

WHO「パンデミック条約」採択 感染症対策の新ルール

ジュネーブで5月20日開かれた世界保健機関(WHO)の年次総会で、感染症の新たな国際ルールとなる「パンデミック条約」が、総会に参加したWHO加盟国が全会一致で採択された。新型コロナウイルスの感染拡大の教訓を基に、医薬品の配分など国際連携の強化を盛り込んだ。条約の詳細な制度設計を進め、各国は発効に向けた署名や批准などの手続きに入る。

ノルウェーで柏原京大教授のアーベル賞授賞式 日本人初

京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授(78)に対する、「数学のノーベル賞」とも呼ばれる「アーベル賞」の授賞式が5月20日、ノルウェーの首都オスロで行われた。柏原氏は、ノルウェーのハラルド国王からガラス製の盾を渡され、にこやかな表情で握手を交わした。
アーベル賞は、優れた業績を挙げた数学者にノルウェー政府が贈る国際的な賞。賞金は750万ノルウェー・クローネ(約1億円)。今年は代数解析学の分野で「D加群」と呼ばれる理論を構築するなどした柏原氏が、日本人として初めて選ばれた。
受賞スピーチで柏原氏は、21歳のときに出会った恩師・佐藤幹夫氏から教わった「数学において、新しいものを創造することの大切さ」を挙げ、「これが私の研究自生の重要な指針となった」と感謝の思いを述べた。

備蓄米21万㌧のうち小売りに回っているのはわずか7%

農林水産省は5月20日、政府備蓄米の4月27日時点での流通状況を発表した。3月中に落札された備蓄米約21万トンのうち、スーパーなどの小売り業者や外食・中食業者に届いたのは10.5%の2万2,379トンで、消費者が手にする小売りに限ると7.1%の1万4,998トンにとどまった。
前回調査の4月13日時点では、小売りに渡ったのは全体の1.4%だった。今回は6ポイント上昇したものの、いぜんとしてスーパーなどの店頭に十分に行き渡らない状態が続いていることが明らかになった。