「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

大阪公立大学 9月開設の森之宮キャンパスを報道陣に公開

大阪公立大学は7月10日、今年10月に公開される森之宮キャンパスを報道陣に公開した。ここは大阪のキタ、ミナミに続く”ヒガシ”としてまちづくりが進められている大阪城東部地区。ヒガシの再開発の一環として、その拠点として注目されている。
同キャンパスはおよそ1万9,000㎡の広さを持つ。1年生全員がここで基礎教育を学ぶなど、教員と学生合わせて6,000人が通う予定で、新たなにぎわい創出の場として期待されている。13階建てに校舎には図書館、実験室、体育館などが集約される。
同大学は地域の住民や企業と連携して新たなイノベーションを生み出す試みも検討する。広場や中庭は一般の人も入ることができ、災害時の一時避難場所としての活用について、城東区と調整しているという。

レジオネラ属菌検出で休止の万博水上ショー7/11から再開

万博協会は7月10日、国の指針値を超えるレジオネラ属菌が検出され、6月4日から休止されていた大阪・関西万博の水上ショーが、安全が確保されたとして11日から再開すると発表した。水上ショーは午前11時から、おおむね1時間おきに行う予定。
同協会によると、ウォータープラザのエリアで海水が循環するよう8台のポンプを設置し、外海への影響が出ない程度の塩素を投入するなど対策を強化し、より精度の高い検査を行ったところ、レジオネラ属菌は国の指針値を下回ったという。

警察庁「外免切替」審査・手続き厳格化 旅行客は認めず

警察庁は7月10日、海外の運転免許証を保有する外国人が日本の免許証を取得する「外免切替」審査・手続きを厳格化することを明らかにした。この要点は①住所確認のため、原則として住民票の写しを求める②住民票がない観光客(短期滞在者)は認めない③交通ルールの理解度を確認する試験問題を、これまでの10問から5倍の50問に増やし、正答率をこれまでの7割から9割以上を要件とする。新たな仕組みは10月1日にも導入する方針。

全国44国立大学病院 昨年度決算 過去最大285億円の赤字に

全国44の国立大学附属病院の病院長でつくる国立大学病院長会議は7月9日、都内で会見を開き、昨年度の決算が過去最大となる285億円の赤字となったとする調査結果(速報値)を公表した。赤字となった病院は全体の7割近い29病院に上っており、大学病院としての事業の存続が危ぶまれる状況だとしている。
国立大学病院の経営は、前の年度におよそ60億円の赤字となり、初めて赤字に転落し、昨年度はさらに悪化、大幅な減益となった。昨年度は前の年度に比べ、収益は547億円増加した一方、医薬品や材料費、診療経費、人件費などが合わせて772億円増えた。物価や人件費の上昇に、診療報酬などの収入が追いついていないという。

25年1〜6月倒産12年ぶり5,000件超 小規模,サービス業目立つ

帝国データバンクのまとめによると、2025年1〜6月の全国企業倒産件数は、前年同期比2.4%増の5,003件に上り、3年連続で前年を上回った。上半期としては2013年(5,310件)以来、12年ぶりに5,000件を超える高水準となった。
負債総額は同0.5%減6,776億8,700万円となり、上半期としては3年連続で前年を下回った。負債額の規模「5,000万円未満」が全体の63.2%を占め、小規模の倒産が目立った。
業種別にみると、全7業種中4業種で前年を上回った。中でもサービス業が同8.2%増の1,329件で最も多く、2000年以降で最多を更新した。
このほか、①ゼロゼロ融資倒産は316件判明し、3年連続で300件を超えた②人手不足倒産は202件判明し、集計開始以降、初めて200件を超えた③後継者難倒産は267件判明し、4年連続で250件を超える高水準④物価高倒産は449件判明し、2年連続で400件を超えたーーなどが特徴。

正倉院の香木「蘭奢待」伐採は8〜9世紀 年代測定で判明

宮内庁正倉院事務所(所在地:奈良市)は7月8日、正倉院に伝わる宝物で、天下人直前だった織田信長らが一部を切り取ったとされる香木「黄熟香(おうじゅくこう)」(蘭奢待=らんじゃたい)の伐採年代が、放射性炭素年代測定で8世紀後半〜9世紀末ごろと分かったと発表した。また今回、香りには古代から香料などに使われ、甘くスパイシーな匂いとされる「ラブダナム」に似た成分も含まれていたことが分かった。
蘭奢待はジンチョウゲ科の植物の幹部分で、長さ約1.56m、重さ11.6kg。正倉院宝物となった時期は不明。以前行われた成分分析で、ラオスやベトナムなどインドシナ半島頭部山岳地帯で算出されたものに近いとされている。蘭奢待は、室町幕府八代将軍・足利義政、織田信長、明治天皇が一部切り取ったと伝わっている。

「百日せき」患者 6/29までの1週間で3,353人と過去最多

国立健康危機管理研究機構によると、6月29日までの1週間に全国の医療機関から報告された「百日せき」患者数は3,353人と前の週より142人増えて、現在の方法で統計を取り始めた2018年以降で、最も多くなった。
都道府県別にみると、東京都234人、埼玉県229人、神奈川県163人、茨城県154人、新潟県140人などとなっている。子どもを中心に流行が続いている百日せき。6月末までに少なくとも4つの都県で生後1カ月未満から4カ月の乳児4人が亡くなっている。

5月実質賃金2.9%減り5カ月連続マイナス, 給与増も物価高で

厚生労働省によると、給与の増加が物価高に追いつかず、5月の実質賃金は2.9%減り、5カ月連続のマイバスとなった。同省が発表した毎月勤労統計調査によると、5月の現金給与総額は平均30万141円で前年同月比1%増え、41カ月連続でプラスとなった。これに対し、いぜんとして多品目にわたり上昇し続ける物価高が、賃金増を上回る月が続いている。

コメ平均価格5㌔3,672円 6週連続値下がり 5カ月ぶり3,600円台

農林水産省によると、6月23日から29日までに全国のスーパーで販売されたコメ5kgの平均価格は前の週より129円下がって3,672円となった。6週連続の値下がりで、3,600円台となるのはおよそ5カ月ぶり。
それぞれの平均価格は「銘柄米」が前の週より51円下がって4,290円、備蓄米を含むブレンド米が133円下がって3,213円、随意契約の備蓄米は23円下がって2,054円だった。

トランプ大統領 8月から対日関税25% 譲歩迫り交渉に圧力

トランプ米大統領は7月7日、自身のSNSで石破首相に対し宛てた書簡を公開し、「8月1日から輸入するあらゆる日本の製品に25%の関税をかける」と明らかにした。これに合わせて、レビット大統領報道官は「相互関税」の上乗せ分の停止期限を7月9日から8月1日に延長すると説明した。
新たな関税率を示し圧力をかけつつ、日本をはじめ、まだ合意に至っていない各国・地域に対し、譲歩を迫る戦略とみられる。